【しがのふるさと応援隊2022】プログラム紹介
こんにちは!インパクトラボの豊田です。
この記事では、滋賀県・令和4年度しがのふるさと応援隊事業「しがのふるさと応援隊2022」についてご紹介します。
しがのふるさと応援隊とは
しがのふるさと応援隊事業とは、大学生などの若い世代が、農山村地域に関わる機会を通じて、農山村との絆を醸成し、滋賀県の農山村の魅力を体感するとともに発信することで関係人口の創出を目指すプログラムで、今年度よりスタートしました。
事業背景
山地の多い日本では、平地農業地域に比べて中間農業地域と山間農業地域を合わせた地域「中山間地域」と呼ばれる場所が多く、約7割を占めています。滋賀県の中山間地域も県土の約7割を占め、農業生産だけでなく、水源涵養など多面的機能を発揮する重要な役割を担っています。
中山間地域では、人口減少・高齢化、それに伴う地域活動の減少・コミュニティ機能の低下、そして1次産業を中心に経済の衰退という現状があります。滋賀県も例外ではなく、特に若い世代と中山間地域との関わりが希薄になってきています。
その一方で、コロナ禍において、移住や2拠点生活など若い世代に農山村の関心が高まっていると言われています。さらに、今回対象の中心となる大学生は授業のオンライン化が進んだ世代であり、農山村地域に対する興味はあるけれど、地域での活動に参加する機会がなかったという声も多いです。
事業内容
このような背景から、若い世代(大学生・高校生)を対象に、「しがのふるさと応援隊2022」を実施することになりました。今回、滋賀県の甲賀市と東近江市でそれぞれの地域の方々のご協力により、地域の特色ある農業、林業や暮らしの体験を通して、地域との交流を深めるプログラムを企画しました。
地域の方々も若い世代との交流を楽しみにされており、滋賀の農山村の地域活動に参加したい、地域の人と交流したい、という方にぜひ参加していただきたいと思っています。
また、体験を通して若い世代の視点から魅力や課題を発見し、同世代の参加者同士はもちろん、地域の方々も交えて意見交換する機会もあります。移住、イベント参加、農泊など関わり方はさまざまありますが、このプログラムをきっかけに、農山村との絆を醸成し、将来にわたり地域と関わりを持っていただければと思います。
プログラム内容
DAY1|オリエンテーション/林業体験
DAY1は、甲賀市・大原地区で開催。大原地区は、滋賀県が取り組む「やまの健康推進事業」でモデル地域に認定され、令和4年6月には全国植樹祭の開催地にもなりました。地域で行われている、山の資源(木材や森林空間など)を活用し、山を守り育てる取り組みについて、実際に林業体験をしながら学びます。
DAY2|自然体験/ワークショップ
DAY2は、甲賀市・今郷地区で開催。今郷地区には、「つなぐ棚田遺産」に認定された棚田をはじめ、生き物や植物が生息する貴重な自然環境があります。この自然環境を守っている地域の方の取組に参加し、一緒にビオトープ整備をしたり、生き物観察を行います。
DAY3-4|民泊・農業体験
DAY3とDAY4は、東近江市にて1泊2日で開催。東近江市は琵琶湖岸から鈴鹿山脈まで東西に広がり、これまで地域特有の歴史や文化、伝統的な産業を育んできました。1日目は、五箇荘地区で近江商人の歴史について学び、午後からは農家民泊で農家さんと交流。2日目は朝から3つのコースに分かれて各地域の生業(畜産、農業、茶園)を体験、午後からは活動報告会に向けてこれまでの活動を振り返るワークショップを行います。
DAY5|活動報告会
DAY5は、これまでの活動を通して得た学びや気づきを共有する報告会です。会場は、東近江市で地域内外の人々の交流拠点としてオープンした「だれんち」です。このプログラムに関わってくださった地域の方やプログラムに参加した学生のそれぞれが発見を得られるような機会になることを目指しています。
最後に
長くなりましたが、ここまでお読みいただきありがとうございます。
各回の開催レポートや、プログラムを通して参加者の皆さんが発見した地域の魅力は、noteの記事や映像として発信していきます。
ぜひ、特設HPやインパクトラボのnoteをチェックしていただけますと幸いです!
しがのふるさと応援隊2022
主催 | 滋賀県農政水産部 農村振興課地域資源活用推進室
運営 | 一般社団法人インパクトラボ