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【断髪小説】イメチェンバトルロワイヤル(4)バトルロワイヤル

割引あり

「また一人やられたのか
一人の殺人鬼か、または複数人の犯行なのか?
どちらにせよ、このまま動かないでいたら命が危ない・・・。
今日は動く!」

バトル2日目。

残り17人の知らせを受けて、ツーブロック、トップをふんわりセットしたスタイルの木村 悠真(きむら ゆうま)が寝室で戸惑いを隠せずにいる。



「こ・・・怖い・・・。
ぼ・・・ぼくも・・・し・・・死ぬのかな?
やられる前に・・・や・・・やらなくちゃ!」

マッシュヘア、毛先に軽いパーマで動きをつけたスタイルの中村 優斗(なかむら ゆうと)もまた、自身の寝室でバトルすることを心に決めた。



「いよいよやばい。
でも、私のこの能力ならきっと勝ち進めるはず!」

黒髪ツインテールの松本 杏奈(まつもと あんな)が勝ちを確信している様子。



「私にはこの子達もいる。
さぁ、戦いに行きましょう!」

3人の人影とともに、黒髪ポニーテールの小林 千尋(こばやし ちひろ)がバトルに乗りだそうとしている。



「もう・・・やるしかないかなぁ?
でも、私、自信ないなぁ〜」

黒髪スーパーロングヘアの佐藤 美咲(さとう みさき)が自身なさげにバトルを受け入れている。



そして・・・はじめにバトルを仕掛けたのは学校内の廊下にて中村 優斗(なかむら ゆうと)による、黒髪スーパーロングヘアの佐藤 美咲(さとう みさき)への攻撃だった。

「あ・・・あの・・・ぼ、ぼぼぼぼくは、死にたくないんです。
だ、だから・・・ごめんなさい」

「え!?」
ユウトに突然ミサキが声をかけられた。困惑しながら、ミサキが返答した。

「あなた・・・何をいっているのぉ〜?」

「だ、だから・・・死んで・・・ください!」

ユウトがそう言うと、 ハサミを片手に持ちながら、ミサキの元へと走ってやってくる。

ミサキは突然の事に困惑しながらも、後退りをする。
ミサキの長いロングヘアーがファサ〜っと揺れる。

その揺れたロングヘアーに対してハサミが近づいてくる。

『シャープエッジ!!!』

ユウトがそう唱えながらハサミを閉じると、ハサミから衝撃波が出てきて、ミサキの髪の毛に衝撃波が触れる。

ジョキッ!

と激しい断髪音と共にパサッとミサキのロングヘアーが地面に落ちる。

「ちょっ!!!いきなり!?やめ・・・」

再びユウトのシャープエッジがミサキを襲う。
衝撃波が3つ同時にミサキに近づき、間一髪のところで避けるが、髪の毛は無惨にも切り落とされる。

ジョキッ!

ジョキッ!

ジョキッ!

パサッ

「・・・ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」

ユウトが誤りながらも攻撃をやめず、ミサキもその攻撃に対して反撃を始める。

「やるしかないのね・・・」

『ヘアパイロット!!!』

ミサキの先ほど切り刻まれた髪の毛がグイグイ伸びていき、超スーパーロングヘアーになり、髪の毛がユウトを襲う。

ユウトは伸びてくる髪の毛に対して、断髪していく。

ジョキッ!

ジョキッ!

ジョキッ!

ミサキの長い髪の毛が次々に切り落とされるが、切り落とされてすぐに髪の毛が伸びていき、再びユウトを襲う。

「・・・ぼ・・・僕の攻撃が効かない・・・」

しかし、いくらでも伸びる髪の毛に対して、いくら切ってもらちが明かずにユウトは怖気づき始めている。

ミサキの髪の毛がユウトの右手を拘束する。
ユウトは拘束されていない左手で腰ベルトからバリカンを取り出し、拘束されている手に巻き付いている髪の毛を剃り落とす。

ヴイィィィィィーーーーーン!!!!!!!
ジッジッジッジッジッジッ!!

右手にはハサミ、左手にはバリカンを持ち、再びユウトが襲ってくる。
バリカンを思いっきり振り、バリカンの衝撃波がミサキを襲う。

ヴイィィィィィーーーーーン!!!!!!!

という激しい音と共に衝撃波がミサキに襲いかかり、髪の毛の根元付近からごっそりと髪が剃り落とされる。

ミサキの横の髪の毛に青々しい箇所が見える。

「うぅ・・・剃られたぁ・・・」

ミサキが再び能力を使うも、
どうやら、剃られて青くなった部分は伸びないらしく、剃られていない部分がグイグイと伸びてユウトを襲う。

ヴイィィィィィーーーーーン!!!!!!!

ザクッ!!!

ザクッ!!!

ミサキの髪の毛がザクザクバリカンで剃られていく。だが、青くなるまでもいかなかった髪の毛は再びすぐに元通りになっている。

そこに・・・

黒髪ポニーテールの小林 千尋(こばやし ちひろ)が登場した。
チヒロとチヒロの後ろに全くチヒロと同じ顔をした人物が3人いて、合計で4人のチヒロが姿を表した。

「もうバトルっているのかしらぁ〜〜!
私も混ぜてもらおうかしらぁ〜〜!」

「え・・・お・・・同じ顔が4人・・・いる?」

「能力で4人に分身しているってこと?」

「あら、察しがいいのねぇ〜。私の能力『ドッペルスプリット』は、分身を3体まで作れるの。そして、分身への攻撃は本体には効かない。本物の私を倒さない限り、私があなた達を襲うのよぉ〜〜!」

チヒロ2体がそれぞれ、ミサキ、ユウトに襲いかかってきた。

ユウトに対して、チヒロがハサミとバリカンを奪おうと襲う。
そこへユウトが『シャープエッジ』で迎え撃つ。

シュッ!シュッ!シュッ!

という音と共にハサミを開閉させて斬撃をチヒロに飛ばす。
チヒロは避けきれずに、ポニーテールを根こそぎ奪われる。

ボトッ!

重厚感のある音と共に地面に落ちるポニーテールの髪の毛。

「やるわねぇ〜。
だけど・・・」

チヒロ1体が消えて、再び分身して2体に戻る。
そして髪型も2体ともポニーテールになっている。

「はっずれぇ〜!2択にはずすなんて、あなたついてないわねぇ〜」

続いて、ミサキに対して、チヒロが2体、ハサミを持ってミサキの長い髪を2本のハサミで一気に切り落とす。

ジョキッ!!!!ジョキッ!!!!

ミサキの長い髪がするするとミサキから離れていく。
そして、ミサキはまた『ヘアパイロット』で髪を元通りの長さに伸ばす。

「ふぅ〜〜ん。元通りになった。面白い能力ねぇ〜。
でも、私はハサミを片手で4本、バリカンも4本、合計8本の美容道具で一気に攻められる。あなたがいくら能力で髪の毛を伸ばしたところで、それより早くあなたの髪の毛を切れるわぁ〜。
だから、あなたユウトとか言ったかしら?私と組んでこの子やっちゃわない〜?もちろん、その後は私達のバトルになるでしょうけどねぇ〜」

「・・・そ・・・そうですね。
ぼ・・・ぼぼぼくもそれがいいと思います。
2体1・・・い、いや5体1なら『ヘアパイロット』には、か・・・勝てると思います」

「きっまりぃ〜!
じゃ〜手を組みましょう〜!」

コクリとユウトが頷いた。
そして、ユウトとチヒロ4体がミサキへ向かって襲いかかる!

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