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【Monetで特定のグレーディングを再現する方法】

こんばんは、さいです。

みなさんDaVinci Resolveで自由に色作りをして、ゆくゆくは自分好みのLUTの作成なんかもできちゃったらいいなと考えたことがあると思います。
ですが、今まで写真現像ソフトでしか色作りをしてこなかったからカーブで色相vs色相を使ってみたり、カラーワーパーなんかを使いこなして色をこねくりまわすには技術や学ぶ時間がないよと行き詰まってしまい嫌になることがあると思います。僕もそのうちの一人でした。
ではどうやって今ぼくが自分の型にとらわれることのない自由なカラーグレーディングをしているのかについて解説します。

使用するツールは例のごとくMonetDaVinci Resolve(無料版でも概ね可)です。

Monetのコンセプトは任意のあらゆる色の方向性にLUTの混合だけで誰でも簡単にグレーディング可能かつ、色のクオリティを担保した状態でアウトプットされるのが特徴です。
自分はこのMonetを一年以上愛用しており、普段は写真やテーマに合わせて様々な色の方向性のカラーグレーディングをMonet(DaVinci現像)で行っています。

今回はみなさんが「この色をMonetで作りたい・再現したい!」となった時に自分はどういう手順を踏んでいて、どんな考え方を持って色づくりをしているのかお伝えします。


ティール&オレンジの再現

今回再現していくグレーディングは『ティール&オレンジ』です。
このグレーディング自体は何年も前から流行っている印象だったので、ティール&オレンジのベースを汲み取りつつ、より印象深くなるような僕なりのアレンジを加えた現像をしてみました。(記事の最後に今回使用したMonetのレシピも載せてます…たくさん使ってね!!!)
兎にも角にも現像してきた写真をまずは披露しますね。

元写真の色や光の感じがティール&オレンジの傾向だったので、これをグレーディングの叩き台として活用しました。かなりベーシックなティール&オレンジになっているかと思います。

別のシチュエーションに当ててもかなりいい画になっていると思います。
ティール&オレンジときくと派手な印象を持ちますが、全体的には落ち着いた雰囲気の中にいい光が組み合わさって仕上がるルックだなと。

日中の曇り空のシチュエーションに当てるとシャドウが程よいティール感になりました。

夜の写真に当てるとこんな感じ。

いかがだったでしょうか。
ティール&オレンジ特有のかっこいい非日常感というものをかなり軟調にしつつ、そのエッセンスを日常の写真に簡単に溶け込むよう調整しました。(Takuさんの販売されているプリセット"PON"の思想に近いかもです)


色を再現するためのプロセス

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