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7月第1週〜群馬県立自然史博物館〜

はじめに

 この日は梅雨はどこへ行ったのかと聞きたいほどに暑い日で徒歩移動がとても多い行程だったことから何度も諦めたくなった。しかし前日が部活の飲み会でこの日にいつものように早起きしてどこかへ行くのは不可能に近かったので県内で完結させる必要があったのだ。最寄り駅までのあいだに暑さにやられかけたので高崎駅で濡らすと冷たくなるタオルと今年用のせんすをゲット。これで後には引けなくなった。

昼食

 群馬県立自然史博物館へのバスは無く最寄り駅からの徒歩移動が基本となるのだが日陰がほとんど無く絶望的な移動となった。そこで少しでも暑さを凌ぐためにラーメン屋に入ることにした。
 昔ながらのラーメンはチャーシューが形を保っているのが奇跡と思えるほどトロトロで勿体なくて2枚目を中々食べることが出来なかった。大学生になるまでは博多豚骨以外のラーメンを食べたことが無いほど極細麺と豚骨に育てられた私だがここの醤油ラーメンはそのどこよりも美味しかったと簡単に言える。一緒に出してくれたきゅうりの漬物もあっさりしていて身体の熱を取ってくれるのがよく分かった。

定番の醤油ラーメン

群馬県立自然史博物館

 頑張ってたどり着くとちょうどガイドツアーが始まるタイミングだったので参加することにした。館内が3箇所に分けられていて各30分ずつ、望めば流れで3箇所全てを1時間半で見ることができるように組まれている。私の参加した回はご夫婦と私、ガイドさんの4人で回ることになった。ちなみに今回はこのガイドツアーにハマり2周したので写真はほぼ残っていないし全ての展示は見れていない。だが2周目はガイドさんと1対1でできると分かってそこで止められる人はいないだろう。つまりは仕方がないことだったのだ。

ガイドさんの声が聞こえるように貸してくれる


 タイミング的に2箇所目の群馬の自然についてのゾーンからまわることになった。植物について全然詳しくないので名前やその理由を聞くだけで楽しい。尾瀬の三大毒草、というこれまできいたことの無い単語がゴロゴロ出てくるのも普段出会わない知識という感じが良い。群馬はその地理特性から日本海側と太平洋側のものが混ざっているのだが日本海側の自然史は北陸の博物館にかなり鍛えてもらったおかげで差が分かるのが面白かった。同じように魚も水族館に鍛えてもらっているので余裕を持って見ることができた。水槽ではフナが環境作りのために入れてもらった水草をもさもさ食べていてかわいらしいので是非注目して見てほしい。
 3箇所目は世界的な自然史がメインとして据えられており進化を多くの側面から見ることができる。個人的にとても好きだったのがベルクマンの法則に関する説明である。マレーグマからホッキョクグマまで並べてあるのはよく見る展示なのだが、実際は同じもので比べていないのであまり正しくは無いという説明を博物館や動物園で行っているところをここ以外に私は知らない。
 ガイドツアーでは複製品の展示も本物を館で所蔵しているのかどうかまで説明があるのが有難い。小道具が実際なものとして驚かれやすいのはダーウィンに関する説明をしてくれるロボットの部屋のものだという。同じ年代で揃えてあり置いてある顕微鏡は実際に使うことができるのだそうだ。細かい部分までのこだわりはその館としての力を表しているようですごく嬉しくなる。こだわりとはまた少し違うのだがこのゾーンにあるドードー以外は剥製が全てちゃんと本物なのもこの館の力だろう。
 最後に戻ってきて1箇所目は地球に関する昔の話である。地球ができたところから恐竜の話までサイズを活かして説得力を増して展示されているところが良い。今回1番見たかった新種と分かったクジラの化石もここにあり、ニュースで見ていた本物を実際に見れて興奮した。ちなみに化石を撮影しているとご夫婦とガイドさんがすっと位置を譲ってくださってその気遣いが嬉しかった。

新種のクジラの化石

おわりに

 全体を通して言えるのは沢山質問ができる環境が整っている良さだそう。このガイドツアー以外でもとにかくスタッフが館内に多くしっかりお金がかけられている施設であることが伝わる。そしてもうひとつの高評価ポイントは絵葉書が異様に安かったことだ。セット買いをすると1枚10円を切るのは絵葉書好きにはたまらないしもちろん各種購入させてもらった。
 今回はガイドツアー以外の場所はほとんど見ていないに等しいかつ次の特別展のテーマが南極と北極らしいのですぐにでも再訪したいと思う。

なぜかすごく安いポストカード

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