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【DaVinci Resolveで写ルンですを再現してみよう】


先日、Xと某SNSの方にて結構バズらせていただきまして

SIGMA fp + Utulens


使用したUtulensというレンズは、本物の写ルンですのレンズをL39マウント仕様でデジタルカメラに装着することのできるといった製品です。(しかもフルサイズセンサーまで対応してる)
SIGMA fpに使う際には、L39→Mマウント→SLマウントに変換してfpに装着しています。
さらに、ヘリコイド式のSLマウントアダプターを使用すると通常はできないピント合わせができるようになります。

Utulens付属のXマウント変換アダプターを外してL39マウントに

L39マウントをMマウントに変換。
個人的には高品質なメーカーとして、RayqualさんかLIGHT LENS LABさんのアダプターがおすすめです。

最後に、MマウントをL(SL)マウントに変換してfpにつけています。
※アソシエイトリンクです

ですが、単にこちらのレンズを装着しただけでは写ルンですの画には到底なりえません。そのため写ルンです感のある画作りをするためにどんなカラーグレーディングが必要なのか考察しました。

まずは作例と撮って出しの画の比較から行っていきます。

作例

撮って出し
グレーディング後

ほとんど全て、同じグレーディングの設定を適用しています。

撮って出し

撮って出しの状態だとかなりデジタル感の強い画と線のゆるい画が混じっていてこれはこれで面白いですね。

グレーディング後

光の飽和した感じとシャドウ部の色乗りの良さを意識してグレーディングしました

撮って出し

ハイライト側のデータも残したかったので基本はアンダーで撮影しています。

グレーディング後
撮って出し
グレーディング後

これが今回のハイライト。
飛んでゆくカラスを撮ろうと急いで露出を合わせる前に撮ったが何も写っておらず。でもこの勢いがいい、とても。

撮って出し
グレーディング後
撮って出し
グレーディング後
撮って出し
グレーディング後
撮って出し
グレーディング後

良すぎる

撮って出し
グレーディング後
撮って出し
グレーディング後

黄色いホースが珍しくてスナップ

撮って出し
グレーディング後

小学生のときにみた光景が蘇る

撮って出し
グレーディング後

写ルンですでは撮れないような暗さもデジタルならいけるのがUtulensの強みですね


いかがだったでしょうか。
個人的にはかなり写ルンですや35mmフィルムの雰囲気に寄せられたかと思います。
今回もカラーグレーディングはMonetだけで行いました。


ここからは実際にグレーディング設定をみなさんと共有しながら、本物の写ルンですの画やUtulens自体をどのように分析し、どんな点に気をつけながらカラーグレーディングをしていったのかについて詳しく解説します。



分析

色味を模倣する時やカラーグレーディングをするときなど、どんな場面においてもまずは分析と考察を行います。
今回僕がカラーグレーディングしようとしたのは"理想の写ルンです"のルックです。

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