ただやってみたい
こんにちは。いもいもの林です。
木曜日の森の教室は高尾駅近くのキャンプ場で行っています。
ここでは焚き火をしたり川で遊んだり、裏山にある竹林から竹を切らせてもらい、いろいろなものを作ったりしています。
最近は、竹を使ってお箸やスプーンなど、それぞれが好きなものを作っています。大体の流れとしては、みんなで力を合わせて1本の竹を切り、それを運んできます。その長い1本をそれぞれ必要な長さに切り、斧で割り、ナイフを使って作りたいものを形作っていきます。
1人の男の子が「竹をもう1回切ってくる」と言って山に行きました。しばらくすると「ざざざざー」という大きな音がして、なんと竹の先端部分がついたまま4メートルくらいもある大きな竹を切ってきたのです。本当によくこれを1人で運んだなと思うほどの大きさでした。
「これ一人で切って運んで来たの??すごいねー。重いし大変だったでしょ、よく運んだね!何作りたくて運んできたの?」
と聞いてみると、
「いや特に作りたいとかじゃなくて、ただ切ってみたかっただけ」
という答えが返ってきました。その日は結構涼しかったのですが、それでも男の子はすごい汗だくで、ゼーゼーと息を切らしていました。
「え!?ただ切りたいだけのために、これほど汗をかいて運んできたの!?」
「うん、まぁ。」
「何か作りたいものがあるから竹を切ってくるならわかるけど、そういうことじゃないんだ!」
「うん、別に。」
ただやってみたかった。
シンプルにそれだけ。
目標や成果のためではない、純粋に「ただやってみたい」のために夢中になって大汗までかけてしまう。その時間そのものがとても豊か。
そして男の子は「あー、疲れたーーー!!もう今日すんごいよく寝れそう!!」
とスッキリした笑顔がまたいい。
清々しい姿もパチリ📸
この日もとても豊かな時間がいっぱいでした!!
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