朝ごはんにオススメ。あっさりスープのやさしい一杯「Bun Moc Thanh Mai」
ベトナム滞在時にぜひ肌で感じたいのが、活気ある朝ごはんの風景。
たとえば、道路沿いに並ぶ即席屋台に、ピットインしていく通勤途中の人たち。道端では小さなプラスチックイスに屈んで、朝の腹ごしらえをする人たち。立ち上がる湯気と、店員さんの掛け声。
街のあちこちで、1日のはじまりを感じさせる光景が繰り広げられています。
今回は、そんな朝ごはんの光景に溶け込める一軒。
あっさりスープの麺料理「ブンモック」が味わえるお店です。
ブンモックとは
ブンモックは、ベトナム北部(ハノイ・タインスアン区)で生まれたといわれる麺料理で、細い米麺ブン(Bun)とキクラゲ入りの豚肉団子(Cha Moc)に、豚ガラスープを合わせた一杯。
今回のお店では、Cha Mocだけでなく、さまざまな具材がのった具沢山なブンモックが味わえます。
アクセス
お店の場所は、ベンタイン市場から徒歩2分という好立地。
チュンディン(Truong Dinh)通りとグエンアンニン(Nguyen An Ninh)通りの角で、一際賑わっているお店が目印です。
こちらが今回のお店「ブンモック タンマイ(Bun Moc Thanh Mai)」。
1980年代のはじめに創業して以降、40年以上にわたってサイゴンの地で愛される老舗です。
ちなみに、"タンマイ"という店名は店主のマイさんと夫のタンさん、夫婦の名前からつけられたそう。……離婚できませんね笑
この日は昼過ぎだったので少し落ち着いていますが、キッチンにはすでにセッティングされた料理が並んでいます。
お店の中もこの賑わい。
ひっきりなしにお客さんが訪れます。
2階席もあり、席数は計50席ほど。
ローカル店では比較的清潔感のある雰囲気なので、衛生面が気になる人でも利用しやすいかなと思います。
メニュー
メニューはというと、ブンモックただ1つのみ。
大小どちらかのサイズを選ぶだけなので、注文も簡単です。
小サイズ(To Nho)7万vnd(約400円)
大サイズ(To Lon)7万5000vnd(約430円)
※Small, Bigで伝わります
ブンモックのほかに書かれているメニューは、すべてドリンク。
無糖の冷茶(Tra Da)や練乳入りベトナムコーヒー(Cafe Sua Da)、パッションフルーツジュース(Chanh Day)やタイガービールなどが揃っています。
料理
とりあえず小サイズを頼んでみました。
小サイズといえど、具沢山なこともあって見た目よりも食べ応えがあります。
麺の上にのる具材は、計6種類とバラエティ豊か。
食感や風味が違うハムなどの練りもの(Cha)が、最後まで飽きずにブンとの相性を楽しませてくれます。
米麺ブンは、つるんとした口当たりのストレート麺。
豚の甘味を感じるあっさりスープは、朝ごはんや胃が疲れてしまったときにもぴったりなやさしさ。豚骨でダシをとり、炊き出しながらこまめに泡を取り除いてクリアなスープに仕上げているそう。
ブンモックと一緒に出てくる野菜は、モヤシやバナナの花の千切り、シソなどを湯通ししたもの。これを好みで追加しながら、さらに卓上の調味料で味変もできます。
卓上にあるのは、ライムやチリにヌクマム、そしてエビの発酵調味料「マムトム(Mam Tom)」。現地の人はこのマムトムをかけて食べる人も多いのですが、クセの強い匂いはなかなかのものなので、試す場合は慎重に。
個人的には、魚醤「ヌックマム(Nuoc Mam)」を小皿に取り、具材を付けながら食べるのがオススメです。
あとドリンクでオススメなのが、梅ジュース「ヌックモー(Nuoc Mo)」。
この店の梅ジュースは、黒くなるまで深く漬け込んだ梅酒のような風味を感じる味わいで、個人的にオススメです。
現地の人だけでなく外国人客も多い立地ということもあり、案内に慣れたフレンドリーな店員さんが多い印象のこのお店。
朝の腹ごしらえや、ベンタイン市場に行くついでなど、気軽に1人でもローカルグルメに挑戦できそうです。
営業時間は14:30までですが、混み合う日には少し早めに終わってしまうこともあるので、ご注意を。
Bun Moc Thanh Mai/ブンモック タンマイ
住 14 Truong Dinh, Q.1, HCMC
営 5:30〜14:30
休 なし(祝日は休みの場合有)
参考:Thanh Nien
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