"光る手"と縁にまつわる話
サルヴァドールが、コルクさんから電子書籍として出していただけることになりました。
マンガ専科を受講する前はそもそもこの作品は封印してしまっていて、SNSに載せるなんて発想もなければ電子書籍として出すつもりもなかったので、なんともなんともありがたいお話です。ツイッターに載せてすぐぐらいの時に、お声がけいただきました。
(載せたきかっけはここに▼)
リマスターって何するの?というのはこんな具合に1枚1枚スキャンと補正をし直して、原画の色味に近い綺麗な画像に作り替えていくよ!ってことです。これを描いた頃、いいスキャナーを持ってなかったから 笑
表紙も、この際新しく描き下ろします。6年ぶりに描く潤ちゃん…!お楽しみに。僕も楽しみます。
今現在販売しているマンガ作品がECHOESとBREAK THE BORDERだけだったので、そこにもう1作仲間入りすると思うと嬉しいですね。過去作であっても。
さて作品の詳しい話はリリース時にすることにして…
このマガジンにはちょこちょこ書いた気がする話ですが、
縁て不思議だなーとつくづく思います。
不思議というより、なかなか奇妙な縁だなと。6年前は、まだ出会うべきタイミングでなかったのかもしれない。
縁といえば、最近マツコさんがこんなことを言っていた。
人生の変わり目ってちゃんと手を差し伸べる人がいるから、差し伸べられた手に気づくくらいの世の中と向き合う気持ちは忘れないでいてほしい。汚い、やらしい手もいっぱい出てるんだけど、絶対に光ってる手があるの。それをつかむ勇気を常に持っていてほしい。
(マツコ会議 星野源回より)
これは、本当にそうだなと思った。
過去にも身に覚えがある。光る手を差し伸べてくれた人たち。
いつの何とは言わないが、光る手だと思って掴んだら汚い手だった、なんて経験もある。その人たちと出会ったとき、「やっと仲間を見つけた!俺はこの人たちとやっていくんだ」と一度は信じた。数年後、その希望は粉々に打ち砕かれたのだが。
でも離れるのが正解だったと今では思う。
子供時代に遡れば遡るほど縁は永続的なものと思っていたけど、そういう経験をするたびに、縁は簡単に切れえるものでもあるんだと思い知らされた。
残る縁は残るし、切れたと思ったらまた繋がることもある。
頻繁には会わなくても、もう10年以上会ってなかったとしても、大事だなと思う縁もある。相手によって形をかえていく。
コルクさんとの縁はどんなものになっていくのか未知数だけど、マンガ専科で教えてもらったことの数々を思っても、僕にとっては光る手だったなと思う。
僕は、移ろいゆくものに関心が強いのかもしれない。つい最近もずっと行きつけだったファミレスが閉店することになり、ものすごく寂しくなったと同時に、何か心が動くものがあった。
自分が作家人生を通してずっと描いていきたいテーマが何なのかはまだ掴みきれてはいないけど、ひとつは”諸行無常”が入っているような気が、最近してきた。
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