「APEXって結局なにが楽しいの?」【初心者さん向け楽しみ方コラム】#4
前回からのつづき。
このシリーズは、「今はまだ初心者」という方や、「これかAPEXを始めてみようと思うけどハードルが高い」と感じている方に向けて、「私がAPEXを楽しいと思った瞬間」をまとめていくもの。
今回は前回お話していた通り、「前シーズンの自分に負けたくない」気持ちと、その楽しさについてお話していきたい。
このシリーズを執筆するにあたって「何がそこまで自分をAPEXにハマらせているのか」を振り返りながら書いているのだが、ゲームのモチベーションというものは日々移り変わっていくものだと感じている。
盛り下げる言い方になってしまうかもしれないが、現在のAPEX、特にカジュアルは「バトロワの形を取ったチームデスマッチ」の様相を呈しており、あまり健全ではないように感じる。正直、昔のように長時間プレイできる環境かと言われれば、あまり気は進まないのが現状だ。
しかしこれは「ゲームに慣れてきた今だからこそいえる意見」であって、過去自分が感じてきた楽しさは間違いなく本物だ。
だからこそ、そのことを記事にして初心者さんたちに伝えていき、このゲームをより発展させていきたいと思っている。
3. 過去の自分を超えていくのが楽しい(後編)
さて、前回は「過去の自分を戦績面で超えていくのが楽しい」という話だが、今回はもっと現金で、わかりやすい戦績の話。
「ランクマッチにおける上位ティア到達」についてだ。
つい先日、今スプリットにおいてもプラチナⅣに達したのだが、その刺激に完全に慣れきってしまった自分がいた。
ダイヤⅣを3スプリット連続で経験した今、プラチナに到達することは当たり前になっており、悪く言えば慢心していると言えるだろう。
しかしその背後には、過去、強い情熱を傾けてダイヤを目指し、到達したからこその自信がある。その自信はいま、APEXに挑む上での健全な自信となっているし、さらに上を目指すために自分の立ち位置を客観視させるものになっている。
「自分はまだダイヤ帯を突破できる実力にはない。まだ伸びしろがある」
ある一定の実力を持ち合わせたからこそ、自分の力量がしっかりと認識できていると言えるだろう。
私は過去、私生活にかけられる情熱のほとんどをかけてダイヤⅣ到達を目指したことがある。まとまったプレイ時間を確保できた、というのは大きいものの、そのチャンスを逃さず、自分で建てた目標を達成できたことはとても充実した経験だった。
しかし、なぜ長い時間をかけてまで上位ティアを目指したのだろうか。
当時は上位ティアを目指すことに対して疑問を持たなかったものの、いま振り返ってみると「前シーズンの自分に負けたくない」という、完全な自己満足だったと言える。
詳しい経緯は以下の記事で話しているので、ぜひシリーズを読んでみてほしい。
APEXの楽しさをランクを上げることのみに絞ってしまうと、かなり苦しい思いをするので全くおすすめできない。
しかし、上位ティアに上がる経験をすると「明確に昔の自分を超えたという感覚」を体験することができる。
掛けた時間に見合う報酬
私も今年31歳。まだまだ世間的には若造であるが、こんな自分でも、社会人としてそれなりに理不尽な経験をしたり、なかなか成果を出せないことに悩んだ時期がある。
やはり人間、歳を重ねても「成長の実感がないこと」はとても悲しい。
それは今後の自分に期待できないということであり、大げさに言えば将来が明るく見えないことでもある。
しかし「APEXでダイヤに到達した」という事実は、私生活において、学生時代ぶりの強い達成感と到達感を与えてくれた。
上位ティアに上がるためには、それなりに時間をかけなければならないし、その過程は反復作業そのもの。仕事にも似た改善意識と忍耐力が求められる。
プラチナⅠからダイヤⅣまでの1ゲージは「ゲームを楽しむ」ことよりも、「負けず嫌い&意地」で這い上がったのが正直な感想だ。
そうまでしてダイヤⅣに上がったことで得られたものは、先の通り、10年ぶりにもなる強い達成感だった。
社会人になって、明確に「昔の自分よりも成長した」と断言できる経験がいったいどれほどあるだろうか。私にはほぼない。自己肯定感が低いのも原因のひとつではあるが、それを差し引いても過去の自分の方が成果を残せていた感覚がある。
APEXはそんな「過去の自分を超える経験」を、時間を掛けた分だけ明確に返してくれる、非常に稀有なゲームであると言えるだろう。
社会的地位に近いだろうか。そこにたどり着くための大変さを誰もが理解し、それに向けて努力したからこそ得られた称号であり、そこには何かを成し遂げたという感覚が強く残る。
「たかがゲーム」と、世間のほとんどは笑うかもしれない。
しかし、自分で決めた目標を・自分の創意工夫と・時間をかけて・達成する経験が、仕事や学業のみでなければならない理由はない。
もはや「APEXは楽しい」という次元を超えた話になってきてしまっているが、自分がAPEXを楽しいと感じる理由、そして趣味の時間のほとんどを割いている理由ということができるだろう。
今後どういった楽しさを模索できるか。
最後になるが、これからAPEXをどう楽しんでいくかに焦点を当てて、少しだけエピローグをお話ししたい。
①マスターを目指す────
やはりさらに上のティアを狙うのは順当な到達目標であるように思う。
正直、今の実力では到底無理な目標であり、今後どのくらい時間をかけられるのかも定かではないが、いずれ達成したい目標のひとつだ。
②新たなコミュニティに参加する────
最近特に実感していることだが、今までのフレンドとプレイスタイルが合わなくなってきている。
noteを始めて、様々なプレイヤーの様々な記事を目にするにあたり、新たなAPEXのコミュニティに参加したいなとも思っているので、新しいコミュニティで新しいフレンドとともにAPEXを楽しむことがいま最も叶えたい楽しさだ。
(もしいっしょに遊んでもらえる読者さんがいたらぜひコメントください!笑)
③個人開催のカスタムマッチ/大会に参加する────
これもnoteを始めてわかったことだが、今は大きな企業でなくとも、カスタム権限を借りて、大会やカスタムマッチを開催している個人が多くいる。
タイミングや一緒に参加してくれる方の問題さえクリアできれば、ぜひとも個人開催のカスタムに参加したいと思っている。
以上で、今シリーズを終わりにしたいと思う。最後まで読んでくださった方に感謝申し上げたい。
APEXの楽しさがまだ本格的にはわからないという初心者さんに、少しでも私の熱が伝わってくれれば幸いだ。
ここまで熱中した趣味が他にないため、なぜ自分にここまでの情熱があるのか振り返ってみたが、やはり「自分自身の成長を感じることができるから」というところに着地した。
何かひとつのことにここまで熱中できたチャンスは本当に得難いものであったと思うし、今後もこの熱が冷めないよう、新たな楽しさを見つけていきたいと思う。
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