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華麗なる転職と有休消化のススメ

同じ職場の人が退職し、新天地に転職する。その転職の仕方が大変スマートなんだが、残された人にはとんでもないな、と思ったのでここに残しておく。

辞めた人は部下を何十人も抱える部長だった。超有名大学卒、海外の企業でも働いたことのある経歴の人で、仕事はとにかくめちゃくちゃできた。
私自身は直属の部下ではなかったが、度々鋭いご指導を受け、アドバイスをいただき、傷つくこともあったが業務を改善することができた。「よくこの会社にこんな優秀な人が来てくれたもんだなぁ」と思ったものだ。
これまでも、「よくこの会社にこんな優秀な人が来てくれた」事案はあった。往々にして、その人たちは辞めていく。そらそうだ、こんなところでくすぶっていいような人たちではないのだ。今回も、いつまでいてくれるのかなぁ、とは思っていた。
だから辞めると聞いた時は驚かなかった。
しかし、「もう明日から来ない」と聞いた時は、さすがに驚いた。

皆さんは、退職するとき、いつ会社に「辞めます」と言えばいいのか、ご存知だろうか。法律上は2週間前、となっている。しかしながら、2週間前に「辞めます」と言う人はあまりいない。私も転職経験者だが、2ヶ月前には辞めることを会社に言っていた。
一方、その人は9月末に会社に辞めるのだが、辞めると会社に言ったのは9月16日。部下に知らせたのも16日。
辞めるまさに2週間ほど前だ。そして17日からは有休消化に入り、もう会社に来ていない。
連絡も既に取れない。
ちなみに辞めることは16日まで誰1人知らなかったらしい。

その人、部長だよ?
部長が明日から来なくなるとみんな大変じゃない?色々仕事を抱えていたと思うのだが、引き継ぎ何もしていないらしい。
まぁ辞める会社なんてどうでもいいっちゃいいわな、と思う。まして違う業界にいくのであれば、立つ鳥跡を濁しても何の問題もないのかもしれない。
私は転職する時、何となく、みんなに迷惑をかけないように辞めなきゃ、と、キリのいいところまで必死に働いて、ほとんど休みなく次の会社に行った。しかし、そんなことはしなくていい、と思い知った。
なんせ部長でも2週間前に辞めていいのだ。法律がいいと言ってるのだから、いいに決まっている。
ただ、残された同僚は大変そうだ。私も一緒に仕事していたので大変だ。だが、そんなことはどうでもいい。華麗な転職だなぁ、と感心した。

みんな、2週間前でいいんだぞ。去っていく会社のことなんて何も気にしなくていい。
ただし就業規則で何かしらルールがある場合もあるので、きっちりチェックしてほしい。ルール次第では訴えられたり退職金をもらえなくなってしまう。そういう訴訟もあるらしい。

うちの場合は、特に規則がなかったようだ。残された身としては、いやいや、頼むからなんか作っといてくれよ、と思わずにいられない。

しかしながら、日本でサラリーマンをしていたら、転職する時くらいしかまとまった休みは取れない。だから有給はしっかり取ったほうがいい、と改めて思う出来事だった。

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