里親
不妊治療は3回目も失敗、残された受精卵はあと1つであったが、私たちは養子を迎えるという方向に動きだしていた。実子を迎えたいという気持ちは捨てきれなかったが、出来ないものは出来ないのである。私も真面目一筋で生きてきたわけではなく、特に若い頃は自分勝手に血の気のない小さな世界で偉そうに我が物顔で色々な人を傷つけ、迷惑をかけ、ひどく醜くい顔で笑っていたのだ。
因果応報 当然の報いである。
養子 里子 私にとっては全く現実的ではなかったが、不妊治療の泥沼から抜け出せるような気がして、私には救いであったのだ。