【バンメトート】 カカオ農園カフェに行ってみた -Reu Phong-
初訪 2022.04 更新 2022.08.29
コーヒーやカカオの産地としても知られる、中部高原地帯の街バンメトート(Buon Ma Thuot)。せっかく現地に来たからには、実際にカカオの実が成っているところを見てみたい!ということで、こちらの農園カフェに行ってきました。
中心地の戦勝記念碑から車で約5分の
イーゴング(Y Ngong)通り。
カカオ畑とカフェが一体化した、
カカオ農園カフェ「レウフォン(Reu Phong)」です。
この農園のオーナーは、古くからこの地でカカオの研究をし、カカオについての著書も持つフック(Phuoc)氏。農家の指導や教育も行いながら、さまざまな品種や苗木を提供するためにこの農園を作ったそうです。
現在は建築家と修道士の夫婦によって管理されていて、カカオ農園を見学できるほか、農園で育ったカカオ入りのドリンクが味わえます。
(見学は勝手に見てねな感じです)
入口から伸びるアプローチには点々と席が配置されていて、ここでサクッと休憩することも可能。ですが、どうせなら農園を見たい。ということで、先に進みます。
小屋には収穫したカカオの実も。
この園内では、14の品種が実を付けるそうで、始めは緑色のカカオの実も、熟すほどに黄〜赤色へと濃く色付いていくそう。
この場所は、農園カフェらしいラフな雰囲気で、基本的には勝手に見てねというスタイルのよう。とはいえ勝手に入ってもし怒られたりしても…とベンチに座っていると、スタッフがカカオが実っている場所へと案内してくれました。
広い敷地にところどころ実が成っているのが見えます。
カカオの樹を植えてから収穫までには、少なくとも4年ほどかかるそうで、その最盛期は12~15年目。50年以上は実を採り続けられるそうです。
(参考 : morinaga)
ベトナム人はカカオと一緒にセルフィーを撮るのが定番らしく、木を撮るだけでいいの?と不思議そうでしたが、実際に実が成っているのを見られただけで満足。 近くには、カカオ豆を乾燥させるスペースもありました。
乾燥させた豆は、いかにもチョコレートの原料になりそうな茶色の楕円型に。乾燥後に焙煎して皮を除いたものが、チョコレートの原料になっていくそうです。
さて、カカオ畑はなんとなく見学できたので、小屋に戻ってここの名物「カカオスムージー(Sinh To Cacao)」を注文です。
カカオスムージーと聞くと、チョコレート味の茶色いスムージーを思い浮かべますが、こちらはカカオの果肉を使った白いスムージー。1杯のスムージーを作るのに3個のカカオを使うそうです。
生のカカオから取り出した果肉のスムージーが味わえるのは、カカオ農園ならではかもしれませんね。
初めてのカカオスムージーは、マンゴスチンを少しさっぱりとさせたようなフルーティーな甘みが印象的。
普段なかなか味わうことのできないものなので、面白い体験になりました。
ちなみに写真に写っている茶色いものは、(たまたまご厚意で用意してくれた)カカオの粉を練乳で溶いたもの。スムージーには入れずにそのまま舐めるように味わうのですが、こちらはまさにお馴染みのチョコレートの味でした。
そして、果肉の試食も。近くにいた農園スタッフがカカオを叩き割り、果肉を試食させてくれました。こちらもスムージー同様甘さ控えめのマンゴスチンのような甘みを感じます。
カカオの種はチョコレートの原料にするため、果肉を食べた後は通常はき出しますが「食べてもいいよ」といってもらったので、試しに1粒だけ食べてみることに。
…でも、なかなか強い苦み。。
やっぱりチョコレートの原料にするのが一番のようです 笑
小屋の一角では、バンメトートの乾物みやげと一緒にカカオパウダーなども売っています。
カカオ農園に来る機会もなかなかないので、おみやげにホールカカオ(10万vnd)を購入。家で砕いてカカオニブにして、ヨーグルトにふりかけて食べています。
ベトナムの地方のゆるーい雰囲気を感じながら、カカオの実や果肉のスムージーなど、カカオの新しい一面に出合う農園カフェ。
バンメトートに行った際に寄り道してみるのもいいかもです。
ーーーーー
余談ですが、
カフェから徒歩4.5分の場所には、バンメトートらしい装飾を散りばめた教会もありました。
野生の象がいるバンメトートらしく、鼻先にハートのついた象が描かれていたり、山岳地帯にあるような木組風の門や櫓、高床式の構造が見られたりなど、、この土地の文化を取り込んだユニークな教会(Nha Tho Giao Xu Kring Dao -Mau Tam-)でした。MAP
Reu Phong/レウフォン
住 111 Y Ngong, Dak Lak, Buon Ma Thuot
営 6:00-22:00
FB
[参考]
・Tien Phong