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57歳アメリカ留学・就職・永住権取得日記(7)
現状報告:修士論文準備に没頭する日々!
3週間近く新しい記事を投稿できていない。というのは、本業の学生生活がめっちゃ忙しかったからである。
私は、今65歳(2025年2月)だが、アメリカの大学の大学院修士課程(MA)に在学し、今学期末の卒業を目指している。ここに入学したのは2023年1月春学期だから、今学期で2年半。最短2年(4学期)で卒業できるところを、1学期のばした。日本文学専攻で具体的には三島由紀夫『豊饒の海』研究。修士論文の最終締め切りは2025年4月中旬だから、実はそれほど時間がないことに最近気が付いた。ゲゲッ!
アメリカの大学では、宿題量が膨大
実は、アメリカの大学に来て一番驚いたのは、学生は皆、相当量の勉強をするということだった。日本の大学生と言えば、平時はアルバイトをするか遊んでいるかで、試験期間しか勉強しない印象がある。現代の状況はよく知らないが、とにかく私が若いときはそうだったし、毎日勉強している大学生など皆無だった。だからアメリカもそうであろうと高をくくっていた。しかも、私にとってのアメリカ人のイメージは「勤勉」から程遠かったので、大学生の勤勉さには、マジで驚愕したのである。
とにかく宿題が多い。課される読書量が半端でない。小テストもある、クラスプロジェクトもある、小論文もある、個人プレゼンもある…。だから、「ああ、私の青春をどうしてくれるんだっ! 60歳過ぎだけどねッ!」と、絶叫しながら毎日パソコンにしがみついた2年間だった。
しかもすべて英語だ(至極当然だが)。専攻は日本文学なのに、なんで資料と教科書が英語なんだ!!と、私は毎晩身を捩りながら、chatGPTと翻訳機を使っていたのである。もちろん、宿題の原文は全て自分で考えるが、翻訳機に頼らないと終わらない量なのだ(特に、自分の英語力では)。そういう意味では、留学したのが今でよかったのかもしれない。これが30年前なら、AIがなかったわけだから、どうなっていたのか?
話を戻そう。
ということで、この2年間、私は独楽鼠のように働いたと言って過言でない。ゆっくり三島研究ができ、修士論文も余裕しゃくしゃくじゃ~んと思っていた私は、ただの痴れ者であった。必修単位の履修にうつつを抜かして独楽鼠のまま最終学期となり、焦って今、修士論文を考え始めたという体たらくなのだ。
修論を提出するには様々な書類や手続きが必要だ。そもそも論文の草案を書いて、自分の担当コミッティメンバー(論文の合否を決定する先生方)に提出しなくてはならない。草案を書くには(言うまでもないが)きちんとした骨子が必要だ。そのためには、資料を読み漁らなくてはならない。。。。ということで、今は、激烈に忙しいのだ。
無料の英語ライティングチューターを毎日受講?
しかし、私にとっての重要問題は、論文の骨子ではなく、学術英語なのだった。
自分で言うのも何だが、日本語でなら、スーパー面白い修論を書ける自信がある。だって、私の解釈は先行研究とは全く違うからね。同じ学部の友達や大学関係者からも、「あなたの解釈は面白いから、論文が出来たら読みたいッ」と何人にも言われている。そりゃ、そうだろう。「完成を待ってろよ、ふふふッ」と私は心中思っているのだ。
しかし、問題は学術英語だ。論文で使う英語は、日常英会話とはわけが違う。どうしたものかと思い悩んでいたのだが、私は最近、「天の助け」を発見した。それは、英語の綴り方指導サービスである。
実は、前からうすうす感づいてはいたのだが、時間が無くて見て見ぬふりをしていたのだった。それは、学生が希望すれば、一対一で英語レポートの書き方指導が受けられるというサービス。しかも無料。そしてなんと、
無制限!
無料なのはわかっていたが、空席がある限り、何度でも受けられるなんて夢じゃないのか!(私は、今まで「会話・発音」指導サービスをずっと利用していたが、週2回という上限があった。)これを使わない手はない。指導者は学生アルバイトだが、私には十分だ。これを毎日受けていたら、何とかなるのではないかという光明が差してきた。
自分からしつこく要求すれば、大体のことは何とかなるのがアメリカ。黙っていれば何ももらえず、何も起こらないのがアメリカだ。よって、「綴り方指導」の予約を、向こうが呆然とするほど入れまくり、自分の英語学習に自己プレッシャーをかけようと思う今日この頃なのだ。
果たしてどうなるのか?