「APEXって結局なにが楽しいの?」【初心者さん向け楽しみ方コラム】#3
前回からのつづき。
このシリーズは、「今はまだ初心者」という方や、「これかAPEXを始めてみようと思うけどハードルが高い」と感じている方に向けて、「私がAPEXを楽しいと思った瞬間」をまとめていくもの。
今回はチャンピオンを取ったその先にある「過去の自分を超えていく楽しさ」を伝えていきたい。
この項目は、このシリーズの本論と言えるだろう。今まさに、私がAPEXに熱中している原因はここにあるからだ。
APEXをプレイしていない方や、そもそも興味がない方がAPEXを視聴したとき、きっとこう思うかも知れない。
「なぜ何度も同じ戦闘を繰り返していて飽きないのか」と。
私もAPEXに触れる前はそのように思っていた。何度も何度も降下と戦闘を繰り返し、ロビーに戻っては再び戦場に降りていく。一見すると単純作業に見えなくもない。
だが、実際には1度始めてしまうと最低2時間は離れられない。シーズン3でハマり始めた時、休日は1日8時間以上プレイしていたこともあった。もはや病気に近い。
私にとってその楽しさの根源となっているのが、今回から数回に分けてお話していく内容である。
3. 過去の自分を超えていくのが楽しい(前編)
ダイヤⅣに到達した今だからこそ思うが、APEXにおける「戦績」とは、ある程度までは飾りに過ぎないと感じている。
これは強い人がよく言う言葉で、初心者だった時分には「そんなワケないだろ」と憤りすら感じていたものだったが、まさか自分にも同じように感じるときが来るとは思わなかった。
さすがに「爪痕・ダブハン」、「K/D3.0」レベルになってくると話は変わってくるが、それにしても状況次第では勝てるように設計されているのがAPEXの長所だ。
なぜこんな話から入ったかと言えば、数字を積み重ねることが主な目的で、それが楽しかった時代があったからである。
APEXを入門したシーズン3を終え、シーズン4も終盤に差し掛かってくると、戦績の向上が目に見える形になってくる。通算キル数や平均ダメージ、K/Dなど、数字が上昇してくるのである。
このK/D(デス数当たりのキル数比)というものが非常に厄介で、1.0以上をキープできるかどうか気になってしまうのである。
K/Dが1.0を切るということは、1デスあたり1キルを取れていないということ。ひいては、1マッチを0キルで終えている数が多いということである。
1マッチ中に何度もリスポーンされて、結果0キルで終わったならば、その数だけK/Dは下がっていくことになる。
敵に撃ち勝つことを醍醐味にFPSを遊んでいる以上、やはりキルを取れないことはストレスに繋がる。
最初の内は紫色のアーマーを取っただけでも楽しいものだが、独特の緊張感にも慣れ、余裕が出てくるとやはり欲が生じる。
「自分もかっこいいキルが取りたい!」
「より良い戦績を残したい!」
そうしてK/Dを気にし始めてしまったが最後、いかにキルを取るかに執着する亡者に成り果ててしまう。
そんなプレイヤーが行き着く先は、「激戦区即降り⇒脳死凸⇒即抜け」の地雷コンボだ。
S9現在、「即抜け行為」は通報対象となっている。残されたプレイヤーが健全なプレイを続行できなくなるバッドマナーの1つだ。
カジュアルにはペナルティが存在しないため横行している行為だが、ゲームを始めたての方にはぜひ気を付けていただきたい。
正直に告白すると、まさに私がそうだった。さすがに即抜けまではしていなかったが、即降りしてからの即突撃は、チャンピオンよりもキルを優先しての考えからだった。
確かに撃ち合いは強くなったと感じた。敵に向かっていく恐怖が良い意味で薄れたため、戦闘に躊躇することはなくなっていた。
しかし、その間「APEXが上手くなったか」と問われれば、間違いなく否と答える。
本番であるランクマッチでは、順位を上げなければ獲得ポイントの倍率が上がらないため、何がなんでも生存しなければならない。
そのためには、練習(カジュアル)で生き残る術を習得しなければならない。当たり前の話だ。
そんな当たり前を戦績のためだけに無視して、無闇に敵に向かっていってしまっていたのだ。強くなれる道理がないのである。
戦績を見るのが楽しくなったのは1年後だった。
PC版の現在、ゲーム内で戦績を確認できるシーズン6と、現在進行中のシーズン9の数値を比較すると、成長は顕著に感じられる。
合計試合数が半分程度にも関わらず、通算ダメージ量はほぼ同じだし、K/Dや平均ダメージについても明らかに向上している。
これは1マッチあたりのクオリティ(内容)が良くなっていることを示している。
ダメージが増えているということは
→弾がよく当たるようになっているということ
→つまり、弾を当てられるポジションを取れているということで、
→ひいては、立ち回りが上手くなっているということだ。
このように、戦績を比較するのが楽しいのは、シーズン毎の成績を比べたときなのである。
K/Dが1を割り込んでいるとか、平均ダメージが低いといった刹那的なアップダウンに左右されることは、ネガティブで強いストレスを発生させる。
目先の数字が気になってしまうのはわかるが、毎試合ごとに「あぁ!またキルできなかった…」とストレスを抱えることは明らかに健全ではない。
経験者である私自身がそう思うのだ。
気持ちはわかる。わかりやすい結果がすぐに出ることは楽しいし、そもそも私のように長期的にこのゲームをやる計画なんてあるはずもない。
しかし、APEXの何が楽しいのかまだ分からない初心者さんだからこそ陥りやすい、「APEXを楽しく感じない理由」のひとつであることは間違いない。
今はまだ戦績が奮わなくとも、成長した未来の自分が、今の自分を振り返って、その過程を楽しんでいるはずである。
まずは1マッチ1マッチを丁寧に立ち回り、チャンピオンを取れるよう立ち回ってみて欲しいと思う。
次回は後編。「前シーズンの自分に負けたくない」ことが、楽しくなってきている自分がいる。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?