どうして抱えこんじゃったのかなあ…
モモちゃんがうちに引っ越してきた
12/3が近づいている。
あれから2年も経ったんやな。
モモちゃんがうちに引っ越してきた当時、
母はまだ生きていて、私たちと一緒にいた。
「あと10年は生きてよ」と、
私は母にハッパをかけていたもんだけど、
まさか3か月も経たずに亡くなるとは…。
亡くなる前から、
母の言動には「なぜ」「どうして」が尽きなかった。
なかでも私が一番苦しんだのは、
モモちゃんが飲んでいる薬を、
私が病院に「受け取りに行くよ」と言っても、
聞き入れなかったことだ。
母は歩けない状態だったため、
誰かが代わりに行く必要があったんだけど、
母は私ではなく、
ヘルパーさんに頼んで行ってもらっていた。
うちに引っ越してきてからも、
投薬の管理は母がしていたため、
私は母が亡くなったあと、
モモちゃんの薬がいっぱい入っている袋についている
「おくすりの説明」を見て、
ネットで調べて、
何をどれだけ飲ませるか決めなければならなかった。
歯の治療もどこまで進んでいるのか、
まったくわからなかった。
母が何かを隠したくて、
モモちゃんの体の情報を渡さなかったのか、
引き継ぐのが面倒だったのか、
母は何も言わずに亡くなったので、
私には何もわからない。
母は、
どこまでもモモちゃんのことを
自分だけで
抱え込もうとしていたようだった。
でもやっぱり、
健康管理についてだけは、
ちゃんと教えておいてほしかった。
大半が廃棄物となってしまった
実家の片付けよりも、
モモちゃんの日々のお世話よりも、
「どうしてモモちゃんのことを
もう少し教えてくれなかったんだろう」という
心の痛みのほうが、
私にとっては今も負担になっている。
モモちゃんは結局、
うちに引っ越してきてから白内障が発覚し、
その治療もできないくらい
糖尿病が進行していて、
その影響で、皮膚ガンが疑われるくらいに、
皮膚が弱くなっていた。
モモちゃんと接するとき、
コミュニケーションがうまくいかないとか、
奇抜な言動をするとか、
そういうとこに目が行きがちだけど、
うまくいかない原因のほとんどが、
体の不調、痛み、かゆみ、暑さ寒さであることを
私は2年間かけて、ようやく理解できた。
元気なモモちゃんとなら、
全部とは言わないけど、
かなり、うまくいくはず。
ただ…
それを裏返せば、
父と母も17年前までは、
「元気なモモちゃん」と
うまくいっていたはずなんだ。
それがどうして崩壊してしまったのか、
私は今もそれがわからない。
母がモモちゃんの健康情報に、
私を触れさせなかったことと、
なんか関係があるんだろうか。
モモちゃんは昨日から歯が痛い。
痛み止めの薬で乗り切っているものの、
これを永遠に続けられるわけじゃない…
歯医者さんに行くのを極度に嫌がっているけど、
どうなるんだろうな?
…と思っていたら、
定期訪問を依頼している
歯科衛生士さんがやってきて、
「こんなの、歯の間に挟まっていたよ~」と、
原因を取り除いてくれたら、
すっかり解決!
何とかなるかな、これからも。