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FPS初心者がモザンビークを捨てるまで【初心者時代振り返り】 #2

前回(こちら)からの続き。自分が初心者だった頃、どんなことを思い、どうやってダイヤまで到達したか、エッセイ風に話していきたいと思う。

2.    スピットファイアとの出会い〜当たる!私でも弾が当たるぞ!〜

1ヶ月ぶりにAPEXを再開して数日、K/Dなんか気にしちゃいられないと、とにかく敵に突っ込んで戦いまくった結果、ようやくあることに気が付いた。

「このゲーム、強い武器と弱い武器があるな?」

バトロワゲーにおいては当たり前の話で、ゲーマーなら直感的にわかって欲しいのだが、当時の知識レベルにしてはよく気が付いたと思う。
軽く調べてみるだけでも、FPSというゲームには様々な数値的要素が絡んでいることがわかった。

例えば「DPS」。
Damage Per Secondの略で「1秒間当たりのダメージ」を示している。
つまり「DPS値が高い武器」とは、連射速度が速い、もしくは1発の銃弾の威力が高い、またはその両方、ということになる。
APEXにはシーズン9現在、26種類もの武器が実装されており、これら全てに異なるDPS値が設定されているのである。

ということは「DPS値が高い武器を使うことが正義なのでは…?」

これこそ馬鹿の一つ覚え。DPSに着目した自分は、その後50試合程度をこなし(お目当ての武器を拾えるまでに倒されるので試合数がかさばる)、とある武器にたどり着いた。

「スピットファイア」である。

当時の最大装填数は55。DPS値は162。
APEXにおいては平均的なDPS値で、もっと数値の高い武器は存在するが、特にR-99などはそのDPS値の代償として反動制御が極めて難しい。
とてもじゃないが初心者に扱える代物ではなかったため、妥協点を探した結果辿り着いたのがスピットファイアであった。

この武器、1マガジンの装填数が多いため、とにかくたくさん弾を撃ちまくることができ、初心者でも後方から弾をばら撒いていれば、ある程度パーティに貢献できるという、THE☆脳筋武器である。

その後スピットファイアを好んで拾うようになってからは、弾もテキトーにたくさん拾い、敵に撃たれるのも構わず弾数でゴリ押しした。その結果、

「あっ、俺でも弾が当たる!楽しい!」

下手な鉄砲数撃ちゃ当たる。
言うまでもないが、筆者は基本的にアホである。

3. ライフラインは「初心者向き」???

弾が当たるようになってくるとAPEXの楽しさは跳ね上がるもので、楽しさを覚えると心に余裕(という名の欲)が出てくる。

「もっとキルを稼ぎたい……!」

とかく撃ち合いに勝てないことがコンプレックスとなっていた自分は、拾った武器に勝敗が左右されてすぎており(武器の性能云々の前に自分の理解度が低すぎる)、スピットファイアを中心に様々な武器を使うようになった。

今思えば、スピットファイアをある程度極めてからほかの武器に乗り換えた方が上達は早かったように思うが、結果として、この頃の練習のおかげで今はほとんどの武器に苦手意識がないし、武器に応じた戦い方を展開できるようになったと思う。
(ただしリピーター、テメーはダメだ)

そんな「APEXの武器環境」に慣れてくると、またとあることに気が付いた。

「自分、チームの中で最初にダウンしてる率高くね? ライフラインなのに」

ライフラインは仲間の蘇生や回復に特化しているため、3人の中でもなるべく後衛に控え、最初にダウンしない立ち回りが必要になってくるのだが、、、もう正直地雷である。勘弁してほしい。

じゃあなぜダウン率が高いのか。
不思議に思っていたが、スピットファイアで撃ち合っている時に限って、なぜかよくダウンする気がする。なぜだ。答えは推しのストリーマーが教えくれた。

「スピファは1マガジン撃ち切ろうとすると、必然、敵に長い時間体を晒すことになりるから、被弾率が上がるよね。だから遮蔽物に身を隠しながら撃ち合うことが大事」

そういうことだったのか、、、、

とまぁ、そうとわかったところですぐに実践できれば苦労はしない。どうしても被弾率の高さに苦しんでいたとき、見直したのはレジェンドの選択だった。

そもそも、ライフラインで仲間を蘇生できたタイミングが何回あったか。
仲間よりも先にダウンしなかったとて、戦況を正確に把握しきれない自分は、仲間をいつ蘇生したらいいかわかっていないし、その直後発生する撃ち合いに負けて倒れてしまうことがほとんど。

ダイヤに到達した今でさえ、敵部隊と自部隊の距離、自分と味方の距離を丁寧に把握しなければ、ライフラインの魅力を最大限発揮することは難しい。

「ライフラインって本当は初心者向きではないのでは……?」

そこで選択したのは、ずっと敬遠していた「レイス」だった。

APEX界隈を眺めていると「レイス=上級者向け」というイメージが一般的であり、自分よりも上手なプレイヤーに譲った方がいいと考えていた。

しかし、実際にレイスが難しいとされるのは、下記2点であると考える。
 ①パッシブスキルが戦況に直接的な影響を与えないこと
 ②アルティメットスキルの扱いに幅がありすぎて状況判断が難しいこと

そのため、戦況の細かなコントロールが発生せず、単純な正面の撃ち合いが多くなる初心者は、アルティメットの難しさを考えるよりも、無敵時間を利用して逃げられる戦術スキルのメリットを取った方がよいと考えたのだ。

結果としてこの時レイスを使い始めたことが、自分の成長に大きな影響を与えることになる。
無敵時間を獲得する戦術スキル「虚空へ」は、自分の生存時間を飛躍的に向上させたのだった。

「えっ、レイス強くね?」

時期はちょうどシーズン4が始まったあたり。
得意キャラを自覚し始めた時期だった。


2020.06.06.18:49

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