中心地でイカフーティウを食べるなら「Hu Tieu Muc Ong Gia」
初訪 2022.09 更新 2023.04.07
ベトナム南部生まれの麺といえば、コシが特徴の米麺フーティウ(Hu Tieu)。製麺時に、天日干しでの乾燥工程をふむことで、フォーやブンにはない弾力ある歯ごたえを生み出しています。
フーティウを使った料理には、
・南蛮風フーティウ(Hu Tieu Nam Vang)
・ビーフシチューフーティウ(Hu Tieu Bo Kho)
・サテ味フーティウ(Hu Tieu Sa Te)
などさまざまあるのですが、
今回はより麺の良さを感じられる、あっさりスープのイカフーティウ「フーティウ ムック(Hu Tieu Muc)」のお店です。
アクセス
お店の場所は、ホーチミン高島屋を擁するサイゴンセンター(Saigon Centre)や、フォトスポットとして人気のヒンドゥー教寺院「スリタンディユッタパニ寺院(Sri Thenday Yuttapani Temple)」、さらにはグエンフエ(Nguyen Hue)通りからもほど近く、アクセスは抜群。
中心地で食べるならオススメのお店です。
入口は少し分かりにくいですが、グエンフエ通りとサイゴンセンターをつなぐトンタットティエップ(Ton That Tiep)通り62番地のこの路地。
トマト味のあんかけがかかった“ミトー風フーティウ”で有名な、路上店「タンスアン/Thanh Xuan」の路地を入った場所にあります。
ちなみに看板に書かれた「Chính Gốc」は、ベトナム語で「本物」の意味。毎日仕入れた新鮮な海鮮を使うなど、本物の手作りの味にこだわっているそうです。
はじめは家族で路上で売り始めたこのお店ですが、オフィスの多いこの立地に移って以降、口コミで徐々に広まったそう。こんな奥まった路地の中にありながら、昼どきには周辺のオフィスワーカーで一気に店内が賑やかになります。
メニュー
イカフーティウは1杯5万vnd〜(約280円〜)。
壁に貼られたメニューは英語併記で、フーティウには番号もふられているので番号での注文も可能。
基本的には、メインの具材を下から選べるスタイルです。
個人的におすすめの具材は、ホタテ(So)。
一般的なホタテよりも小さく、厳密にはヒオウギガイといわれる同じ科の貝ですが、柔らかな歯ごたえとやさしい風味はホタテそっくり。
甘みのあるフーティウのあっさりスープともよく合います。
料理
こちらは、デリバリーしたときの「イカとエビのフーティウ(Hu Tieu Muc Tom)」6万5000vnd(約370円)。
そしてこちらは、お店で食べたときの「イカとホタテのフーティウ(Hu Tieu Muc So)」6万5000vnd(約370円)。
メインの具材に加え、ひき肉団子やうずらの卵、ネギや揚げエシャロットがトッピングされて登場。一緒に出てくる湯通しした春菊やモヤシ、レタスを好みで加えながらいただきます。
メコンデルタのベンチェーで作られたここの麺は、コシがしっかりとした細麺。豚ガラスープとも好相性です。
イカフーティウの基本は汁ありですが、この店では店内飲食限定でトマトやひき肉入りのあんをかけた、オリジナルの汁なし(Hu Tieu Kho)も用意。
さっぱりとした甘酸っぱいあんを絡めて食べるフーティウもまた一味違った味わいです。
イカフーティウを食べるときに欠かせないのが、緑色の卓上調味料「ムオイオットチャン(Muoi Ot Chanh)」。
特に魚介と相性のいいライムチリソースで、具材をつけながら食べると爽やかなライムの香りとピリッとした辛みがいいアクセントになってくれます。(辛いものが苦手な方は量にご注意を)
気に入ったらおみやげに、スーパーで調達することもできます。
食後に、生姜シロップで食べるひんやり豆腐(Tau Hu Lanh vi Truyen Thong)1万vnd(約60円)と、ベトナムプリン5000vnd(約30円)を頼んでみました。
豆腐は台湾の豆花のようなやさしい甘さで、食後のデザートにぴったり。
バインフランもミニサイズなのであっという間に終了です。
体にしみるやさしい味のイカフーティウ。
路地奥に隠れた一軒で、地元のワーカーに紛れながらの腹ごしらえを楽しんでみては。
お店のあるトンタットティエップ通りには、おみやげ屋さんも数軒あるのであわせて覗いてみるのもいいかもです。
Hu Tieu Muc Ong Gia/フーティウ ムック オンヤー
住 62/3 Ton That Tiep, Q.1, HCMC
営 7:00〜21:00
電 090・9608・614
休 なし
参考:Thanh Nien