2023年良かった映画、ドラマなど
2024年、始まりましたね。能登地震で被災された方には心からお見舞い申し上げます。新潟もだいぶ揺れて、物が落ちて、ところどころ道路が割れたりしていました。私は東京に帰省していたので揺れを体感してはいないのですが……この数日で新潟のお世話になっている何人かと「大変だったね」という話をして、部屋を片付け、なんとか日常を取り戻しつつあります。
被災地の様子は気になるけれど、できることは限られているし、ある程度状況を把握したら自分の日常に集中するのも大事。
その「日常」のひとつに、映画やドラマなどのコンテンツの魅力をただ受け取るということもあると思うので、去年見て良かったコンテンツ紹介の記事でも書こうかなと思いました。
良かったら参考にしてください◎
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1.映画
2021年良かった映画という記事を見返していたら、1年で34本映画を見ていた。それに比べると2023年は半分ほど。その中でのランキングなので、取りこぼしているものもたくさんあるだろうなという感じ。映画というものを見るのにはそれなりの能動的なエネルギーがいるので、それがあまり多くなかったのもあるし、単純にそれ以外に時間を割いているものがあったということでもある。
そんな中でも、十数本の映画が私をときどき違う世界へ連れ出してくれた。ひとまずトップ7を書いてみる。
実はずーーーっと楽しみにしていた坂本祐二×是枝裕和の「怪物」が、とても素晴らしい映画ではあったけれど、期待しすぎていた私にはあまり刺さらず、ランクインしなかった。(メッセージが透けて見えすぎ、みんなの怪物っぽさがリアルじゃない)
軽く総括すると、「今まで敬遠していたもの」「事前の期待値が高すぎないもの」が爆発するという傾向にあった年だった。
例えばスラムダンクとRRR。アニメ映画とインド映画、私はどちらも映画館ではほぼ見たことがなかった。センスを信頼している何人かの友人からの激烈なおススメにより、どちらも1月に映画館に足を運んだ。
2本とも映画館が提供できる極上体験の最大級!という感じだった。「ケイコ目を澄ませて」でも思ったけれど、「言葉にならないもの」が持つ力を最大限見せられた気がした。それは、波動であり、衝動であり、体の奥底から湧き上がるなにか。頭で考えるより先に、体が「きもちいい」「かっこいい」と反応する。今まで何かと哲学的だったり感情の言語化や価値観を世に問う!みたいな映画を好んできた私も、その魅力には飲み込まれてしまった。
そういう意味では「ちひろさん」は、今までの私の好みにどんぴしゃだった。さすが、今泉力哉監督。有村架純含む俳優陣も良かった。原作の漫画も素晴らしいと聞いていたけど、セリフの量とそこへの意味のこめすぎなさ、生きづらさの解像度がどれも絶妙。心の中にちひろさんを置いて生きていきたいと思った。ネットフリックスに加入してよかった!
「君たちはどう生きるか」は1回目めちゃくちゃ感動して、2回目見てとある解説podcastを聞いたら見え方が変わって熱が少し冷めてしまった。笑 こういうこともあるんだなあ。1回にとどめておくのがよかったのかもしれない。でも、ジブリで育ってきた私にはどの表現も見てるだけで至高だったとだけ書いておく。
「ミステリという勿れ」は連ドラ時代に見ていて、必ずうーんと唸る名言が出てくるのと、事件解決の内容もただのミステリーではなく現代の価値観を取り入れている感じが好きだったので見に行った。正直なんとなく映画気分だったので行っただけだったのだけど、とても良かった。今の私にちゃんと整君の言葉が届いた。こどもや女性、心の弱さに寄りそう主人公、という意味ではちひろさんにも似てるのか。「下手って思うってことは目が肥えてきているってことです」
マイブロークンマリコは、前に友達の家で漫画を読んだことがあって、良い内容だったので見た。友人が亡くなるところから始まるのがせつなく、でもそこに深い愛があること、残された者がどう生きていくのかを90分でリズムよく描いてくれる。永野芽衣が遺骨を奪いに行くシーンがめちゃくちゃしびれるのでそこだけでも見る価値あります。監督は百万円と苦虫女のタナダユキさん。
2.ドラマ
連ドラは項目は作ったけれど、あんまりたくさん見なかった。あの世間が湧いていたVIVANTも見ていない。笑 ただ、狙い撃ちした1クール1本のドラマのあたり率が良かったという感じで、去年もドラマには大いに救われた。
この4本は完全に、「20代後半~30代女性後押しドラマ」だと思う。もしかして連ドラを見る層がそこに集まっているのかもしれない。世間の流れかもしれない。いずれにせよ、私にとってはありがたい。
こうやって並べると、なんだか似ている気もする。ブラッシュアップライフは置いておいて、他3つはどれも少し世間からはみ出たり生きづらいなと感じている人たちがメインキャスト。そして恋愛要素が少なく、人としての尊重しあい、想いあい、行動に移し、それぞれが小さく小さく良い方へ変化していく。ブラッシュアップライフは友情重視・地元推し+SF要素+永遠に聞ける何気ない会話でずっと面白かった。
いちばんすきな花は期待どおりお見事!という感じだったけれど、「日曜の夜ぐらいは」もすごかった。3人の仲良し出会いストーリーかと思いきや、リアルな名言がわんさか出て来るし、「恋愛対象は女性だけど、恋愛感情関係なく世の女性を助けたいし応援したい男子」という登場人物がすごく存在感を持っていてすばらしかった。(今売れっ子の岡山あまねくん)
セクシー田中さんは原作漫画で、こちらも名言ぞろい。「価値観や発言が昭和」な人も悪役として切り捨てず、恋愛関係なく、影響しあって少しずつ自分で気づいて変化していく様を描いていてすばらしかった。
ドラマは「毎週見る」というのがネック。なので、あまりドキドキしすぎたくないし、残酷な映像も見たくない。じわりと価値観にも影響を与えると思うので、信じられるものだけを選んで見るのも大切だと思っている。この4つは伝えたいもの・表現したいものが私たちのこれからの時代に欠かせない視点だと思っているのでぜひともおすすめしたい。
3.podcastとYouTube、音楽
ジャンルとしてまとめすぎてごめんなさい。笑
podcastは2022年あたりから私の日常に本当に欠かせないものになってきた。圧倒的1位の「そうだ!ゲイにカミングアウト」に関しては、影響を受けすぎて日常の言葉づかいが変わってくるくらい。
あとはたまにオールナイトニッポンを聞いたり、NHKラジオを聞いたり。運転している時間が長いので、ラジオは日常生活と馴染みがいい。
そうだ!ゲイにカミングアウトは、なんと11月でいったん休止。明るさと暗さと理論と感情のバランスが素晴らしくていつまでも聞けるし、勇気をもらう言葉が毎回出てくるので本当に残念だった。でも、これらのポッドキャスターの皆さんは本業のかたわらやっているものが多いし、こういったことがあるのは仕方がない。ありがたいことにアーカイブがたくさんあるので、それを繰り返し聞いている。
over the sun、となりの雑談は、年上のお姉さんたちから小気味よい「なんとかなる」をたくさん受け取ることができる。超相対性理論と本とこラジオは、読みたい本や新しい考え・人をインプットしたり思考をぐるぐるさせたい時におすすめ。上京ボーイズはゆとたわは相変わらず、友達とおしゃべりしているような同世代感があって聞きやすい。
YouTubeはお笑い芸人さんや女性タレントさんのものをよく見ていた。kemio、youのこれからこれから、エルフ、ハリセンボン、Aマッソ、・・・などなど。お笑いは心がひしゃげているような日にも見ることができる。へなへなとでも、笑うことができる。脳の回路がネガティブに落ちていくのをいったんストップすることができる。それってめちゃくちゃすごいことだと思う。明るくしゃべってくれて、笑わせてくれて、本当に感謝。
音楽は、haruka nakamuraさんなどのピアノ音楽を部屋ではかけていることが多かった。ときどき元気を出したい時は、星野源、藤井風、スピッツなどをよく聞いていた。この3人はメロディーと雰囲気が好きで聞いていたら、あとから歌詞の内容を知って「素晴らしすぎる!」となることが多い。映画のところにも書いたけれど、音楽も、まずは理屈なしに体が反応する。繰り返し聞いて歌詞も知れば、それは脳にも心にも染み込んで、自分の人生を頑張ろうとするとき、かけたくなる曲になる。こんな音楽が存在する時代、つくった人、それに気づいた私、ありがとう!という気持ちになる。
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ちょっと長くなりすぎるので、本と漫画はまた別の機会に書こうと思います…!
読んでくださり、ありがとうございました。もし見ているもの・聞いているものがたくさんかぶっている!という方がいたら共感コメントください笑
そうじゃなくても、おすすめがあればぜひ教えてください~
※各作品タイトルの正式名称が違っていたらすみません