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「Snow White and the Seven Dwarfs」 「Epilogue 1」
僕はそれからというもの、彼女の家というか研究所に近いのかも知れない…
手術室、揃えられた最新の医療機器、遺体貯蔵庫がずらりと…。そして各臓器を保存できる機器まで…。
そこに収納されるのは、彼女が”選んだ“人達だった。
そして、児童養護施設の様な施設も併設されており、先生もおり、
まるで学校の様な感じだった。…日本にこのような施設があるとは知らなかった。
…僕のここでの仕事は体を切り刻んで、脳を取り出す事。
…あらゆる外科の分野を網羅しているので、僕は難なくこなしていた。
ただ、この遺体が…何処から来て何処にいくのは知らない。
だけど彼女の役に立てるのなら嬉々として切り刻んでいこう。
…手術室も彼女の金木犀の香りが漂っていた。
生きているというか、やりがいをも見出した彼女はやはり僕のマリア様であり、かけがえのない存在だ。
”どんな理由“であれ、この遺体達を切り刻んでいくことに僕は今まで感じた事のない達成感を味わっていた。
↓「Snow White and the Seven Dwarfs」 「Epilogue 2」