武器は作るのが悪いのか使うのが悪いのか
柳楽優弥、有村架純、三浦春馬出演の映画「太陽の子」をDVDで観た。
太平洋戦争下、日本でも原子爆弾の開発が進められていた。
恥ずかしながらこんな事実を知らなかった。
若い科学者が熱心に研究する姿は美しい。
ただ、それが原爆だとすれば美しいのだろうか。
原爆はそもそもアインシュタインが発明したことが原因と思っていたが、この時期の原子力爆弾の開発状況を考えるとアメリカでなくとも遅かれ早かれどこかの国が核を作っていたのだろうか。
一歩間違えれば、日本が原爆を外国に投下するということもあったかもしれない。そんなふうに思ってしまう。(当時の日本の技術をアメリカと比較するとくらべものにならないのだろうが)
日本の原爆投下は戦争の歴史上最悪の事態を招き、強大な威力であることを実証させられた。以降、簡単に使用することのできない恐ろしい武器となり、抑止力となった核。
二度と使われることのないように祈る。
三人の演技は素晴らしかった。そして最後の主人公の母役田中裕子の台詞が沁みる。
今現在ウクライナがロシアに侵攻され、核をちらつかせられているという事実。使用されないことを祈る。