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レレレ撃ちもわからねぇ自分への傾向と対策【著・初心者向けスキル向上委員会】#2

なぜ!!私はキャラコンができないのだァァア!!(VC:レヴナント)

前回からのつづき。

この記事は主に「ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの各帯域を脱出するにあたり、その当時抱えていた問題と、それをどう乗り越えたか、その結果どうなったので上位ランクにたどり着いたか」を記す、振り返り感想記事である。

今回も前回同様、ブロンズ帯で躓いていた時期の話をしていきたいと思う。

この頃はまだAPEXの何が楽しいかが分かっておらず、このシリーズで話していくことをクリアしていくにしたがって楽しさがわかってきた部分もあるので、私が定義する初心者=まだAPEXは何が楽しいかつかめていない方、にもぜひ読んで欲しい記事となっている。

では、今回の問題はこちらから。


問題② 【ブロンズ帯】キャラコンがままならない!
回答② 上手い人の動きをよく観察しよう!

APEXでPADを使うメリットは撃ち合いの強化が挙げられるが、それ以外にも特にRPG出身の私などにとっては、直感的に前後左右に移動できることが挙げられるだろう。

キーマウでゲームをする文化がなかった私は、WASDのWで前に進むという感覚にどうしても慣れることができず、操作感に慣れていたPADを使い続ける決断をしたことがある。

なにせ、スティックを前に倒せばキャラクターが前に移動するというのは、初代プレイステーションやNINTENDO64から今に至るまで続く、由緒正しい伝統的な操作法であり、違和感を感じようはずもないのである(私見と独断と偏見を含む)。

しかし、そんな私が「弾が当たらない」ことと並行して躓いていたのが、上手にキャラクターを移動させることができなかったことだ。

平時の際は、当然操作に支障はない。問題なのは、戦闘が起こったことに慌ててしまい普段できている操作ができなくなってしまうことだ。

戦闘時にどこに移動し、どう対処したらいいのかわからない、というのは、立ち回りに関係する話なのでもう少し上級な問題である。ここで指しているのは特に、そもそもの基本的な操作(走る、しゃがむ、スライディングするなど)が覚束なくなってしまうことである。

これは当時呟いていたグチなのだが、敵がどこにいるのかわからないまま先撃ちされると、近くで急に大きい音が鳴るし、レジェンドは「撃たれてる!」なんて切迫したセリフを言うしで、まるでホラーゲームのようにプレイヤーを驚かせにくる。これが平常な思考を一瞬で奪い、もともとできているはずの操作をできなくさせてしまう要因であると考えていた。

余談だが、筆者はホラーが大嫌いである。

では、戦闘が起こる時にびっくりしないようにするにはどうしたらいいか。簡単だ、自分たちから音を立て始める(自分たちが先撃ちする)ことである。

Q.では、自分たちが先撃ちするためにはどうしたらいいか。
A.敵に見つかるよりも先に、敵を見つける必要がある。

Q.では、敵を先に見つけるにはどうしたらいいか。
A.敵よりも有利なポジションを取るべきである。

Q.敵よりも有利なポジションを取るにはどうしたらいいか。
A.リングの収縮と敵がいない場所を予測し、その中でどこが好ポジなのかを見極め先入りする。

と、いうように。

突き詰めていくとどんどんどんどん難しい話になっていくのが少し調べただけでもわかったので、攻略サイトを閉じることにした。今の私が抱えているのはそんな上等な問題ではない。

戦闘時、慌てずに普通の操作ができるようになるにはどうしたらいいのか。


A.上手い人の動きを見て勉強しよう!

そもそも、なぜ戦闘が始まった瞬間慌ててしまうのだろうか。

実は、敵から先に撃たれたときだけでなく、味方が先に敵を攻撃しても、それに驚いてまともな行動がとれなくなっていることがあった。

これに共通していたのは、敵がどこにいるのか場所を全く把握していなかったこと。そして、戦闘が始まった時に取るべき行動を理解していなかったことにある。

先に撃つのが敵でも味方でも、戦闘が始まった瞬間その場に立ち止まってしまっては、真っ先に狙われて蜂の巣にされるのは道理である。FPSのタイトルによっては、その場から動かず、むしろ伏せる方がよいゲームもあるが、APEXは真逆だ。

まずは遮蔽に身を隠し、敵の位置を把握することから始めなければならない。

今なら息をするように行動できるし、逆に撃たれていようとも突っ込むべき場面だって存在することを知っている。しかし、当時の私は初心者だ。まず撃たれないようにすることが肝要である。

そこで私は、戦闘が起こった時にどんな行動をとるべきなのか、上手いプレイヤーを見て学習することにした。

主に見ていたのは、当時PS4勢では最強の一角とされていたストリーマー、きなこさんの配信だ。

軽快で弾むようなトークに似つかわしくない、目の前の敵を次々に薙ぎ倒していくその様は、後に「戦車」と形容されるほどの圧倒的爆発力を誇る。

彼は戦闘力はもちろんのこと、戦場全体の把握能力が非常に優れており、大会シーンででは常に複数チームの場所を把握し、どのように立ち回るべきか冷静にオーダーを下している。

そんな彼にとって、次の戦いに赴く移動中はリスナーとの雑談タイムだ。私もついコメント欄ときなこさんのトークに夢中になっていて、いつの間にか次の戦闘が始まっていることも多い。それでは勉強にならない。

「このマッチ、無音にしてきなこさんの行動を全部見てみよう」

トークが面白いから配信に来ている部分もあるというのに……。
断腸の思いでミュートにしつつ、きなこさんの行動を観察する。

カジュアルなので基本的には銃声が鳴っている場所を目指して移動しているのだが、突然、敵が目の前に現れるシーンに遭遇。トークをしていた自分の声で足音が聞こえなかったのか、角からいきなり敵が現れた。

自分だったら間違いなく、取り乱してその場に突っ立ってしまうに違いないその場面。レイスを使っていたきなこさんは、瞬時に虚空を使うと敵との距離を離し、すぐさま遮蔽に隠れたのである。

あとからその場面を音ありで見返すと、きなこさんは「うわぁぁぁああびっくりしたあああ!」と大声を上げているのだが、その行動に慌てた様子はない。遮蔽で敵の位置を把握し、攻撃をひとしきりしのぐと、すぐさま攻勢に転じ、一瞬で敵部隊を壊滅させてしまった。

その後、敵と突然遭遇した場面では、エイム力に物を言わせて倒し切るか、安全な遮蔽まで移動して態勢を立て直すかの2つをメインに行動しており、「行動がパターン化されている」ことに気が付いたのだった。

きなこさんは、移動から攻撃までの間に立ち止まるということがほとんどない。これは彼に限らず上級者ならではの特徴で、「行くときは行く」という躊躇のなさが、迅速に敵部隊を壊滅に追い込む要因になっている。

ではなぜ、上級者は戦闘開始時に立ち止まらないのか。

それは、銃撃音がした場所や足音で敵の大まかな位置を瞬時に把握し、これからどんな戦闘が起こるのか事前に予想、それに合わせてあらかじめ用意している行動パターンを選び取っているからに他ならない。

そして戦闘が起こった後は、状況に合わせて判断をオーダーメイドし、引くか詰めるか柔軟に判断しながら、戦闘を有利に進めていくのである。

「戦い慣れてるよなぁ……」

正直、初心者にはプレイが上手すぎて参考にならないので、真面目に見たのはそれが最後だったように思う。

かろうじて行動パターンが決まっていることに気が付いた私は、敵を見つけたらまず距離を取ることに決めた。敵に位置を知られたくない、先に撃たれたくないのであれば、まずは距離を取って身を隠すことを優先するべきとしたのだ。

どんな状況でもこの行動が正しかった、とは言えないものの、少なくとも「戦闘が始まったら/始まりそうになったら何からするのか」を決めておくのは、自分をいったん落ち着けるために非常に有効だった。

あとは慌てる心を必死に押さえつけ、遮蔽に向かって真っすぐ走れるよう、無心で操作するだけである。


1回チャンピオンを取ると、心にゆとりができた。

初めてチャンピオンを取ったあと、あきらかに心の余裕ができていることに気が付いた。

マッチ全体がどのように進行していくのか、どのラウンドごとにどんな攻防が発生して、最終的に物資がどうなっていくのかなど、試合の全容を把握できたことで、「今自分はどんな状況にあるのか」を客観的に把握することができるようになったのである。

マッチ全体の進行がどうなっているかを客観的に把握できれば、必然的に「自分たちが次にどんな行動をとらなければならないか」がわかってくる。選択肢は多いし、タイミングを見極めなければ有効でない択もあるので、そこは経験がものをいうのだが、基本的な行動方針は決まってくるのだ。

ダイアⅣになった今でも、戦闘時に慌ててしまうことはよくある。予想だにしない場面に出くわすことも多いし、慌てた結果オリンパスのキルレを上げることに常に貢献している()

しかし、戦闘時に慌ててウロウロしてしまったり、立ち止まってしまう癖は直すことができた。何回も倒され、何回もチャンピオンを取り、その結果ダイア到達も経験して、やっと普通に操作ができていると感じる。


問題② 戦闘時のキャラコンがままならない! どうしていた?
回答① 上手い人の動きをよく観察した(推しの戦闘をよく見る)。    
  ② 戦闘が始まったときに最初に取る行動パターンを決めた。
  ③ 何度もチャンピオンを取って心にゆとりを作っていった。


何度も負けて、何度も勝とう。
その経験は絶対に、その後の自分を裏切らないのである。

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