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絵を「描けない」人はいない

私は子供の頃から絵が好きで長いこと描いていたし、習ったこともあるので
ほとんど絵を描いたことのない人と比べたら少しは上手く描くことができる。
なので、職場などで必要があって技術を提供する機会があると
「すごいね!」とお褒めの言葉をいただける。
そして
「私、絵って全然描けないから」と言われることも多い。

(その言葉は謙遜や、
「人前に出せるレベルの」という前置きを含んでいるだろうから
字面通りに受け取るわけではないけれど)

絵を「描けない」人っていないと思う。

楽器の演奏やスポーツや料理などは
練習して知識や技術を習得しないと全く成り立たないと思うけれど
紙と筆記用具と動かせる手なり足なりがあれば、
白い空間に線を引いたら、色を塗ったら、
誰でもすぐに「描いた」という結果が出る。

上手いとか下手とかも、ないと思う。
客観的には、描いた対象を正確に写しとれているかどうか、という指標になるけれど
描いた本人が「描けた」「表現できた」と満足できているかどうかが一番大切だと思う。

その点子供の絵は、「描きたいもの」を無垢にそのまま描き出していることが多いので本当にすごい。
形が本物と似ても似つかなくても全く問題ないし、ちゃんと伝わってくる。

幼児向け番組で、視聴者の子どもたちから送られてきた絵を
お兄さんお姉さんやキャラクターたちが鑑賞するコーナーがあるけれど
私の記憶する限り「上手い」という褒め言葉を聞いたことがない。
楽しそうだね!とか、カラフルで素敵!とか、
その品評にはもう同意しかない。子どもはみんな画伯。

※タイトルの画像は私が6歳の頃の絵。
ひらがな練習帳の裏に描いたんだねえ

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