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ビビりのトリガーハッピーは虚空に逃げる【キャラピックのお話】 #2

前回からのつづき。

前回は導入とレイスについてお話ししましたが、今回はブラッドハウンド編。
その索敵能力とアルティメット性能の高さから、中盤での支援から前線での火力要員まで幅広い役割を果たせる、強力なレジェンドです。

一方、全レジェンドの中でもヘッドショット判定が大きいことで戦闘時の被弾率が高く、アルティメット中の特殊な操作性から立ち回りのミスを起こしやすいなど、いくつかのリスクをもっています。

APEXのリリース当初から実装されている、ゲームを代表するレジェンドのひとりであるブラッドハウンドを、今回はキャラピックという点でフィーチャーしていこうと思います。


1. アシスト機能の削除

レイスを使いこなせるよう練習していた時期を同じくして、ブラッドハウンドの能力の高さに注目していた私は、並行して練習を行うようになっていました。

レイスと比較すると体が大きいせいか被弾率が高く、最初こそなかなか手に馴染まなかったレジェンドではありましたが、
立ち回りがうまくなるにつれ、どこにスキャンを打ったら味方が助かるのかや、アルティメット中に気を付けることを把握したことで徐々にうまく扱えるようになっていきました。

何より、これから向かう場所に敵がいるかいないか知ることができる安心感や、交戦中も常に敵の位置を把握できる強みは、自分の腕前も確実に上達させてくれました。

「初心者が強いフレンドと組む際は、ブラハを使ってスキャンを打っておけばよい。それだけでチームに貢献できるし、アシストも稼げる」

APEXの中~上級者からはよく聞かれる言葉だと思います。ブラッドハウンドはかつて、最も初心者に愛用されたレジェンドの一角でした。
スキャン直後に味方が敵をノックダウンさせると、それだけでアシストポイントが入り、比較的簡単にポイントを稼ぐことができたからです。

そもそも、ひとりでいくつもの役割をこなせる超マルチプレイヤーであるブラッドハウンド。玄人が使えばその強さはさらに際立ちます。

・調査ビーコンで次のリングを知ることができる
・前方の広い範囲を索敵し、ハイド・漁夫などの各種警戒が可能
・アルティメットは戦闘能力の向上、不利状況からの素早い離脱が可能

上記に代表される能力によって、戦闘前・中・後のいずれにおいても常にチームに貢献できた上で、ポイント面も優遇されていたので、シーズン9からはスキャンによるアシスト能力はナーフされ、失われてしまいました。

これがなんと手痛かったことか……。


2. アシスト機能がなくなったとて

前シリーズで取り上げた通り、私はシーズン8のランクマッチにおいて、プラチナ帯を抜けるため、強い味方にキャリーしてもらっていました。

しかし、フレンド2人のあまりの強さ、交戦タイミングの速さに完全について行けなかった自分は、ブラッドハウンドのスキャンでアシストを稼ぐ、ポイント乞食に成り果てた(1試合の最多アシスト記録は9、平均は約4)。

上記記事より引用

そうです、シーズン9突入以降、スキャンによるアシスト機能が失われたため、強力な味方に敵を倒してもらってポイントを美味しくいただく、という戦法が使えなくなってしまったのです。

ある程度の実力が整ってきた頃の話なので、積極的に採用するにはあまりに姑息で、その自覚もあったのですが、そうでもしないと1度も戦闘に絡めず交戦が終わるということも頻発しており、

「チームに貢献するにはどうすれば……?」

という思いを強くしていきました。

前線に絡むことが難しい以上、レイスやオクタンは却下。ジブラルタルは味方への貢献度が非常に高い一方、扱いが極端に難しいためやはり却下。

その他、様々なレジェンドを検討しましたが、いずれも「局所的には強いが、特定の条件下にいなければ難しい」という結論に至り、結果、前線一歩手前にいながら索敵と戦闘をこなすことができ、尚且つポイントも獲得できるブラッドハウンドにたどり着いたのでした。

一生懸命ランクマッチにおける立ち回りを習得していたところに、アシスト機能のナーフ。ショックではありましたが、まるで運営が自分を戒めているように感じました。

「そこのお前、後ろでこそこそしてないで前線でキルを取るがよい」

そして迎えたシーズン9。
プラチナ帯の8割をソロで抜けたスプリット1でしたが、そこで採用していたのは、シーズン8から変わらずブラッドハウンドでした。

アシスト機能が失われたにも関わらず、なぜこのレジェンドでポイントを盛ることができたのか。

元も子もない話ですが、超強いフレンド2人に置いて行かれないよう頑張っていた結果、単純に自分のプレイスキルが向上していたのでした。

ブラッドハウンドの練度が上がっていくにつれ判明したことは、スキャンや足跡へのピン挿しは、ただピンを挿すよりも具体的に情報共有が可能である、ということです。

視覚情報として敵の姿が見えることは、人数や距離感を直感的に認識することができるため、チームの行動に明確な理由づけが可能です。

自分たちが好位置にいるため押す、不利位置なので逃げる。ソロでは普通難しいこれらの判断を、伝達速度の速い視覚情報で共有できることで、ある程度実現することができます。

そのため、全員がいかに一丸となって動けるか、または味方を見捨てて順位上げに切り替えられるかが問われるソロランにおいては、ただの個人技になりかねないレイスやオクタンよりも、安定した行動が可能となりました。

とはいえ、スキャンによるアシスト機能はあるに越したことはなかったので、いつか帰ってきて欲しいなと願うばかりです……。

さて、次回はオクタン編です。ブラッドハウンドほどこだわりはないのですが、試合数あたりのチャンピオン数が多く、その点を振り返ってみたいと思います。

今シリーズは次々回を最終回として予定しており、最終回は「今後使いたいレジェンドについて」をフィーチャーしたいとおもいます。

よろしければ、前シリーズもぜひご覧ください。


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