インプラント治療の通院回数は?
インプラント治療の通院回数は?
インプラント治療は、失った歯を人工の歯根と人工歯で再生する治療法です。インプラント治療は、見た目や噛み心地が自然で、長持ちするというメリットがありますが、一方で治療期間や費用が高いというデメリットもあります。インプラント治療に興味がある方の中には、どれくらいの通院回数や治療期間が必要なのか、またどのくらいの費用がかかるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、インプラント治療の通院回数や治療期間の目安、費用の相場について解説します。インプラント治療を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
インプラント治療の通院回数の目安
インプラント治療の通院回数は、個人差がありますが、一般的には **5回から10回程度** と言われています。インプラント治療は、以下のようなステップで行われます。
1. カウンセリング・検査
2. インプラント埋入手術
3. インプラント定着待機期間
4. 上部構造(人工歯)作製
5. メインテナンス
それぞれのステップで必要な通院回数や期間について、詳しく見ていきましょう。
1. カウンセリング・検査
インプラント治療を始める前には、カウンセリングと検査を受ける必要があります。カウンセリングでは、現在の口内の状態や全身の健康状態、治療の目的や希望などを相談し、治療方針や費用などを説明してもらいます。検査では、レントゲンやCTなどで口腔内の状態を詳しく調べ、インプラントの埋入位置や角度、骨の量や質などを把握します。また、血液検査やアレルギー検査なども行われる場合があります。
カウンセリング・検査の通院回数は2回から3回程度 で、通院期間は2日から2週間程度が目安です。
2. インプラント埋入手術
カウンセリング・検査で治療計画が決まったら、インプラント埋入手術を受けます。インプラント埋入手術は、歯茎を切開してあごの骨に穴を開け、インプラント(人工の歯根)を埋め込む手術です。手術は局所麻酔で行われ、1時間から2時間程度かかります。手術後は、傷口の確認や抜糸のために通院する必要があります。
インプラント埋入手術の通院回数は1回から2回程度 で、通院期間は1日から2週間程度が目安です。ただし、インプラント埋入手術には、一回法と二回法の2種類の方法があります。一回法は、インプラントと上部構造をつなぐ部分(アバットメント)も同時に埋め込む方法で、手術が1回で済みます。二回法は、インプラントだけを埋め込んで歯茎で覆い、インプラントが骨と結合するのを待ってから、再び歯茎を切開してアバットメントを取り付ける方法です。二回法の場合は、手術が2回必要になります。
3. インプラント定着待機期間
インプラント埋入手術の後は、インプラントがあごの骨としっかり結合するのを待つ必要があります。この期間をオッセオインテグレーションと呼びます。オッセオインテグレーションの期間は、個人差やインプラントの種類によって異なりますが、一般的には3ヶ月から6ヶ月程度と言われています。この期間は、通院する必要はありませんが、定期的に診察を受けることが望ましいです。また、インプラントの周りの歯茎や骨の状態を保つために、適切な歯磨きや食事などのケアを行うことが重要です。
4. 上部構造(人工歯)作製
インプラントが骨と結合したら、上部構造(人工歯)の作製に入ります。上部構造の作製は、以下のような手順で行われます。
1. 型取り
2. 仮装着
3. 本装着
型取りでは、インプラントの位置や形、噛み合わせなどを正確に測定するために、口腔内の型を取ります。型取りには、従来のシリコンやアルジネートなどの材料を使った方法と、最新のデジタル技術を使った方法があります。デジタル技術を使った方法は、精度が高く、時間も短く済むというメリットがあります。
仮装着では、型取りで作った型をもとに、上部構造の試作品をインプラントに取り付けて、見た目や噛み心地などを確認します。仮装着で問題がなければ、本装着に進みます。本装着では、最終的な上部構造をインプラントに固定します。上部構造の種類には、セメントで固定するタイプとネジで固定するタイプがあり上部構造の作製の 通院回数は3回から4回程度 で、 通院期間は2週間から1ヶ月程度 が目安です。
セメントで固定するタイプは、上部構造とインプラントの間にセメントを流し込んで固定する方法で、見た目が自然で、修理や交換が容易です。
ネジで固定するタイプは、上部構造とインプラントの間にネジを通して固定する方法で、セメントが残らないで、強度が高いです。ただし、ネジの頭が見える場合があります。
5. メインテナンス
上部構造の装着が終わったら、インプラント治療は完了です。しかし、インプラント治療が成功したからといって、安心してはいけません。インプラントは、自分の歯と同じように、毎日のケアと定期的なメインテナンスが必要です。インプラントの周りには、歯垢や歯石が付着しやすく、それが原因で歯茎が炎症を起こしたり、骨が吸収されたりすることがあります。これを防ぐためには、以下のことを心がけましょう。
歯磨きやフロスなどで、インプラントの周りの歯茎や歯との隙間を清潔に保つ
インプラント専用のブラシや歯磨き粉などを使う
硬いものや粘着性の高いものを食べるときは、インプラントに負担がかからないように注意する
喫煙や飲酒は、インプラントの定着や歯茎の健康に悪影響を与えるので、控える
3ヶ月から6ヶ月に1回程度、歯科医院でメインテナンスを受ける
メインテナンスの 通院回数は年に2回から4回程度 で、 通院期間は無期限 です。メインテナンスでは、インプラントの状態や噛み合わせの確認、歯垢や歯石の除去、上部構造の調整や修理などが行われます。
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