値下げを簡単にしてはならない! #208
コロナ禍の不況で商品の売れ行きが悪くなり、値下げをしてでも商品を売りたいと考える人は多くいるだろう。しかし、目先の利益のために安易に値下げをすることは、長期的な視点で見ればマイナスで働くことが多いため危険だ。
例えば、マクドナルドの例でいえば、210円だったハンバーガーを100円にしたことで、短期的に考えると大幅に販売量が増え売上も伸びたが、段々と販売量が低迷して、利益が少なくなっていった。マクドナルドの場合、価格を下げたことにより小学生等の低年齢層が特に店舗に集まってきたことで、逆に既存の層が去ってしまった。
値下げは消費者からは魅力的だが、値下げをした後に価格を戻すと消費者は購入しない。
つまり、キャンペーン上の一時的な値下げをしてしまうと、価格を戻した時の売れ行きが悪くなってしまうため、注意が必要。
特に、中小企業については値下げではなく、むしろ値上げをするにはどうすればいいかを考える必要がある。
価格競争をしてしまうと、規模の小さな中小企業は大企業に対して規模の経済性によって負けてしまう。
どのようなケースにおいても、値下げをする際には長期的な視点に立って本当に値下げをするべきなのか今一度考え直すべきである。