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【2015年】異常なし診断から9ヶ月後の乳がん告知

初診から一週間後、針生検の日がやってきました。
患部に麻酔をかけ、太い針で細胞をとるらしい。痛そう。

先日の女医先生と違い、乳腺専門の先生が担当。
エコーをみながら、患部の組織を針で採取。
バチッと音がして、少し衝撃があったが、痛くはありませんでした。

その後、診察。
「今日採取した細胞で確定診断をしますが…乳がんの可能性は非常に高いです。」先生の静かな口調に、一瞬、部屋の空気が止まったように感じました。頭では覚悟していたはずなのに、その言葉が心に深く突き刺さります。

来週結果がでるが、その前にMRIと骨シンチも実施すると。
(いま思えば、このタイミングで転移の検査をしていた!)

異常なし診断から9ヶ月後の乳がん告知

で、さらにその翌週。
MRIと骨シンチ検査をうけ

その後の診察で、針生検の結果、
乳がん確定 と診断。

さらに悪性度は高く、すでにリンパ節転移ありとのこと。
骨シンチで気になる影があるが、肺などの転移はなさそうとのこと。

じっさい、乳がんであることは覚悟していたのだけど
この「悪性度が高い」という言葉が耳に入った瞬間、頭の中が真っ白になりました。

おっぱいの全摘出が必要とか、抗がん剤治療が必要とか
いろいろ説明を受けたけど、
だいぶ消化不良でした。

なんとなく、乳がんの母親は、手術しておしまい、だったので
自分もそんな感じかな〜とあまくみていたのです。

先生の説明を聞きつつも、異次元旅行が始まりそうだったところ、
先生から
「全摘出が必要なので、そうなると再建もすることになると思います。
うちには形成外科がないので、形成外科があるもう少し大きな病院へ紹介状を書きます。
どちらか希望の病院はありますか?」

はっ!
我に返った。異次元旅行をしている場合ではなかったのです。
今から自分の体について、これからの生活について、真剣に選択していかなければならないのだと気づきました。

ここから怒濤ような日々が始まりました。

つづく

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