私が食洗機を使わない理由
皆さんはアイデアっていつどこで浮かびますか?
現代女性はとても忙しい。
フルタイムで働いて洗濯・掃除・ご飯の支度・食事の後片付け、洗濯物をたたむ、トイレ掃除や風呂掃除など主婦は、やろうと思ったら家事に際限はありませんよね。
そして毎日、目先のことに追われて自由に発想する時間を取りにくいと思いませんか?
だから令和の主婦は食器洗い機や食器乾燥機、ロボット掃除機、洗濯乾燥機を使う。そして食事は冷凍食品やできあいの惣菜を電子レンジで温める。
そんな時短のための機械が家の中に増えていっていませんか?
そんな中で自由に思考を巡らす時間っていつどこで取れるの。
良いアイデアなんか浮かびやしない。
アイデアがひらめく4B
アイデアがひらめく4Bってご存知ですか。
答えは Bathroom(お風呂)、Bus(移動中)、Bed(寝る前)、Bar(バー)
なかなかお酒を飲むバーで発想するなんて、主婦には難しいことでしょう。
でも移動中や寝室ではリラックスして右脳優位に、良いアイデアがひらめくかもしれませんね。
私が最もおすすめしたいのは入浴中です。
入浴中は副交感神経が優位になり自由な発想が飛びやすいからです。
私は朝、入浴して硫酸マグネシウムの入った浴槽に最低20分程度つかります。
20分を過ぎたころからようやく汗がじんわりと出てきます。
小さなお子さんがいたりすれば、そんなに悠長にお風呂になんか入っていられないという方もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は食洗機を使わず自分でお皿を洗ってみてはどうでしょう?
忙しいのに何を言っているんだ、忙しいから食洗機を導入するんじゃないか、とお考えの方もいるでしょう。
しかも食洗機があれば機械に食器を洗ってもらっている時間、家族との団らんが増えるというメリットもあるかもしれません。
けれども食洗機を利用しないで手洗いで食器を洗って行くメリットもたくさんあるんです。
食器洗い機を利用しないメリット
フロリダの州立大学でこんな研究結果が出ています。
事前に食器洗いの手順だけを伝えて食器を洗ってもらったグループと、もう一つ食器を洗うことに専念して考えをめぐらせながら食器を洗ってもらったグループを調査しました。
その結果、後者のグループの方がその後のアイデアのひらめきが25%アップし、同時にストレスが27%も下がったということです。
つまり食器洗いは冬なら温かいお湯で指先が刺激され(触覚)また洗剤の良い香りに包まれ(嗅覚)お湯の流れる音を聞き(聴覚)お皿が綺麗になっていく(視覚)ことで五感をフルに使って満足感を得られます。
そしてお皿を洗っていることに集中することで発想をしやすくなるのです。
ボーッとしている時間ほど面白いことを考えついたりしませんか?
それが皆さんが副交感神経を優位にし、ひらめきを得ている時間なのです。
私もこの食器を洗いながら半分ボーッとしつつ、でも半分はお皿を洗うことに集中しているという時間が大好きです。
だから家を新築するというとき、食洗機をビルトインするかどうかで夫と悩みましたが、結局食洗機をつけることにはしませんでした。
マインドフルネス瞑想
もう一つのメリットは食器を手洗いすることで心のモヤモヤも同時に流せるということです。
心を込めてただ食器を洗うことに専念するというのはマインドフルネス(今この瞬間に集中する)瞑想に他なりません。
「きょう会社で嫌なことがあったなぁ」「上司に嫌なことを言われた」「同僚にバカにされた」などさまざまな鬱憤があったとします。
最初は食器を洗うことに集中していますが、同時に浮かんでくるその負のイメージ(思い)も汚れと一緒に流せるんですよ。
これ、本当です。
考えが嫌な思いから一瞬離れてお皿を洗うことに集中する。
また違う嫌なことを思いつくかもしれません。
でもまた皿を洗うことに集中する。
これを繰り返すことで脳がやんわり刺激され嫌な思いが徐々に徐々になくなっていくのを感じます。
家事をしながら瞑想もできちゃうなんて一石二鳥ですよね。
体温を高めて健康に近づく
最後に、できる家事を機械任せにしないということ。
今は食洗機だけでなく自動掃除機や洗濯乾燥機など昔だったら手作業でやっていたことを機械がほぼ肩代わりしてくれます。そのおかげでフルで働ける女性が増えました。
今から50年前は家事のほとんどは手作業でした。
夕飯の支度をするにも鰹節をかくところから始まっていましたから。
洗濯機なんか当然ない時代、洗濯板でゴシゴシと家族の洗濯物を冷たい水で洗い流し、掃除機が無かった時代は新聞紙をちぎって畳の部屋に撒き、それを竹のほうきではいていました。
そんな一つひとつの家事は重労働でしたが、とても良い運動でもありました。
だから50年前の女性は平均体温が36.8°cもあったそうです。それだけでも健康体ですよね。
現代人は運動不足です。できる家事を機械任せにしないことは少しでも運動不足の解消につながることでしょう。
家事は家のため、住んでいる人たちのため
そして忙しいなという時は主婦一人が家事を背負うのではなく家族で分担するのが現代では当たり前のことです。
そうすることで同じ家に住む者が一緒に生きているという実感が得られます。
夕飯のおかずは何にしよう、今度こんなシーツの色を変えたらどうか、○○が汚れてたからクリーナー買っといて、など家事の話が家族でできます。
そしてそれぞれに家事をやった感・責任感が生まれます。
家事というのは家のものを愛でることです。
今、家にいる方は家の中で目につくものを見てみてください。
ダイニングテーブルの上におきっぱなしになった手紙の束とか新聞、またソファーの上にテレビのリモコンやエアコンのリモコンが転がっていたりしませんか?
それらが無造作に散らばっているというのは家の中のものを可愛がっているとは言えないと思いませんか??
家事は家の中で目に付く一つひとつのものを大切に丁寧に扱うことだと思います。
そうすることで同じ家に住んでいるもの、飼っているペットや育てている植物など、また命のない様々な物を大切にすることで暖かい空気が流れソファーやテーブルや調光やマットなどが暖かくあなたを迎えてくれるのです。
家が「お帰りなさい」と語りかけてくれるようになりますよ。