はあちゅうさん最新刊「じゃない、幸せ。」を読みました
はあちゅうさんの最新刊「じゃない、幸せ。」を読んだ。
人と違うこと・普通じゃないことをマイナスに捉えずに自分なりの幸せを見つけていこう、というメッセージが、はあちゅうさんのストレートかつ優しい言葉でつづられている。
本の中で特に印象的だった箇所をいくつかご紹介します。
1.インプットと雑務のための休みを取る
10日に一回ほど「雑務休み」もとっています。原稿の執筆や、目の前の仕事をいったん止めて、たまっている用事や、読みたい本や見たい映画などの「インプットと雑務のための一日」にするんです。(本文より引用)
「ワークライフブレンドで働く」の章で語られていた、休みの取り方についての記述がとても参考になった。
私も最近になって実感しているけど、フリーランスで仕事をしていると、定時や定休日といった概念がないため完全なオフの日を設けるのが難しい。
はあちゅうさんはあえて仕事と休みの境目をあいまいにする「ワークライフブレンド」を実践しながら、インプットと雑務のための休日を設けているということだった。
自己管理能力の低さから時間管理がうまくできず悩んでいたところだったので、これはぜひ取り入れようと思う。
2.自分自身が自分のアンチにならない
自分に対しても他人に対しても「アンチならこう見るのでは?」という目で欠点を探すのって、もう半分アンチだと思うんですよね。つまり、私自身が私のアンチというわけで、これは結構つらいです。(本文より引用)
これは正直グサッときた。私自身、Twitterやネットニュースで話題になっているものを見るとき「きっとアンチの人がこういうコメントを書いてるんじゃないかな…」と予想して、よせばいいのにわざわざコメント欄を見に行ってしまうときがある。
案の定予想通りのコメントが並んでいるのを見て、「やっぱりな…」と納得するという謎の行為がなかなかやめられない。
あまり考えたくないけど、これは私の中にもアンチの人と同じ考えがあるということなのかもしれない。
自分が何か発信するときも、「誰かにこんな風に文句言われたらどうしよう」なんて気にしすぎた結果何も言えない、なんてこともある。
それも同じく、自分で自分を批判しているに他ならない。
「自分が自分のアンチになっていないか?」ときどき振り返るようにしたい。
3.一貫性の無さは、常に試行錯誤している証
一貫性の無さは、常に試行錯誤している証です。過去の自分を否定するのは、なかなか勇気がいることですが、それも含めて全部自分なので、変化を恐れずに、一年前の自分に平気で「ださい」とダメ出し出来る人間でありましょう。(本文より引用)
人は一貫性を気にする生き物だと思う。一度始めたことは最後まで続けなければならない、最初に掲げた目標からブレてはいけない。私を含めて多くの人がそんな風に思っているんじゃないだろうか。
ずっと変わらない信念をもつのはかっこいいけど、その信念が足かせになって新しいことに挑戦できないくらいなら、思い切って方向転換してもいいはずだ。
それがなかなかできないからみんな悩むわけだけど、自分が過去に宣言したことなんて人は案外覚えていないもの。揚げ足を取ろうとする人のことは気にせず、前に進める自分でありたい。
読み終えた感想
「人生全部コンテンツ」を掲げているはあちゅうさんらしく、今回の「じゃない、幸せ。」はご自身の結婚・妊娠・出産を経た今だからこそ生まれた作品なんだろうなと思う。
「いつかすべての恋が思い出になる」や「恋が生まれるご飯のために」といった辛口恋愛エッセイも大好きだけど、それらとはまた違った優しさというか、柔らかさのようなものを感じた。
私はまだ子供がいないので未知の領域だけど、きっと子育てという経験を通して考え方や価値観も日々変化していくのだと思う。
人と自分を比べて落ち込みがちな人、自分の嫌な部分ばかり目についてしまう人は、ぜひ「じゃない、幸せ。」を読んで励まされてほしい。
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