おとなげない大人たち
新しい上司には、名前がまだない。
良くも悪くもフツーの、常識的な人である。
……いや、これまでの、犬だの猫だのが上司な方がおかしいのだけれども。
ワンU^ェ^U
ニャー(=^・・^=)
多少コワモテの彼は、いたって真面目な顔で、時折少々冗談のようなことを口にする。
しかし、まだ彼に慣れず、おっかなびっくり遠巻きに見ているおばちゃん部隊には、いまいち伝わっていないようである。
家が近いスタッフの中には、休みの日に買い物に来る人が少なくはない。
店の売上に貢献してくれるのだから、ありがたい限りである。
ところが彼は、買い物カゴのスタッフを見つけると、
「◯◯さん、早く着替えて」
と、真顔で言うのだ。
一応、冗談のつもりらしい。
みんな初めてくらうと、
「あ……えっ……あの、休みなんで………」
と、アワアワする。
かわいそうだからやめてやれよ!
(TдT)
(もしくは真顔で言うなよ)
みんな、買い物来なくなっちゃうよ💨
プンスカ(・д・)
一度お灸をすえてやらねばならんと、前から考えていた。
先日、会議の前日が休みだった。
買い物がてら、会議資料を取りに寄った。
奥から、上司が電話を耳に当てながら歩いてくる。
当方と、目が、合った。
やーい、電話中なら言えないだろ!
ヤーイヤーイ(゚∀゚)
彼はおもむろに、空いている手で自分の制服を指差し、バックヤードを指差した。
(早く着替えてっ)
うるさいわっ
ヽ(`Д´#)ノ ムキー!!
当方は、ゆっくりと右手を持ち上げた。
ゆっくりと右目の目尻に指を置き、思い切り下に引っ張った。
アッカンベー😜
仕事用携帯に向かって思い切り吹き出す上司の横を、ゆっくりと通り過ぎた。
勝ったぜ。
フフンψ(`∇´)ψ
芋けんしー、50歳。
何十年かぶりに、アッカンベーを致しました。
なんのはなしやねん。
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