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表コミ授業日記⑨ あるある×フルーツバスケット!?
こんにちは、いもいも表コミの古谷(あき)です。先日お会いした方に「noteのファンです」と言われたのがずーーーっとうれしい今日この頃です(笑)
表コミ授業日記⑨。
夏休みが明け、1ヶ月ぶりに教室に来たある中学生が、「ゲーム作った!」と声をかけてきました。
あるある×フルーツバスケット!?
彼が持ってきたのは、フルーツバスケットと「あるある」を組み合わせたゲーム。
真ん中の人が出したお題についての「あるある」を周りのプレイヤーがホワイトボードで回答、回答が被ったら立ってフルーツバスケット、というゲームです。
「あるあるって難しくない?」とか、「フルーツバスケットになるほど被るかな?」とか、それぞれ疑問はあったかもしれませんが。「ひとまずやってみよう!」となるのがこのクラスのステキなところです。
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最初のお題は「海水浴」。
「ビーサンが流れる」「砂に埋められる」などなど色々書かれる中、面白かったのは「なまこを踏みがち」と書いた女の子。誰もピンと来なかったですが(笑)、本人の体験談なんだとか。
自分の回答を説明したり、他の人の回答に「わかるー!」と乗っかったり。話がどんどん膨らんでいきます。
シンプルにあるあるを言っていくだけだと、ウケるあるある、いいあるあるを言わなければ、という意識がはたらきます。
それに対して、このゲームの目的はあくまでフルーツバスケット。プレッシャーなく、素直に思ったことを書けるのがいい感じです。
みんなでブラッシュアップ。
そんな1回目は、結局誰も被らず。もっとせまいお題にしよう、なんならあるあるなんて思いつかないくらいのものにしよう、ということに。
その後のお題は、「うめぼし」「家具」「時計」などなど。
シンキングタイムはたったの1分ですが、なんだかんだ色々出てきます。
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そして……狭くした甲斐あって被りが出始め、俄然盛り上がり始めました!
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単語ではなく「あるある」なので、もちろん被っているかいないか微妙なときも。そんな曖昧さはゲームとしては未完成な部分かもしれませんが、いもいもの子たちにかかれば遊びしろ!むしろその余白で盛り上がります。
「回答をオープンしてバスケット」という部分の流れについての提案もありました。
最初は全員の回答を1枚ずつみて被りを確認してから「せーの」でバスケットしていたのを、一気に回答をオープンして自分で被りを探す方式に。
一気に回答をオープンした直後、被った回答がないか、慌てて見回すみんな。気付くタイミングの違いがまた一つ面白さを追加します。
「無回答」も回答。
そして1番素晴らしかったのが、「無回答」についてでした。
1回目、回答を出すのに苦心していた仲間がいたことをうけ、「ホワイトボードに何も書かない『無回答』も回答としてあり。無回答が2人以上いた場合は被ったとみなして立つ」というルールに。
このルールに乗っかっていく生徒たちがとても素敵でした。
無回答であることに盛り上がったり、わざとなにも書かないでゲームを動かす子が出てきたり。「書けなかった」というマイナスにとられがちな無回答が、気づけばゲームを盛り上げる大きな要素になっていました。
このクラスの子たちにはこういう優しさがあるんです。
「何も書けなかった」じゃなくて、「何も書かれていない」。ただそれだけ。
別にマイナスのことでもなんでもない。むしろそれがあった方が、面白い。
書けなかったら書けるまで待ってあげる優しさもありますが。
そうではなくて、書いていないことについて全く評価せず、そのまま受け入れる。そんな彼らの優しさに感動してしまいました。
ちなみに……「先生に『はぁ?』って思うこと」というお題で起きたプチディスカッションがまぁ的を射ていて、教員をしている私には大変耳が痛かったのですが……それはまた別の機会に。
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