被弾
眼科に、年に一回通っている。
年一だと、通うというより、「訪う」みたいな風情すらある。
菓子折りに訪問着で行かねばならない気がしてくる。
しかしもちろん、根本凪Tシャツで、手ぶらで行くさ。
せっかくなので、根本の泣き顔イラストのを着る。
(TдT)
娘芋が小学生から親子でお世話になっていた(1年生の時の校医だった)が、娘芋も大人芋になり、自分もコンタクトをやめてからはしばらくご無沙汰だった。
今の会社に転職してから、重い腰を上げてまた通い始めた。
緑内障、白内障の気になるオトシゴロである。
先生は当方よりお若く見える精悍な方だ。
サーフィンとかやってそうな感じ(偏見)。
しかし。
異様なまでの早口とハイテンションなので、聞きたいことや聞き取れなかったことを確認するのに全力で割り込まなくてはならない。
それはもう、元旦の福袋争奪戦に匹敵する。
娘芋がいた頃は、きちんと話を聞かなくては!と、毎回その戦いに臨んでいた。
診察の後は、謎の達成感と疲労に包まれる。
しかし、自分ひとりなら話は別である。
なんか、治療するべき部分があるか。
白内障はまだ大丈夫か。
この2点が確認できれば、それでいい。
ファイティングポーズは、とらないのだ。
視力検査、眼圧、眼底検査を終えると、いよいよ処刑台に座る。
毎回恒例、あけましておめでとう!(←何月でも)の挨拶の後。
「え〜と(カルテ見る)芋けんしーさん。久しぶりだねえ。お、ちょうど1年じゃん。真面目だね〜。今、コンタクトしてないよね。はい。それでね(写真見る)飛蚊症があるでしょ?見ればめちゃくちゃわかりやすいし自分でもわかるよね?これ、ここの視神経が……◯□△〒✕…………これは眼精疲労で夕方になるとね……………◯●✕▽◎…………」
2倍速でお送りしております。
ぶばばばばば………と撃ちまくられるマシンガンを喰らいながら、わかったような顔でふんふんと相槌を打つ(フリをする)。
先生、息継ぎしてる??
当方はできてないよ?黙ってるのに。
「……………なんで、全部大丈夫!また来年!」
ありがとうございます。また来年。
と、頭を下げて暗い診察室を出る。
ほぼ全身打撲。息も絶え絶え、穴だらけになった当方は、よれよれと帰宅するのである。
( ゚∀゚)・∵. グハッ!!
根本凪の配信やライブをキレイなお目々で鑑賞するためにも、水晶体は極力大事にしたいのである。
しかし、「大丈夫!」
以外の弾は、省いてもらって構わないですよ。
(TдT)
ちなみに、年寄芋たちは被弾が命にかかわる恐れがあるため、別の眼科に連れて行っている。
☆ヘッダー、お借りしました。ありがとうございます。
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