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強烈な国旗③~国境越える世界遺産への期待~
ヨーロッパの南東部、バルカン半島の西部に位置するアルバニア
正式名称は、アルバニア共和国
西はアドリア海に面し、対岸にはイタリアのプーリア州があり、
北はモンテネグロ
北東はセルビアのコソボ共和国
東は北マケドニア
南はギリシャ
南西はイオニア海に面しています。
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3回目の最後は アルバニアVS北マケドニア
北マケドニアがユーゴスラビアから独立した後も、北マケドニアには国民の約25%がアルバニア人であり、
古代より今の北マケドニアがある土地に、アルバニアの先祖が住んでいた地域、と主張することにより、以前より関係が良くありませんでした。
さらにもう一つ現代において、関係悪化の理由があります。
それは誰もが知るが偉人、マザー・テレサ。
マザー・テレサは、1997年に逝去され、その後は多くの方達の心の中に生きている偉人ですが、生い立ちに関しては知らない方もいるかもしれません。
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マザー・テレサは、北マケドニアの首都、スコピエにて1910年に誕生しました。
母ドラナは、アルバニア人です。
前々回に載せた、強烈な国旗①~支配され続けた歴史~ でも書きましたが、アルバニアが1912年に独立するまで、マザー・テレサが生まれた1910年時点ではオスマン帝国の領土だったのです。
オスマン帝国生まれのオスマン帝国人、となるのですが、
今では北マケドニア生まれのアルバニア人、となるのでしょうか?
マザー・テレサの国籍について対立することになりました。
そのような対立の中、北マケドニアでマザー・テレサの銅像を作ることになり、銅像にはマケドニア出身との銘文を刻もうとしたことに、アルバニアが反対をしました。
アルバニアの首都、ティラナ国際空港の名を、2001年にマザー・テレサ空港に改称するくらい、国家を代表する偉人と考えているのでしょう。
長らく関係悪化が続く両国ですが、関係改善に向けた一つの明かりが誕生するように思えます。
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アルバニアと北マケドニアの境界にある湖があります。
バルカン半島で一番水深の深い湖、オフリド湖。
500万年前に誕生し、透明度が高くヨーロッパ最古の湖としても知られてます。
1979年に北マケドニアの自然遺産として登録され、翌年にはオフリドの文化遺産が認められ、ヨーロッパで初めての、北マケドニアの複合遺産に拡大登録されました。
オフリド地域の歴史は古く、ヨーロッパでも最古の人類の定住地のひとつと見なされています。オフリド文化遺産としては、キリストの昇天のフレスコ画が描かれている
聖ソフィア聖堂
その他にも
聖クリメント聖堂
聖ヨハネ・カネヨ聖堂
聖ナウム聖堂
等があります。
そして2019年に、アルバニア側に拡大され、北マケドニアとアルバニアの両国の世界遺産
オフリド地域の自然・文化遺産
となりました。
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面積は、約358㎢メートル
北マケドニア側が248㎢メートル
アルバニア側が110㎢メートル
オフリド湖の環境維持を両国の共通目的に、世界遺産登録が関係改善につながればいいですね。
今回は3回に渡り、アルバニア共和国を見て来ました。