記事一覧
自己複製RNAワクチン製剤について
前回少し触れた内容であるが、自己複製RNAワクチン、いわゆるレプリコンワクチンが今秋より使用される。今回はそのモダリティについて、免疫学的な視点から問題点を補足しておきたい。
実は私はここまであまりこの新規RNAワクチン製剤についてコメントをしていない。理由はいくつかあるのだが、第一に大前提としてRNAワクチンの時点で免疫学的リスクは高く、それ以上をわざわざ提言する必要が無いということ。第二に、
記事コメ:コロナワクチン、3224万回分 定期接種は10月1日開始
今日は下記の記事を見掛けて思った事を書いていく。但し、記事自体は単なる事実を記しているだけで、そこまで意味がある訳ではない。
厚生労働省は2日、今シーズンの新型コロナウイルスワクチンの供給量が約3224万回分となる見込みだと専門部会に報告した。10月1日から始まる定期接種の対象である65歳以上の高齢者と基礎疾患を持つ60~64歳の人の8割程度に行き渡る量という。
厚労省によると、メッセンジャ
論文紹介:コロナ感染およびコロナワクチンとギランバレー症候群
今日は下記のレビュー論文を見掛けたので紹介しておこう。
「Guillain-Barre syndrome and link with COVID-19 infection and vaccination: a review of literature」
(Front Neurol. 2024 Jun 5:15:1396642.)
過去に何度か取り上げた事があるが、ギラン・バレー症候群(GBS)
論文紹介:新型コロナウイルスの長期的残存とT細胞活性化
今日は最近記事などにもなっていて話題になっている論文を紹介しよう。論文は以下のものである。
「Tissue-based T cell activation and viral RNA persist for up to 2 years after SARS-CoV-2 infection」
(Sci Transl Med . 2024 Jul 3;16(754):eadk3295. )
さてい
記事・論文紹介:新型コロナワクチンはコロナ後遺症を予防する?
今日は下記の記事を踏まえて新型コロナウイルス後遺症に関する最新の論文を紹介しておこう。
過去にも同様の研究についていくつか紹介してきたが、新型コロナウイルス後遺症とワクチンの関連はよく調べられている事項である。今回の研究は米国の大規模な電子カルテデータを用いて、ワクチン接種が後遺症のリスクに与える影響を調べたもので、32万人以上のCOVID-19患者を対象に、ワクチン接種者と未接種者で発症率を比
記事・論文紹介:mRNAワクチンによる認知症発症率の増加
今日は気になる記事を見掛けたので、元の論文と併せて紹介しておきたい。記事と論文は以下のものである。
「A potential association between COVID-19 vaccination and development of alzheimer's disease」
(QJM. 2024 May 28:hcae103.)
論文はQJMというそこそこの雑誌に掲載されており、研