見出し画像

レレレ撃ちもわからねぇ自分への傾向と対策【著・初心者向けスキル向上委員会】#5

余談ですが、今シリーズの見出し画像はみんな、「お前はレレレ撃ちもわからねぇのか」と言ってるイメージで選んでいます。

前回からのつづき。

この記事は主に「ブロンズ・シルバー・ゴールド・プラチナの各帯域を脱出するにあたり、その当時抱えていた問題と、それをどう乗り越えたか、その結果どうなったので上位ランクにたどり着いたか」を記す、振り返り感想記事である。

今回は前回#4の続きということで、後編ということになる。前置きは短めに、早速本題に入っていきたい。


リングへの入り方?

「いや、そんなの最短距離をまっすぐ走って入るのが1番いいんじゃないの?」

私も純朴にこう思っていた時期があった。確かに最短距離でリングに入りたいのであればそうするべきだが、待ち構えた敵に一方的に撃ち下ろされたくなければ、リングへの入り方を勉強するべきだろう。

前回、「先にリングに入って敵を待ち構えていた方が強いのでは?」という考えにたどり着いたものの、実際どうしたら敵を待ち構えられる場所を確保できるのか、という課題はなかなか解決を見なかった。

というのも、戦いに気を取られるあまりリング収縮のギリギリまで戦闘を行ってしまっていた私は、かろうじて戦闘に勝利しても、その後のリング移動で「どこから入ろうか」と考える余裕がなく、とにかく最短距離でリングに向かっていってしまうからだった。

そこにもし敵がいたら、態勢も整っていない中での戦闘になるため、十中八九負ける。
いなかったらその場で態勢を整えられるが、やはり「敵がいる/いない」が事前にわからないままリングに直行しなければならないのはただの運ゲーで、ポイントが盛れる動きではない。

そこで私は、自分に冷静さを強いるため、リングに入る前のルール作りをした。

⓪戦闘を始める前に次のリング位置の予想を立てておく。
①リング収縮まで残り45秒のキャラボイスがしたら戦闘を始めない。
②リング収縮まで残り45秒のキャラボイスがしたら戦闘を離脱する。

これはつまり、「戦闘するよりも先にリングに入る」ことを優先したムーブを自らに強いた、ということである。もちろんすでに戦闘が佳境だった場合はこの限りではないが、なるべく残り45秒の時点で移動を開始できるように心がけた。

そしてもう一つ。上手い人の配信や、解説動画を見て学んだのは、

①最短距離で移動せず、リング際をなぞるように迂回し、敵がいないことを確かめてからリング内に入る(俗に右回りで、左回りで、というもの)

②どうしても最短距離で移動しなければならないが、行き先では先ほど銃撃音が聞こえていた ⇒ リングに呑まれながらでも迂回する選択肢を作る。

上記2点にも気を付けて、リングに入ることを心掛けた。

後から振り返ってみると、この試みはすぐに結果を出してくれていたと思う。
リングに入ると同時に敵に襲われる確率がグッと減ったし、事前にどういう風にリングに入るかがイメージされていると、動きに躊躇がなくなるので素早く移動することも可能になった。

そして、この時自分が採用していたレジェンドは、主にブラッドハウンドとレイスの2人。
敵がいるかどうか事前に調べることができるのは明らかに強いし、レイスであれば、もし敵がいたとしても自分だけは離脱、あわよくばポータルで味方も助けることができるので、リングに入る際にもこの2人は非常に重宝した。

だが、このリングを迂回する動き、シルバー帯では確信なく何となくやっていたことだったため、徹底することができていなかったり、そもそもリングの収縮予想が甘かったりで、当時は効果を実感できずにいた記憶がある。

しかし、今プラチナ帯を抜けるにあたって、どのようにリングに入るかが非常に重要な中、シルバー帯でその下地に気づけたことは大きな財産だったように思う。


「安地カット」という選択肢。

上手い人のAPEX配信を見ていると、リングに入ったぎりぎりの縁で後ろを振り返り、

「ここで安地カットしよう!」

と言っていることが稀にある。自分たちの真後ろをついてきてリングに入ってくるであろう敵を待ち構え、それを刈り取ろうとする動きだ。

これこそまさに、先にリングに入って敵を待ち構えている側に他ならない。

安地カットをするかどうかの選択肢が自分の中に生まれてくるようになると、逆に安地カットされそうな場面というのも段々とわかってくるようになる。

例えば、明らかに自分たちの背後で敵が戦闘しており、それを無視して先に安地に入った場合。
例えば、安地に入るためにはそのルートしかないことが確定していて、まだ部隊数が十分残っている場合。

自分たちの正面に敵部隊と安地があることが明らかにわかっていたり、自分たちが遅れて安地に入るようなときには、安地カットの気配を敏感に感じ取り、何とか回避しなければならない。

そうなったときは先ほどから言っている通り、混むポイントを迂回してリングに入ることになるのだが、そもそもこの話「敵があそこで交戦していたから次はあそこに移動するだろう」という敵ムーブの先読みも必要になるのである。

シルバー帯の私がそれに気づけたか。当然、答えは否である。

これは戦場全体の状態を把握しなければならない高等テクニックで、今の視座だからこそ選択肢に入るような考え方だ。
そもそも自分はこの戦況把握が最も苦手で、今まさに、プラチナ帯を安定して抜けるために必要な課題として、目下取り組んでいる最中なのである。

だが、当時の私も伊達に場数をこなしていたわけではなかったのだろう、言語化まではできない何となくの感覚で、「あそこ敵がいそうだから別ルートからリングに入ろう」とやっていた。結果として、いつの間にかゴールドに上がっていたところを見ると、それなりに効果はあったようである。


いよいよゴールド帯へ!「立ち回り」の話は続きます。

次回からはいよいよゴールド帯に入った時の話を始めようと思うが、少しプロローグを話しておきたいと思う。

シルバーⅠからゴールドⅣに上がったとき、参加費が倍になったことにも驚いたが、敵が今までよりも数段上の実力を持っていることにはもっと驚いた。

その強さはシルバー帯とは比べ物にならない。みんなエイムが良いし、戦闘時の動きも機敏だし、漁夫に来る動きも迅速果断だった。

「つ、強い………」

普通に雑魚キャラの断末魔を述べながら、萎えてゲームをやめた日もある。それくらいゴールド帯からのレベルアップは劇的だったのだ。

当然と言えば当然だが、敵が強くなると戦闘に集中しなければならず、リングに入るための自分ルールを守ることも難しくなってくる。どうしてもリングに先入りできないタイミングもあるし、理想とするムーブはほぼさせてもらえなくなってくる。

正直、かなり苦しかった。

「これでまだゴールドⅣ……? この先、まだプラチナ帯があって、さらにダイヤ帯があって、この上プレマス帯があるだと?」

ゴールド帯で沼っていた私を尻目に、先にプラチナⅣで今季を終えようとするフレンドは、さらっと言ってのける。

「プラチナⅣなんてなんも考えなくてもやってりゃ上がるよ?w」

…………。

絶対に追い越してやると誓ったし、そのフレンドの力を借りずに上に上がろうとも決めた。

私はゴールド帯を抜けるため、さらに立ち回りに関する勉強を続けることになり、「直接戦っていない敵の位置を把握すること」に尽力し始めるのである。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?