【閉店】 路地裏のハノイ食堂「Ngo Ngach」
初訪 2022.03 更新 2022.06.29
【2013.10.11 追記】
残念ながらこちらのお店は閉店しました。
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今回のハノイ料理店があるのは、
ホーチミン市の街角にある路地の奥の奥。
ベトナム語で「路地裏」を意味する「Ngo Ngach」の名前で、
路地裏の一角に、ひっそりとあります。
軒先にぶら下がるスナック菓子や雨ガッパ、置かれたタバコのケースなど、昔ながらの商店風に演出されていて、とってもノスタルジック。
店の前には小さなプラスチック椅子とお茶セットが置かれ、軒先でお茶を飲みながら語らう、お茶文化・ハノイの光景が浮かんできます。
店内はレトロ調ながら清潔感のある空間。
L字型の空間にテーブル席が並んでいて、窓枠の外には中庭席もあります。
ここで味わえるのは、ハノイ出身の店主が振る舞うハノイ料理。
一般的に南部は甘く、北部は塩味が効いたあっさり味といわれており、どちらかというと日本人の好みに合いやすいのは、北部の味。
ここではレトロかわいい空間で、やさしい味のハノイ料理が楽しめます。
さて、お店に話は戻りますが、
ひとまず、いろいろと注文してみました。
※時期によってメニューの内容が変わる場合があります。
ハノイでよく食べられている “道端おやつ” の「バインザン(Banh Ran)」。
北部では、キクラゲやひき肉などが入った塩系揚げ団子「バインザンマン(Banh Ran Man)」と、緑豆餡が入った甘い揚げ団子「バインザンゴット(Banh Ran Ngot)」の2種類が定番で、両方一緒に売っていたりしますが、この店のバインザンは塩系。
生地に餅粉を使っているため、外はカリッ、内側はモッチリとした楽しい食感。ヌクマムダレにつけて、レタスやシソとともにいただきます。
こちらは、北部料理のお店では定番の「タニシの肉詰め」。
“タニシ”と効いてしまうと正直ちょっと怯みますが、厳密にはタニシではなくリンゴガイ科の「タニシモドキ(Oc Nhoi, Oc Buou Den)」。
まずは、飛び出しているレモングラスを引っ張って貝の食感が楽しめるつみれを取り出し、ヌクマムダレやハーブと一緒にいただきます。
爽やかなレモングラスの香りがふわっと広がる美味な逸品は、ぜひ「ベトナム旅行で食べるものリスト」にも加えたい、隠れた名料理。
個人的にも昔ベトナム旅行で「え、タニシ?…やめとくわ」と、食べなかったことを激しく後悔した、見た目を裏切るおいしい一皿です。
だいぶ似たものを選んでしまいましたが、こちらはより肉が多めの「貝入りつみれ」。脂ののったひき肉に貝が包まれ、食べ応えあり。
裁断前のフォーの生地で包んだ「フォー春巻き」。具材は肉、レタス、ハーブとシンプルですがハーブがしっかりめに効いているので、苦手な方は注文時に外してもらったほうがいいかも。
その場合は、「ホンカンラウトーム/Khong can rau thom(ハーブは要りません)」で伝わります。
こちらは、ベトナムでは珍しい冷たい麺料理
貝入り冷やしブン「ブンオックグーイ(Bun Oc Nguoi)」。
日本では蕎麦やうどんなど冷たい麺料理が根付いていますが、南国ベトナムでは、麺料理は温かいのが基本。ベトナムに冷たい麺料理はないのかなーと思っていたのですが、ハノイにありました。
本場ハノイのひんやり具合は分かりませんが、このお店では熱いスープを冷ました程度の温度感。それでも、ヌクマムとお酢を利かせたスープにレタスやシソをたっぷりと入れ、米麺ブンや弾力のある貝と一緒に頬張ると、サラダ麺のようなさっぱりとした感覚が味わえます。
少々荒技ですが、次回はお店の人に氷をもらってひんやり麺を試そうかと考え中。卓上のヌクマムで濃さを調整すれば…なんだかそれもおいしそうです。
ハノイでは、30年以上続く有名店「Bun Oc Co(住/26 Bui Thi Xuan, Ha Noi)」をはじめとする何軒かで、この冷やしブンが食べられるそう。
ホーチミンではほぼ見かけない珍しい料理ですが、食体験として挑戦してみるのも面白いかもです。
こちらは粒感がなくとろりとした、アサリ入りのお粥。
上には揚げパン(quay)がトッピングされています。
アヒル肉とタケノコがのったあっさり米麺。
写真の汁ありのほか、汁なし(Bun Ngan Tron)も選べます。
北部生まれのやみつきスイーツ・発酵黒米ヨーグルト「スアチュアネップカム」と、小豆のチェー「チェーダウドー」。
豆の風味が感じられる、甘さ控えめの豆腐スイーツ「タオフォー」。
このお店では、北部風に仙草ゼリーやココナッツチップ、ココナッツの果肉などがトッピングがされた冷んやりスイーツとして楽しめます。
ドリンクも北部らしいラインナップが揃い、ライムティー「Tra Chanh」や梅ジュース「Nuoc Mo」など、ハノイ好きや北部好きにはうれしい顔ぶれ。
酸味の効いたさっぱり味が好きな人は、プラムの砂糖漬けジュース(Nuoc Man Ngan Duong)もおすすめです。
また、トウモロコシのヒゲやサトウキビを煮出した甘みのあるコーン茶「Nuoc Ngo」1万8000vnd(約110円)は、すごいトウモロコシ!な強い風味に始めは驚きますが、飲み進めるほどに不思議と素朴な味にハマるかもです。
お店は通し営業なので、カフェとしての利用も可能。
「スアチュアネップカム(発酵黒米ヨーグルト)」や「ヌックモー(梅ジュース)」を楽しみながら、ハノイの街角気分を味わってみるのもありです。
メニューはベトナム語表記なので少々ハードルが高めですが、この記事の画像を見せたり、google mapの店舗ページにある画像を見せたり、googleカメラの翻訳機能を使って注文するのも一つの手。
英語が話せるスタッフもいるので、相談してみるのもありです。
↓ 参考として個人的においしかったメニューを書き出してみました。
ちなみに、ホテルやカフェ、レストランなどほとんどの場所でWifiが利用できるベトナムですが、この店はあえての「NO WIFI」。
もちろんケータイの使用は自由ですが、テーブルを囲んで家族や友人との会話を楽しんでほしいとの思いからWifiナシになっています。
ケータイの存在をしばし忘れて、お茶を飲みつつおしゃべりを楽しむ。
そんな時間を共有しながら、ハノイ料理を楽しんでみては。
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最後にお店の場所ですが、
まずは1区北側にある「グエンヴァングエン(Nguyen Van Nguyen)」通り214番地の路地を入ります。
目印は「214/19」の小看板とともにあるこの青いゲート。
※周辺には複数の路地があり間違えやすいので要注意です
この突き当たりから斜め右の脇道に入ると、お店に到着。
ゲート内にある住宅地のさらに一番奥という、隠れ家的一軒です。
Ngo Ngach/ ゴー ガック
住 214/19/11C Nguyen Van Nguyen, Q.1, HCMC
営 10:30〜21:00
電 0797・490・762
休 なし
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