アナログ
スーパーやコンビニの隅にある無料のバイト情報誌を、ちょくちょく頂いて帰る。
転職を目論んでいるわけではない。
あ、新しいお店出来るんだなぁ!とか、
この会社また募集してるよヤベェのかな?とか、
地域の情報を得るためである。
二昔程前は、バイト情報誌はホントに分厚かった。
都会のは、電話帳みたいだった。
「誌」を名乗って、何の問題もなかった。
今、限りなく「フリーペーパー」の厚みになっているのは、求人を出す余裕が企業店舗にないことと、スマホで募集や応募が出来てしまうからだろう。
1頁ずつ時給と福利厚生をチェックするよりも、
□にレ点を入れてポチるだけでお好みの会社が一覧表記される方が楽に決まっている。
斯くいう当方も、今の職場にはスマホからエントリーしている。
バイト情報誌が「誌」ではなくなり、電話帳も使わなくなった。
すべてが、掌のスマホに左右されている。
便利だが、時に、味気ない。
知らないもの、よくわからないものは、いい年になってもちょっとコワイ。
YouTubeもXもTikTokも、こわごわ恐る恐るおっかなびっくり、手を出している。
基本的にいい加減な性格なので、公私にわたってマニュアル通りの手順など守らない。
というか、まずマニュアルを読まない。
しかし、使用方法を丸投げされて、
「ご不明点はスマホでググってね」と言われてしまうと、それはそれで不安になる。
自分が正しいマニュアルに辿り着いているのかもわからないのだ。
推しの根本凪はVtuberもしている。
Vtuberなんて存在、子供の頃には想像もしていなかった。
だからかもしれないが、根本が実写で配信をしていると、ちょっとほっとする。
紙で本を読む安心感に、似ているのかもしれない。
始めて3日のTikTokに見様見真似でコメントしながら、時代についていくために脳味噌をフル回転させている。