ここが出発点
生後半年の飼い猫が
さっきまでわたしの靴下をガジガジと噛んでいたのに(そして怒られていた)
ふと見たら足元で靴下に手(前足)を置いたまま寝ている。
こういう世界に少しでも長く生きていたい。
ゆっくりと呼吸して、仙骨を立てる。
経済的に安定した仕事をして、誰かの役に立っているはずだった。
でもうまく呼吸できない、気持ちばかり焦って、わたしがいなくなった
思い出せない
恥ずかしいこと、失敗、恐れ、傲慢、ごまかし、その他もろもろの苦しい気持ち(もちろん、喜び、笑い、慰めもあった、だから悩む)
弱い自分の取り扱い
何年も悩んでようやく
よくわかったような世界から、知らないことばかりの世界へ
この世界で心地よく呼吸できる状態でいるための一歩
意味のいらない世界に生きる
ここがわたしの出発点。