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【健康しが】大学生が行うウェルビーイングビワイチ体験(びわ湖一周200km編)

こんにちは。
Tabiwa Nextの代表、滋賀大学大学院データサイエンス研究科の戸簾です。

今回は「環びわ湖大学・地域コンソーシアム学生支援事業 MLGsワークショップ」の参加者の方々を対象とした、ビワイチ体験(びわ湖一周200km編)を行いました。

▼環びわ湖大学・地域コンソーシアム学生支援事業 MLGsワークショップについて▼

ビワイチ実施ルート:ビワイチ200km編

今回は本当のびわ湖一周200kmルートに挑戦しました。

コースの特徴は、名の通り、北湖、南湖、びわ湖を本当に一周する事にあります。このルートは以下のサイトを参考に、一部修正して実施しました。

体験に参加いただいた皆さん

ビワイチ達成時の写真!

今回は、MLGsワークショップに参加した大学生の内、3名の方と運営メンバー2名と一緒に「200km走りきる中で、自分たちがやりたいことをできるのか?」という疑問の下、ビワイチを体験しました。参加者の学生には事前に1時間程度のブリーフィングを実施し、当日の持ち物や安全上の注意事項などを共有しました。

参加者からは「200km走りきれるか不安だが、滋賀から離れる前に成し遂げたい」「スポーツの爽快感で日頃の鬱憤を晴らしたい」「様々な人との会話や文化遺産などを楽しみたい」といった期待の声が聞かれました。

注意:本記事の写真は全て、撮影者が走行中に停止し、撮影しています。
道路交通法が改正され、令和6年11月1日より、自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」の罰則が強化され、さらに「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象とされました。

https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/kotsu/jikoboshi/bicycle/cycle_kaisei.html

体験当日

体験開始~守山(30km地点):大津港からスタート

朝8時半、琵琶湖ホテル付近の大津港に集合。まず利用する自転車について、詳しいレクチャーを受けました。特に今回はロードバイクを乗るとのことで、一般的な自転車とは異なる変速ギアの調整の練習を重ねました。

レクチャーが終わり次第、早速大津港を出発しました。南湖50kmとは違い、最初からハイペースで走行。あっという間に南湖をくるっと廻って守山市のBIWAKOモニュメントに到着。

守山~野洲:ビワコドーターズでの食事

お目当ての場所に到着でるんるん

守山での記念撮影後、参加者からの要望で、環びわでの活動時にお弁当を作って頂いたビワコドーターズに早めの昼食に向かいました。

何を食べるか悩むみなさん

店舗内では、魚を使ったサンドイッチや丼など、様々な湖魚を使った食事があり、皆何を食べるか悩んでいました。その中でも私は、びわ湖メロンパンとナマズサンドを食べました。癖のない白身でおいしかったです。

野洲~彦根(60km地点):滋賀大学に立ち寄り、彦根城を見学

初日、滋賀大に立ち寄り、撮影

野洲から彦根までは、基本一本道で道中はコンビニがある程度で、スムーズに走行できました。一度、滋賀大学にてトイレ休憩を行いつつ、戸簾が主となり、大学見学を実施しました。

個人的には体育館前の自販機で、補給食や飲み物を調達できたのが良かったです。あそこにラックを置き、ビワイチの休憩スポットにしてくれれば…… (滋賀大学所属だからこそですが)

しかし、彦根城を出発したタイミングで雨が降り出し、ここからが初日の難所でした……!

彦根~長浜(90km地点):強風と疲れでスピードが一気に低下

ここから、雨が本格的に降りだし、さらに後から分かったことでしたが、強風注意報が出るほどの強い向かい風の中、走行しました

はじめは20km~25km巡航だった我々も、この中では12-16km巡航になってしまい、大幅なタイムロス……体もどんどん寒くなっていき、精神的にも一番辛かったタイミングです。

これはウェルビーイングの旅と考えると厳しい……!そんな中、休憩中にほっこりとミルクティーを飲んで、癒やしをもらっていました。

長浜~西浅井(115km地点・初日ゴール):夜になるものの、なんとか初日のゴールに!

このトンネルを超えれば、あとは食事を買うだけ!

強風注意報が出る中でも、なんとか最終地点が見えてきました。しかし最後の最後で、山路やトンネルが待ち構えています

特に夜の走行でしたので、全員が気をつけて走行しました。しかし、筆者は残念ながら、軽めの転倒をしてしまいました…… 昼間なら明らかに避けられたものも避けられない、夜の危険さを思い知らされた限りです。

そしてやっと、宿泊地のライダーハウス 日本何周に到着!

西浅井:ライダーハウス日本何周に宿泊、他の宿泊者の方との楽しい時間や満点の星空

疲れから、ねころがる参加者

宿泊地には既に先客の方々がいらっしゃいました。ライダーハウスですが、オートバイだけでなく、自転車の利用者の方もいらっしゃいました。

到着した途端、体の疲れがあふれ出て、すぐに横になってしまいました

少し休憩した後、食事をしながら、先客の方々との談笑を楽しみました。参加者の中には「この談笑が一番楽しかった」との声も……最近の既にある観光スポットを廻るだけの観光ではなく、旅を行うと考えると、様々な人との会話も楽しさや感動の一因として重要かもしれないと気づかされました。

また、真夜中に外に出ると、そこには満点の星空が。このような点も都会にいると気がつかない、とても良い体験でした。

西浅井~メタセコイア並木(120km地点):紅葉になりたての綺麗な時期!

2日目出発!

ライダーハウスで一夜を明けたところ、我々が起きた頃には、既に全ての先客の方々は出発済みでした!(早い!)我々は7時に起きて、8時頃に出発の準備が整いました。

早朝7時頃のびわ湖

2日目は初日と打って変わって、風も少なく、天気にも恵まれました。早朝のびわ湖を見ながら、自転車をこぎ始め、2日目の目的地であるメタセコイア並木に向かいました。

色づき始めたメタセコイア

メタセコイア並木のあるマキノピックランドに到着しました、人・バイク・車がとんでもなく多い……!紅葉シーズンの振替休日で3連休の方も多いとのことで、ごった返している状態でした。

風景を楽しむには良かったですが、ウェルビーイング的な面で考えると、少し窮屈な印象も受けました。観光地に行く楽しさも、その時期やタイミングを考えて行くことが大切だと感じました

メタセコイア並木~近江高島(150km地点):暖かいそばとボリューミーな定食に舌鼓

ルートによっては道路を走らざるを得ない、簡易信号がある工事中の場所も。

マキノピックランドを出発してからは、本当に何もない道路を走り続けました。コンビニすらない、そんな道でしたが、横手に見える景色は絶景で、道路も整備されて走りやすく、田舎を体験できるルートだったと感じます。

ランチには、近江高島駅近くにある「びれっじ2号館 お食事処どんき」に訪れました。ボリューミーかつ、暖かいそばが頂けて、冷えた体にはとてもありがたかったです。

近江高島~堅田(180km地点):街が見えたときの感動

昼食後は、またひたすらこぎ続ける。2日目の難所はこのタイミングでした。道路の整備状況が明らかに他の地域と比べて悪く、初日とは異なる疲労感を感じていました。

前半戦の長浜・高島では、道が一続きであり、自転車でも走りやすい環境でしたが、大津に入ると、湖西線を何度も横断してアップダウンを繰り返す…… この点については、ビワイチの魅力度が低く感じられる点だったかもと感じました。

堅田の中心部入ってすぐのコンビニで最後の休憩

終わりに近づいているにも関わらず、ぐねぐねと走っており、フラストレーションが溜まっていたことは間違いありません。しかし、そのような感覚だったからこそ、堅田の町中が見えたときの希望感は筆舌に尽くし難いものがありました。

堅田~大津港(200km地点・ゴール):感動のフィニッシュ!

堅田駅を出発してからは、後はこぎ続けるのみ!しかし、ここでも道路の整備は悪く、路肩は荒れ、転けやすいような段差も多かった状況です。

また、他の地域と異なり、明らかに道幅が狭く、車との距離も近かった場所と言えると思います。

みんな笑顔でゴール!

しかし、そんな場所を乗り越え、参加者全員でびわ湖一周200kmを達成する事ができました!

達成後は、運営側で参加していたインパクトラボの上田さんが「ビワイチグルメと言えばこれ!」と豪語されていた、混ぜそばを実食。

疲れた体にがっつり来る混ぜそばと焼き豚丼。空腹の体を満たすように平らげ、アクティビティ体験は無事、終了しました。

実施後のグループインタビューを実施

実施後はグループインタビューを行いました。そこではマップを見ながら、各ポイントでの体験や感想を共有し、充実した振り返りの時間を持つことができました。

今回の一周200kmを行うビワイチ体験は、やはり前半後半共に、目標地点に到着することが何よりの楽しさであることが分かっただけでなく、宿泊地での様々な人との会話や、自然体験、そして困難な時でも支え合える存在の有無など、様々な部分でビワイチから感動を得られることが分かりました。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございました。

MLGsワークショップが目指す"well-being"の実現に向けて、このような体験を通じて、心身ともにリフレッシュできる機会を今後も創出していきたいと思います。

今後も、当該補助金に関する活動、及び当団体に関連する活動について、下記noteマガジンでお届けしますので、是非チェックしてください!

Tabiwa Nextとは?

Tabiwa Nextは滋賀大学と立命館大学の学生らによって、2022年に組成され、「ビワイチ」をモデルとした新しい観光のあり方の企画・検証を実施している団体です。

団体メンバーの特徴として、データ分析、政策提案、ウェルビーイングの分析、社会実装など、多様な専門性を持つ大学生・大学院生・社会人が集まり、それぞれの得意な分野で滋賀県の観光を考える取組みを進めています。

本活動の一部は、令和6年度「健康しが」活動創出支援事業費補助金の支援を受けております。


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