在住者オススメのベトナムみやげ23選
ベトナムに旅行にきたときや一時帰国の際には、ぜひ買って帰りたい現地のおみやげ。
甘い香りが特徴のベトナムコーヒーから、いま注目のBean to Barチョコや南国ビール、アジアン調味料や生活雑貨まで、おもに現地スーパーで調達できるベトナムみやげを厳選してみました。個人的に推したいものばかりなので、どなたかの参考になればうれしいです。
※ 記事内の価格は店により異なるため、あくまでも目安です
【飲みもの】
1/ベトナムコーヒー
まず1つ目は、やっぱり外せない王道のベトナムみやげ「ベトナムコーヒー」。ブラジルに次いで、世界2位のコーヒー生産量を誇るベトナムですが、その多くが苦味の強いロブスタ種。その味をより飲みやすく整える工夫として生まれたのが、バターやヌックマムを加えて焙煎した、甘くて苦いベトナムコーヒー。パンチのある苦味と独特の甘い香りがクセになります。
ベトナムコーヒーと一口に言っても、実際スーパーにはドリップ用からインスタント、ミルク入りやブラックなど、数多くの商品が並んでいてどれを買ったらいいのか迷ってしまいそうですが、好みに合わせて下のいずれかをピックアップするのが、個人的にはオススメ。
① 練乳入りベトナムコーヒー(インスタント)
② ブラックのベトナムコーヒー(インスタント)
③ バラマキ用ドリップバッグ
④ ドリップ用挽き豆
⑤ ドリップ用専用フィルター
⑥ サードウェーブ系 アラビカコーヒー
まずは基本の味!
① 練乳入りベトナムコーヒー(インスタント)
初めに押さえておきたい「ザ・ベトナムコーヒー」な味をおみやげにするなら、大手コーヒーメーカー「チュングエン(Trung Nguyen)」の、G7シリーズがオススメ。「3 in 1(砂糖・練乳入り)」と書かれたものなら、お湯を入れるだけで手軽に王道のベトナムコーヒーが味わえます。
[購入場所]
コープマートやウィンマートなどのローカルスーパー、アンナムグルメマーケットなど
日常に取り入れやすい無糖タイプ
② ブラックのベトナムコーヒー(インスタント)
甘いのは苦手という方は、ベトナムコーヒーのブラックを。「Ca Phe Hoa Tan Den(インスタントコーヒー ブラック)」と書かれたこのパッケージが目印で、普段使いしやすい砂糖・練乳なし。アイスにする場合は、少なめのお湯で溶いて氷をたっぷり投入、溶かしながらいただくのがベトナミーズスタイルです。
[購入場所]
コープマートやウィンマートなどのローカルスーパー、アンナムグルメマーケットなど
おみやげ向きな個包装
③ バラマキ用ドリップバッグ
コーヒー好きな人には、お湯を注ぐだけで、抽出したてのベトナムコーヒーが味わえるドリップバッグもいいかも。チュングエンなどのカフェの店頭で購入でき、個包装なのでバラマキにもとっても便利です。
上の写真はハノイ生まれのレトロカフェチェーン「コンカフェ(Cong Ca Phe)」のもの。濃厚なロブスタ種をメインにアラビカ豆もブレンド(すべて国産豆)していて、ペーパードリップで淹れるため、ロブスタメインにしては軽く飲みやすい印象になっています。
[購入場所]
市内のコンカフェ各店舗→MAP
また、このドリップバックを、こんな風にプレゼントするのもあり。
スーパーで売っている小分けの練乳とドリップバッグをセットにして、袋はチョロンの手芸市場(Dai Quang Minh Mall)なんかでオーガンジーの袋を調達。バラマキだけどちょっと丁寧でセンスのいいおみやげになりそうです。
(飲み方は、練乳を入れたグラスに、抽出したコーヒーを入れればOK)
淹れたての香りを楽しむなら
④ ドリップ用挽き豆
ベトナムコーヒーをドリップコーヒーで楽しみたい場合は、チュングエンの挽き豆「Sang Tao(クリエイティブ)」シリーズがオススメ。
パッケージに書かれた1〜5の番号は、それぞれブレンドの内容が異なり(下記参照)、番号が増えるほど値段も上がります。
[購入場所]
コープマートやウィンマートなどのローカルスーパー、アンナムグルメマーケットなど
本場のスタイルをおうちで再現
⑤ ドリップ用専用フィルター
家でドリップするときに、気になるのが抽出方法。
ペーパードリップで油分をキャッチして、軽い味に仕上げる方法もありですが、ベトナムコーヒー特有の濃厚さを楽しみたいなら、ぜひ専用フィルター「フィン(Phin)」を使ってみては。
フィンは、市場をはじめスーパーなどでも購入可能で、価格は最安で2万vnd(約120円)程度〜(見当たらなければ、店員さんに写真を見せれば教えてもらえるはず)。抽出に時間はかかりますが、フィンを使ってじっくり抽出するその時間も含めて、ゆったりとした時間を楽しめます。抽出したコーヒーは練乳や氷と混ぜ合わせれば、苦味も甘みもストロングなベトナムコーヒーのできあがりです。
[購入場所]
コープマートなどのローカルスーパーやアンナムグルメマーケット
チュングエン、ハイランズ、コンカフェなどのローカルカフェチェーン
市場
ベトナムコーヒーの新トレンド
⑥ サードウェーブ系 アラビカコーヒー
コーヒーに詳しい人や、ベトナムコーヒーが苦手な人にオススメしたいのが、すっきりとしたアラビカ種のコーヒー。
依然としてロブスタ種の栽培がメインのベトナムですが、近年高品質なアラビカ種の栽培量も増加。栽培から焙煎、抽出まで手をかけたサードウェーブ系のベトナム産コーヒーは、日本で味わうすっきりとした味に近く、人を選ばず好まれそう。
こだわり系の中なら、個人的にはダラット生まれのブランド「La Viet(ラヴィエット)」が推しです。栽培から焙煎まで自ら手がけているため、質のいいコーヒーを手頃な価格で味わえるコスパの良さが一番の魅力で、市内に数店舗あるカフェでは、幅広くアレンジの効いたコーヒーが味わえるほか、挽き豆やドリップバッグなどの商品を販売しています。
「La Viet(ラヴィエット)」の店舗で、中心地から行きやすいのは、ホーチミン髙島屋の地下2階。MAP
こぢんまりとしたショップ兼コーヒースタンドがあり、おみやげを選びながらコーヒーも楽しむことができます。
[購入場所]
市内のラヴィエット各店舗→MAP
2/ココナッツコーヒー
ベトナムみやげの定番である「ベトナムコーヒー」と、南国らしいフレーバーが合わさったココナッツコーヒーは、最旬のおみやげとして推したいアイテム。こちらもお湯を入れるだけで、現地の味が楽しめる手軽さが魅力的。基本的にどれも個包装なので、バラマキもできちゃいます。
こちらは、前述のカフェチェーン「コンカフェ(Cong Ca Phe)」のココナッツコーヒー。看板メニューのココナッツコーヒーを気軽に味わってほしいと生まれたインスタントで、コンデンスミルクとココナッツミルクのWミルクが使われています。カフェの、シャリシャリ冷たいココナッツとはまたひと味違いますが、アイスかホットで気軽に楽しめます。
[購入場所]
市内の各店舗→MAP
スーパーでおみやげ調達を済ませたいなら、大手メーカー「チュングエン社」の、ココナッツコーヒーもあり。パッケージが相変わらず分かりにくいですが笑、商品名"カプチーノ"の右下に小さく書かれた「COCONUT」の文字が目印です。
[購入場所]
コープマートやウィンマートなどのローカルスーパー、アンナムグルメマーケットなど
3/ベトナムのお茶
実は日本のおよそ2倍もの生産量を誇る、ベトナムのお茶。カフェやレストランでお水がわりに出されることも少なくなく、現地の生活に浸透しています。何茶が多いかというと、日本の緑茶よりも発酵の効いたほろ苦い緑茶がメイン。そこに、蓮やジャスミンなど花の香りをまとわせたもの、また茶葉を使わないハーブティーなど種類も豊富で、ライチティーなど南国フレーバーのものもあるので、おみやげにうってつけです。
ベトナムのお茶といえばコレ
① ロータスティー
まず外せないのが、ベトナムの国花でもある蓮の香りを緑茶にまとわせた、蓮茶(Tra Sen/ロータスティー)。
大手ティーメーカー「フックロン(Phuc Long)」のものは、現地の人にも広く愛されている定番で、手軽に試せるティーバッグタイプはおみやげにも便利。8袋入りのミニパッケージ(写真左)はバラマキにもよさそうです。
[購入場所]
レタントン通りのファミリーマート MAP
写真右のレギュラーサイズは、コープマートやウィンマートなどのローカルスーパー、アンナムグルメマーケットなど
水出しも可なジャスミンティー
② ジャスミンティー
ジャスミンティーで個人的にオススメなのは、ベトナムの茶葉ブランド「コージー(Cozy)」のもの。北部タイグエンなど、茶葉の特産地で育てられた化学肥料不使用の茶葉を使い、ジャスミンの華やかな香りと弱発酵茶のほろ苦さが印象的な味わいになっています(水出しにすると苦味やえぐみが抑えられたすっきりとした味に。1ℓに2パック程度が目安です)。
[購入場所]
コープマートやウィンマートなどのローカルスーパー、アンナムグルメマーケットなど
ローズヒップに似た爽やかな酸味
③ ローゼルティー(ハイビスカスティー)
「ハイビスカスティー」と表記されることが多いこのハーブティーですが、実際の原料は南国に咲くあのハイビスカスではなく、ローゼルという植物のガクの部分。あのクレオパトラも飲んでいたといわれるローゼルティーには、ビタミンやポリフェノールなど美容にいい成分がたっぷり。むくみ改善やデトックス作用があるといわれています。
ローズヒップに似た酸味が特徴なので、酸っぱい系ドリンクが苦手な方には向かないかもしれませんが、サイダーと合わせて夏らしいドリンクにするのもありです。
[購入場所]
(写真左/髙島屋B2F)アンナムグルメマーケット
(写真右/パークソン2F)無印良品
※ アンナムには、ローゼルのはちみつシナモン漬けも売っていました
④ ライチティー
南国らしいフレーバーのライチティー(Tra Vai)は、現地のカフェでも定番人気のメニュー。「Nestea」の商品がいろいろなお店で売られていて買いやすいのですが、個人的にはさすがジャパンクオリティのAjinomoto AGFが手がける "Blendy"シリーズがオススメ。ローズのフレーバーが加わっていますが、しっかり現地のカフェに近いライチティーの風味が味わえます。同じシリーズのピーチレモングラスティー(Tra Dao Cam Sa/写真下)もおいしいです。
[購入場所]
コープマート(Nguyen Dinh Chieu店)
4/ベトナムビール
「モッハイバーヨー!(1,2,3, yo!/※北部は 1,2,3 zo!)」の掛け声とともに、レストランでも路上でも飲み会が繰り広げられる、ここベトナム。南国らしい軽い飲み口のビールにさらに氷をたっぷり入れればもう、水のように飲めてしまうからご注意を。最近はクラフトビールも充実して、ビール好きには楽しいおみやげ選びができそうです。
南部ホーチミン市を代表するビール
① ビアサイゴン
ベトナムのビールといえば「333(バーバーバー)」が有名ですが、より飲みやすい口当たりなのがこの「BIA SAI GON(ビア サイゴン)」。その中でも、米などの副原料を使わずモルト100%で仕上げた「SAIGON SPECIAL(サイゴンスペシャル)」が個人的にはオススメです。軽く爽やかな飲み口とキレのいいのどごしで、毎日でも飲める飽きのこない味わいが印象的です。
また、数量限定なので見つけたらぜひ買っておきたいのが、クラフトビールのような味わいのビアサイゴン「SAIGON GOLD(サイゴンゴールド)」。
売られている店舗が限られていますが(購入場所は下記参照)、豪華なデザインとフルーティーでクリアな味わいは、おみやげとしても喜ばれるかも。※2024年8月現在は残念ながらほぼ売切状態ですが、毎年旧正月頃に再販されるイメージです。
[購入場所]
コープマート(Nguyen Dinh Chieu店)、ウィンマート(Vincom Center B3F)、GS25
※Landmark81地下にあるウィンマートも国内各地のローカルビールが揃っています。(サイゴンゴールドは現在品薄。テト頃に再販されるかもです。)
クラフト系の推し
① ハートオブダークネス/ルースター
ビールといえば見逃せないのが、2015年頃からじわじわと増えてきたベトナム生まれのクラフトビール。アメリカやベルギーの技術をベースにしたもの、現地の南国フルーツやハーブを取り入れたユニークなものなどさまざまな特徴があり、ビール好きな人や自分へのごほうびにぴったりです。
オススメの銘柄は「ハートオブダークネス(Hart of Darkness)」や、鶏マークが目印の「ルースター(Rooster Beers)」。
[購入場所]
セブンイレブン、コーナン(PARKSON Dong Khoi店)など
醸造所グラスをおみやげに
PARKSON Dong Khoi店 3Fにあるホームセンター「コーナン(Kohnan)」では、ベトナム発クラフトビール醸造所のオリジナルグラスを単体で購入可。いつものビールも醸造所デザインのグラスで飲めば、より一層おいしく感じられるかもです。
4/ドライフルーツ&ナッツ
ベトナムみやげとして人気の高い、ドライフルーツやナッツ。
それらを買うならやっぱり間違いないのがタンディン市場の老舗乾物屋さん「A MUOI(アムーイ)」です。
日本語OKなので安心して買い物ができ、試食で実際に味を確かめながら購入可能、人気商品は商品の回転がいいので比較的新しいものが買える点も魅力です。
場所は、"布市場" として有名なタンディン市場(Cho Tan Dinh)の正面入口から入り、両側にずらりと並ぶ布屋をまっすぐ通り抜けます。すると生活用品のエリアに。そして左手に見えてくるのが「A MUOI」の看板です。
ナッツ類をはじめ、マンゴーやパイナップルなどのドライフルーツ、干しエビ・貝柱などの乾物までずらりと並んだ、創業約50年のこのお店。若いスタッフは日本語ができるので、日本語で商品を指定しながら試食し、欲しいグラムを伝えればOK。あとは軽量して真空パックにしてくれます。
1番人気は、バターやハチミツ風味の付いたローストアーモンドですが、ベトナム産ではないのでここでは除外。
ベトナム産で個人的にオススメなのは、
ナッツ類なら
「殻付きマカダミアナッツ」
「皮なしカシューナッツ」。
ドライフルーツなら
「ドライライチ(期間限定)」です。
殻ごとローストされたころんと丸いマカダミアナッツは、南国みやげとしてもうってつけ。サクッとしたナッツは、クリーミーにも感じるまろやかなコクがあり、殻には切れ目が入っているので付属の金具で簡単に割ることができます。みんなで割る楽しさも、いいおみやげになりそうです。
ベトナム南部で穫れたカシューナッツは、皮付きと皮なしがあり、皮付きの方が若干お手頃。でも個人的には皮なしの方が、おつまみにぴったりな塩気がほんのり効いていて、オススメです。
毎年6〜8月の時期にだけお目見えする、期間限定のドライライチは、この時期に旅行するならぜひ試しておきたいレアなドライフルーツ。ライチが不作だった2024年分は残念ながら既に完売してしまいましたが、プルーンやレーズンをかけあわせたような洋酒のような深みのある香りと、ねっとりした実は試す価値あり。イメージする生のライチとはまた別の味わいです。
その年によって価格は変動するものの、大体100g 2万vnd(約120円)程度とリーズナブルです。
[購入場所]
A MUOI/アムーイ
住 336 Hai Ba Trung, Q.1, HCMC
営 7:00-17:00
MAP