国際協力にあこがれを持っていて、これから国際協力の仕事に就きたいと思っている人たち向けに、国際協力業界で働く私から重要だと思うけど、誰も言わないことをお伝えしたいと思います。すでに就いている方も参考にして頂きたいです。 「国際協力」の仕事には大義が内在化されている公共性の高い仕事は大体何でもそうですが、その仕事自体に大義が内在しています。 大辞林によれば、大義とは以下のような意味です。 ①人間として踏み行うべき最も大切な道。特に、国家・君主に対して国民のとるべき道をいう
皆さん、こんにちは。 暑いですね、ビールが美味しい季節になりました。年がら年中美味しいんですけどね。 さて、今回は「自責」のジレンマについてです。 「自責感情を持って、仕事しなさい」 「他責ではなく、自責で考えて」 色々な職場や打ち合わせでそのようなことを聞きます。 結論から言うと、私はこの「自責」を要求されることが大嫌いです。 なぜか、「自責」は結果的に自然発生するものだからです。要求されて沸き起こるものではありません。 自責感情が生まれるかどうかというのは、これ
みなさん、こんにちは。 ご無沙汰しております。 今回は、会社のチームや後輩たちからよく受ける、以下みたいな相談について私が思うことについて書いていきたいと思います。 〇私、会社から評価されずにもどかしいんですよね 〇きちんと仕事しているのに、別の社員のほうが昇給が早い こんな相談事なんですが、言われた業務をきちんと遂行している一方で、会社や上司からの評価が芳しくなく、昇給しない ということですね。 今任されている仕事を100%遂行できたかどうかで評価が上がるわけで
皆様、こんにちは。 今回は、『異文化理解』というテーマでお話したいと思います。 結論から申し上げます。異文化理解というのは【新たな文化】を創るというゴール設定に基づいて、コミュニケーションを開始しなければいけないということです。 例えば、青年海外協力隊における異文化理解は、おおよそ2パターンに分かれると思ってます。 ①自身の文化という眼鏡をもって異文化を見るパターン ②相手の文化という眼鏡をもって異文化を見るパターン ある事例から、これらの2パターンを見てみたいと
みなさん、こんにちは。 なぜ、朝礼で大声を出させる組織が存在するか現在、親会社であるホールディングス傘下のグループ会社のメンバーと共に新たなビジョンを策定するというミーティングに参加していまして、私はその中でも浸透させる方法を考えるという役割なのですが、過去のビジョンを浸透させる取り組みとして、社内でビジョンを大声で唱和させていたという驚愕の浸透案を耳にしました。 そういうやり方って確かにあります。工場とか飲食店とか、割とやっていますね。なぜかと言うと、人材の質が「ピンキ
皆さん、こんばんは。いかがお過ごしでしょう。 先日、国際協力のキャリアについて立て続けに、5人くらいから相談を受けたので、そこで気になったことをお話したいと思います。 まず、国際協力の業界で仕事をしようと思ったら、必要だと言われるのが以下の3つです。 1.英語力(TOEFL 600点以上(CBT 210点以上), TOEIC 860点以上) 2.大学院修士(なんらかの開発分野での専門性の証明) 3.二年間の海外勤務経験(青年海外協力隊、UNV、NGO等)
新規事業立ち上げでアイデアだけを出して、「どなたかやってください」という人が多くいる。自分自身のアイデアに対して絶対的に自信を持っているが、その責任を取りたくないという人だと思うけど、これでは何も進まない。 そもそもアイデア単体の価値なんて、今の時代ほとんどないと思う、というかずっと価値なんてなかったのだと思う。自分がどれだけ革新的だと思ったアイデアでもネットで調べてみれば、どこかの誰かが同じようなことを考えている。数多の情報に簡単にアクセスできる時代になったから、これまで
皆さん、こんにちは。 本日は「国際協力」の話をしたいと思います。 「国際協力」と聞けば、開発途上国で現地の人たちと汗をかいて笑顔で井戸を掘っている若者を想像する人が多いと思います。 または、「国際協力」は偽善であるとか、そんなことよりもすべきことがあるだろう とか言う人も一定数存在します。 さて、「国際協力」は善なのでしょうか、悪なのでしょうか。 「国際協力」は善だと信じてやまない人へ迫害や生命の危険から逃れ、国境を越えてきた難民の安全を保障し、住む場所や食べ物、水
みなさん、こんにちは。 それにしても、今日は暑いですね。 さて、今回は判断基準が「やりたいかどうか」しかない人について話したいと思います。こういう人結構多いと思います。 【心の「やりたい」に目を向けて一生懸命突き進もう☆彡】的なキラキラしたものでなくても、普通の仕事で上司からあれこれお願いされて、それらがしたくないことだからモチベーション上がらないみたいなことも含まれますかね。 こういう発想の土台は「自分のことは自分が一番良く分かっている」ということです。でも、本当に
皆さん、こんにちは。 3回シリーズの【新規事業チームに所属した際に絶対にしてはいけないこと】、第2弾です。 第1弾は以下。 今回は、「過去の成果にすがりつく」です。新規事業って、結構研究が進んできていて、(方程式のようなもの)だとか、(チーム編成についてこうあるべしみたいなもの)があるのですが、時代の変化が激しいので、研究結果として世に出されるときには、研究当時の状況とは乖離します。また、企業文化や社内リソースなど外的な要素が複雑に絡み合うので、その方法がフィットしない
アフリカ探訪記#2の続きです。僕の足の甲にザンビア人の赤ちゃんのうんちが落ちた話です。 前回の記事は以下です。 おもらしベイビー 言うまでもないが、ザンビアには紙おむつなどないので、おもらしベイビーがおもらしをしたら、そのまま下へすとんと落ちていくだけなのである。万有引力である。もし、ニュートンがミニバスに乗って、隣の赤ん坊がおもらしをした、引力を発見したのなら、その赤ん坊は一生笑い者になったに違いないので、ニュートンがりんごで発見してくれて本当に良かったと思う。下へ落
2011年から2013年までアフリカのザンビアで青年海外協力隊員として活動していた時の経験やザンビアでの生活をつづったものです。今回は第2弾です。 ミニバスは事件を運んでくる 真っ青な空に真っ青なミニバス。今私はミニバスに乗って首都へ向かっている。ミニバスというのは廃車寸前のハイエースの後部座席に4列のシートを押し込んだ南部アフリカではおなじみの乗り物である。多くの庶民はこのミニバスを利用して移動する。このミニバスとは別に都市部には長距離用のビッグバスというのもあって、こ
皆さん、こんにちは。 今回から3回シリーズで【新規事業チームに所属した際に絶対にしてはいけないこと】を書いていきます。 今回は、第1弾「社内に仮想敵を作らない」ですね。新規事業開発にあたっては、まず社内にあるリソースを十分に理解することが重要ですが、社内に勝手に敵を創り出して、否定的な理解しかできていないケースが非常に多くあります。それは、新規事業開発のチームに所属する人間の性格が悪いのではなく(いや、性格が悪いケースもあるのですが)、そうさせてしまうメカニズムが存在しま
過去に協力隊としての経験を「アフリカ探訪記」として、書き溜めていました。もう10年弱程前の文章で今読み返すと気恥ずかしさもありますが、気が向いたら更新していきます。 割とふざけた内容なので、他の記事とは趣が異なります。アフリカのザンビア(セレンジェ)で住んでいた異文化体験の記録です。 人形焼き 時折、携帯電話に知らない番号から電話がかかってくることがあり、いつもは無視を決め込むのだが、先日はあまりにもしつこいので、とうとうその電話を受けてしまった。すると、電話の向こうから
SDGs とは…みなさま、SDGsはご存知でしょうか? JAPAN SDGs Action Platformでは、以下のように説明があります。 持続可能な開発目標(SDGs)とは,2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)の後継として,2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標です。17のゴール・169のターゲットから構成され,地球上の「誰一人取り残さな
今回は、国際協力や新規事業を行う者として、個人的にしてはいけないなあ、と思うことを経験と共にまとめました。初めはあまり関係なさそうですが、最終的にはつながりますので、是非最後までご覧ください。 大江健三郎の講演会 MNOchさんによる写真ACからの写真 広島市へ原爆投下が行われた8月6日「原爆の日」に大江健三郎が広島大学へやってきて講堂で講演をしていた。なんとなく参加しようと思い、会場に入ってみると、もうしっかりと