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終わること、始まること。

季節の変わり目が好きだ。

夏の暑さがスッと抜けて、秋の涼しさが顔を覗かせる9月。日本のような四季を感じられる国に生まれて良かったと思える。

人生において何かが終わることはとても寂しい。その時間が充実したものであったなら尚更だ。

人との出会いにしろ、起こる出来事にしろ、終わりを迎えてしまうのはとても寂しい。


けれど、終わりがあることは、新しい何かが始まるということでもある。人生は点ではなく線でつながっていくもの。

終わっていく寂しさを感じながら、また新たに始まる世界に対して期待を抱き、心を躍らせていく。そんな時間は悪くない。


終わっていく一つ一つの出来事は、楽しいだけのものではないはず。苦しい時間もあっただろうし、悲しみを抱いたこともあるだろう。

それでも、それらを引っくるめて「良かったこと」として次の瞬間を迎えていく、そういう時間を積み重ねていければいい。


きっと、次に迎える新しい世界もそんな瞬間の連続なのだろう。一瞬一瞬は色々なことを思い、感じながら日々を過ごしていく。

良いことも、悪いことも必ず起こる。まあ、良いことしか起こらなかったら楽なのだけれど。


こうして、平成最後の夏が終わりを迎えていく。過ぎてみればあっという間と感じるのだけれど、その中で起こる一つ一つの出来事を噛みしめて生きていたい。


それは秋を迎えても、きっと冬を迎えても変わることはない。そんなことを思う水曜日の朝。今日も世界を楽しもう。

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