#16 [ KALAW ] マニラの船員ストリート
みなさんおはようございます。
マニラ在住(気持ちだけ)のケントです。
1ヶ月が足早に去った夏の終わり。
先生や職員と仲良くなってきた船員学校、前回の続きをお送りします。
晴れ男っぷりを発揮していた序盤から一転、
不安定な天気の後半戦。
福岡で昨年購入した折りたたみ傘が大活躍。
お近くのタガイタイ、タール山噴火の影響もあるのか雲の色が明らかに違うトーン。
スコールは決まって夕方、学校終わりの時間帯。
激しい雷雨の後に見せる何もなかったののうな晴れ間。
残ったのは水没した道端。
そこには待ってましたと言わんばかりに遊ぶ裸足にパンツ一丁の少年たち。
しばし足を止め、彼らの無邪気に遊ぶ姿を見入ってしまった。
サンダル移動にまだ抵抗があるけれどこういったシチュエーションには強い。
台風たちの生まれ故郷フィリピン
暖かい海の上で生まれる積雲たちの集合体が台風。
現地ではトロピカルストーム(熱帯低気圧)と呼ばれているよう。
その影響で9月に入ってから毎日心配な量の雨が降るメトロマニラ。
耳に残る雨音。この時期にフィリピンにいる以上なす術はない。
このままだと生活に支障が出そうなレベル、気温は少し下がり28度くらいをキープ。
湿度は以前高く夜もエアコン必須。
宿から船員学校までは片道小一時間。
道中で遭遇する色んなものを紹介したい。
筆者が泊まっているのはマニラの治安がちょっとだけ難ありのMALATEエリア
OLA HOSTEL
物価が上がっている昨今の東南アジアにおいて
一泊千円はまだ多くあれどこれだけ綺麗な宿は限られるだろう。
駅近、セキュリティ、Wi-Fi、ウォーターサーバー完備。バスタオルがつくのもありがたい。
何よりとってもフレンドリーなスタッフたち。
毎晩賑やかなルーフトップバーには目もくれずYouTube鑑賞。
今いる宿は8人部屋(2段ベッドが4つ)
部屋が広いので特に問題なし。
欧米系の人は体温が我々より高いのでエアコンの温度設定は話し合おう。
ロングステイなゆえ一方的に帰る場所認定させてもらっている良き宿、起床は朝5時半。
音を立てず前日準備したバックパックを背負い部屋を出る。
ウォーターサーバーのお湯と冷水のミックス(白湯ぬるめ)を飲みほして出発、駅へ向かう。
最寄りのVITO CRUZ までは徒歩5分。
このストリートには行きつけのお店がたくさん。
⚫️お世話になっているコインランドリー。
洗濯、乾燥、畳んで即日納品のフルサービスが洗剤柔軟剤込みで160ペソ(400円)
イニシャルをとってKO「コ」と呼ばれている。
週に2回ペースで行ってるので顔も名前も覚えられてしまった。
⚫️おじさんのフルーツ屋台。
丸ごとパイナップル50ペソ(130円)でビタミン補給。スイカは一回買ってみたら甘くなかったのでリピートはなし。
⚫️おじさんのとうもろこし屋台
熱々のとうもろこしを素手で掴むおじいさんのパフォーマンス?一本40ペソ(100円)、野菜不足の味方だ。
⚫️コリアンスーパー
大好きなカップ麺の銘柄を大量ストック。たまに奮発して豆腐、キムチも買う(高級品)
いつもの道、いつもの人。マニラが日常に。
宿を出た朝6時過ぎ。
徐々に人が動き出す時間帯だ。
トレーニングセンターまでは電車かジプニー(乗り合いバス)で近くの駅まで約10分。
そこから徒歩25分。
雨の日はどれだけ濡れずにいけるかが勝負。
◎電車 LRT/MRT
UNITED NATION 駅まで20ペソ(50円)、時刻表はないものの5分に一本くらいの感覚で来るのはありがたい。
片道切符を毎回買うのと駅で荷物検査を通るのがやや面倒。
通勤ラッシュは避けたい、しっかり混む。
◎ジプニー
LRTの真下を通るTAFT STREETはマニラの大動脈。
交通量の多いこの道を縦横無尽に、それも爆音で走る乗り合いタクシーがジプニー、ジープニーもしくはジープ。
現地民の足は財布にも優しく13ペソ(33円)。
エアコンなし、密の車内。近場の移動向き。
タフトストリートは24時間走ってるとか。
夜はライトアップされまた違った雰囲気に変貌。
行き先と走る方向が合っていたらとりあえず乗るあとは走り出してから考えよう。
最初はちょっと勇気がいるかも。
◎バイクタクシー
車と車、車と路肩どこでも隙間があれば抜けていくバイクは渋滞知らず。
ホテルフロントで予約するとアプリがなくてもすぐ来てくれる便利さ。
ANGKAS, JOYRIDE、MOVE ITが代表的な3社。
宿からトレーニングセンターまで直行の正規値段が70〜80ペソ(200円)ほど。
ストリートで交渉だともう少しとられる。
最終手段のタクシーはuberが便利。
バイクの3倍くらいの価格帯、荷物が多い時や1人以上の時は選択肢に入ってくるだろう。
電車の場合はUNITED NATION駅で降りる。
ここからトレーニングセンターまでは1.5キロ。
KALAW AVENUE沿を歩いて25分のお散歩。
マニラを凝縮したかのようなこの道は治安があまりよろしくない。
特にホームレスとストリートキッズ、そして無数の野犬。どれも無害ではあるけれど…
前を向いて歩みを進めるのみ。
KALAW AVENUE
小さな教会から始まるこのストリートには別の側面が。
それは世にも珍しい船員仲介業者激戦区!!!
カーゴ、タンカー、客船と世界中に点在する多種多様な求人。
フィリピンの船乗り志望がIDの入った封筒を抱えエージェント前に朝早くから集結。
船員ストリートKALAW AVENUEでエージェントに登録したら…以下のステップを踏む。
①メディカルチェック(簡易的健康診断)
②提携先の船員学校でSTCWトレーニング
③船員手帳取得
④船求人応募
この流れを経て面接。
パスすれば船の世界基準のフォームで厳正な健康診断が行われる。
(日本ではもちろん保険適用外)
ようやく晴れて乗船、契約スタートといったところ。
筆者の場合、仕事が決まってからこれらのプロセスを踏んでいるがフィリピンでは少し手順が違うよう。
働いてきたこれまでの船はどれも
DIRECT HIREと呼ばれ船会社の直属契約。
ちなみにプリンセスクルーズの時はシンガポール🇸🇬
いま連絡をとっているのは地中海に浮かぶ島国マケドニア🇲🇰のエージェント。
選考中はスイス🇨🇭の人事と直接メールで連絡を取り合っていた。
フィリピン人の雇用形態や給与システムとはかなり異なるようで詳しく聞けない業界の闇が存在する。
10人に1人が海外へ出稼ぎに行ったことがあると言われるほど人材派遣大国。
ベーシックトレーニングが同じだった友人は家族でUAEにて10年生活したとか。
職業はガソリンスタンド店員をしていたらしい。
気温が45度を超える日もあるとか…
国を出てドルを稼ぎ家族を養う。
かっこいいパパである。
私欲のためやりたいことを仕事にしてきた人生。
色々と考えさせられるマニラ滞在。
歩けば出会すセブンイレブン。
KALAW AVENUE沿いにあるセブンで朝食代わりのスナックを購入するのが日課に。
クラッカーやウエハース、そしてバナナと合わせて60ペソ(150円)ほど。屋台でもバナナは買えるけれど、結局セブンのフィリピン産バナナ(いうまでもなく)が1番甘くて美味しい。
DUTCH MILL社 (タイの会社🇹🇭)
ミックスフルーツジュースヨーグルト
ソイモカ ヘーゼルナッツショット
この2つが群を抜いて美味しい。
白湯に続き、身体に優しい朝食タイム。
午前7時トレーニングセンター到着。
日替わりの教室探しから始まる。
パワーポイント主体の授業がスタート、動画を見せられると見入ってしまうのは友だちの子どもと同じ。
昼休みが1時間あり午後はアセスメント。
終わるのは4時半(長めの拘束時間)。
そして先日、乗船日の連絡がマケドニアのエージェントから送られてきた。
2024年11月20日
乗船地は上海になるらしい🇨🇳
マニラで少々手こずった結果、のんびり日程を消化していたら思いのほか先の乗船になってしまった。
計算ミス…自分を責めても仕方なし。
乗船前、残された2ヶ月半をどう活用するか。
What's in front of you is so much more important than what's behind you."
昨年のカントリーミュージック授賞式。
車のフロントガラスに例え、前にあるものの方が
後ろよりはるかに重要だと熱く語る歌手 JELLY ROLL。
確かにその通りではないか、、
メンタルの波に負けずこの先の人生には希望があると信じて。
LET’S PARTY NASHVILLE ( MANILA )!!!!
船員学校もあと1日。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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