8月第4週〜福島県立博物館〜
8日目
四国旅行を中止しての北陸東北旅行も最終日。この日はいわきから3時間ほどをかけて会津若松まで電車で移動した。最終的に群馬まで戻ることを考えると3時間があっという間に感じられた。
会津若松駅からハイカラさんという中も外も可愛らしい周遊タイプのバスに乗って福島県立博物館へ向かう。このバス、通常のものとこの小さいバスの2台体制で運行をしており、狭い駅へは小さい方だけが入ったり無線で連携取りながらバス停では基本片方しか止まらなかったりすることで定時性を保っている優秀なバスであった。
福島県立博物館
バス停からすぐの位置に今回のお目当てである福島県立博物館はあった。いつもと同じようにウキウキしながらチケットを買いに行ったのだがまさかの常設展の半分程が展示中止中。一応再開した際には今回の半券で入れるとのことだがそのためにもう一度ここまで来ることを考えると常設展タダなど些細なものだろう。
気持ちを切り替えて中に入ると若松城下プロジェクションマッピングというものがちょうど始まる時間だったので見ていくことにした。内容も良いし技術力が歴史の小難しい部分をクリアしており飽きずに見ることが出来た。この手の展示方法はこれまで戊辰戦争という名前を知っているだけでは惹かれなかった展示に対して次からはじっくり見てもいいかなと思えるのが良い。
今回入ることの出来た展示室はテーマ別になっており、特に季節についての部分が良かった。没入感のある広大なスクリーンに冬の雪が降る映像が流れておりそのしんとした感じの表現が素敵で圧倒される。東北の博物館では雪との関わりをどう表すかという課題があるがここは文化という面からの挑戦であった。
特別展では縄文土器についての展示が行われていた。そこには山形県立博物館で見た子のレプリカがいてそれが分かったこともそこには書かれていない特徴を覚えていたこともとても嬉しかった。その博物館らしさを表す説明文も面白く、「〜〜を懸命に模倣している」「どう見てもブーツ!!」等土器に詳しい友人に説明されている様な気分になる。
博物館のお楽しみ、ミュージアムショップはとてつもなく分かりにくいがしっかり品揃えがあった。私はいつも絵葉書を数枚購入しているのだが、ここでは資料室の端にある本棚にファイリングされた見本がありそこから選んで伝える形式をとっていた。普通の本に囲まれているので気づいたのは割と奇跡だと思っている。
おわりに
これで今回の旅行は全日程終了である。同時にまわることで得られる繋がりの理解のメリットを存分に活かした行程で、時間とお金がある今だからこそできることだと感じた。四国に行けなかったことは残念だがこうして北陸東北をまわることができたので結果オーライと言えるだろう。
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