#いまから推しのアーティスト語らせて
俺は彼らが好きだ。これから紹介しようとしている方々については「どうしてこれだけやれる人たちが大して評価もされず、もうほんの少ししかCDが並んでいない売り場の棚の片隅で誰も迎えに来てくれずに、毎日瀕死で歯を食いしばりながら寒さに耐え、朝を待たなければいけないんだろう?」と歯痒く思う。
最初に言っておこう。俺が好きなミュージシャンは列挙していけばおそらく朝になってもまだ名前を並べ続け、それでも全く時間が短すぎて足りないほどいる。彼らもまた必死で歯が折れるほど噛みしめながら日々を生きている。
だから何組かのミュージシャンだけにしよう。俺はアーティストなどというクソみたいな表現は大嫌いなので彼らは全て「ミュージシャン」と呼ぶ。これは個人的に非常に大事なことだ。だから先に宣言しておく。
最初は誰にしようかと考えたが、思い浮かんだ。
このちょっと有名なやつらだ。この曲は90年代のポップスに魂を囚われてしまったtofubeatsが2000年代も後半以降に入りつつあるような頃に出した曲だ。でも最高ですよこれ?これをフロアで聴いて冷静を装える成人男性が何人いる?
少なくとも俺は絶対にムリだし1秒だって我慢しない。
そして俺は彼らも本当に大好きだ。俺より若いはずの彼らは魂が平成どころか昭和に縛られているのだ。
お前ら馬鹿なんでしょ?
そして割と本気で推したい方もいるのだ。花譜ちゃんだ。
彼女はどうやら15歳かそこらであるらしく、少なくとも今までただの1度たりとも我々に顔を見せてはいない。でもそんなことはどうでもいい、聴いて欲しい、ただただ聞いて欲しい。
彼女がもし5年後にこの曲を歌っても絶対に、絶対に、同じ声は出せないんだ。だから今だ、今聴いて欲しいんだ。聴けば理由は分かってもらえる。
聴け。
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