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どうして紙に書くときは、文法が乱れないのか?
耳で聞いたことを手でメモすると、
忘れにくいらしい。
仕事を始めてからしばらくして、
そんなことを聞いた私は、
とても不思議に思った。
耳で聞いたことを
私はすぐに忘れてしまう。
だから忘れても、
あとから確認できるように、
できるだけメモをしているんだけど、
メモをしていると、
あとからメモを見て確認できるだけじゃなくて、
記憶にも強く残るみたいだ。
それは耳で聞いただけじゃなくて、
自分の手を動かすとき、
目でも確認するからだろうか?
手を動かしてメモするときに、
頭で整理しながらじゃないと書けないから、
記憶に残りやすいんだろうか?
はっきりとはわからないけれど、
私はモモちゃんにも、
できるだけ、
手を使って書いてもらうようにしている。
モモちゃんは
私に約束してほしいときに、
「書いて!」と、せがむ。
それは大抵、
「ふろくの付いた子ども雑誌を買って」とか
「チーズバーガーを買いに行きたい」とか
「クリスマスケーキを予約してほしい」とか、
そういう「よくあるお願い」なので、
一日に何回も言ってるし、
それが毎日毎日繰り返される。
私にとっては
「もう、書いてあるよ、
わかっているよ!」ということばかりなので、
モモちゃんにこう言ってみる。
「モモちゃん、自分で書いて!」
以前のモモちゃんは、
「わからない」「書けない」などと
尻込みしていたけれど、
最近は「書きます」と言って、
紙とエンピツを用意してもらいたがるようになった。
しめしめ。
モモちゃんが手を使うとは、
ラッキーなことだと私は思う。
モモちゃんは記憶力バツグンなので、
メモしていなければ忘れる、
ということはほとんどない。
でも、
「正確に書こう」とすることによって、
頭を使うんじゃないかなあ。
モモちゃんの会話というと、
支離滅裂というか…
たとえばですねえ…
「お姉ちゃんの明日、忘れたのよスマホ」
「障子のネコちゃん、あけたらコワーイ」
なんてことになる。
自由すぎるわ…
それが、紙に書こうとすると、少し変わる。
「かるた売り切れなのよ、スーパーいつ買う?」
なんて、ぎゃあぎゃあ言っていたのが、
「じゃあ、書いておいてね」と私が頼むと、
一文字一文字を読み上げながら、
丁寧に書いていく。
「かるた
ほしいのです」
どうして紙に書くときは、
文法が乱れないのか?
というか、
文法などに自信がないときは
「わからない」「書きたくない」と
言っている気もする。
口からなら、
ぐちゃぐちゃな状態でも
日本語を発射することができるけれど、
ぐちゃぐちゃな状態で、
紙に書くことはできない、
そういうことなのかなあ。
小学校入学のころから、
何も考えずに、
話したり、書いたりしてきたけど、
モモちゃんを見ていると、
私たちって、
頭のどこを使ってるのかなーと不思議になる。