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「She’s enjoying the fantasy 」 第1話
↓あらすじ
「ねぇ!どうして!どうしてなの?!!」
悲鳴に似た声が私は必死に目の前にいる”妹“に問いかけた…
”妹“は言った。
「だから私は待ってたの!この日を!」
嬉々としてまた言った…。
流れる涙がどめどなく流れ、嗚咽すら出てくる…
堪らず吐いてしまった…
”妹“は、
「やだっ!汚い!何してんのよ!こっちには散らさないでね!」
ゴミでも見るような顔で私を見た。
床に跪いていた私を見下していた…
何だどうなっているのか皆目理解出来なかった…
どうして”妹“がこんなことをしているのか…
どうして私は拳銃を握っているのか…
どうして”妹“がここにいるのか…
ここはアメリカの政府機関…家族ですら入れない国家機密扱いの施設。
私はそこの薬剤研究員…
”妹“は、ここにどうやって入り、人を殺し、私の目の前に現れ、私に銃を渡してこう言った。
「ずっと待ってたの、この日を。“お姉ちゃん”私のために死んでくれる?お願い」
…また吐き気が襲ってきた…
持ったこともない銃が重くて、手が冷たくなっていった…
ちらっと映ったモニターには、同僚が血に塗れて倒れており、警報がビービー鳴り響いている…。
私の可愛い”妹“はどこ?
ねぇ?
あの「嬉しい!お姉ちゃんずっと欲しかったの!」とハグをしてきたあの”妹“はどこ?
…”妹“は、相変わらず私を見下しながら言った。
「大丈夫!最後の自決する1発は残ってるわ、お姉ちゃん❤️」
↓第2話
↓第3話