歩のマンガ修行道👨🎨2週目〜描きたい感情ってなんだ?
こんなにアウトプットのサイクルを回してる1ヶ月ははじめてかもしれない。1月が終わろうとしているけど、なんだか心地よい達成感もある。
前回に引き続き、1日1Pマンガを振り返りつつ、コルクラボマンガ専科でのマンガ修行の記録をリアルタイムにお届けしていきます(もちろん並行して仕事もしてます!)。
続・実験
相変わらず統一感はないながらも、2週目もアレコレ描いてみた。小さな気づきが今週も積み重なっていく。
▼9日目/地味にライフハックまんが
日常ネタから何かないかなーと探してみた。半年ある中で、エッセイ系を描く時は序盤はまず身の回りの小さなことを描いてみようかと。徐々にもう少し内面的なものも描いてみようかな。
▼10日目/プルチックの感情の輪
初回の講義の時、「暗記しよう!」と提示されたものが二つあった。「プルチックの感情の輪」と「ベストセラーコード(7つの物語の型)」だ。ビジュアルで覚える作戦として、本当は自分で表情を描きたかったのだが時間がなかったので、Apple絵文字を代用することに。これが思ってたより効果絶大…!!無事に覚えられた。
▼11日目/バディ作品を4コマで
マンガ専科の課題で最終的に16〜32Pくらいの「バディマンガ」を描くのだけど、これはその物語を作る前に「そもそもバディ作品とはなんぞや…」というのを掴むために描いた4コマ紙芝居。僕の好きなゲーム「The Last Of Us」を選んでみた。物語を「型」でとらえる練習。
👇ちなみにこんなゲーム。ホラー苦手の僕でもプレイできたくらいに、とにかくストーリーテリングが素晴らしいんす。「愛」をテーマにした物語。このゲーム、続編がもっっとやばいんだけど………とても書ききれないのでぜひプレイしてみて欲しい。Youtubeで観るだけでもいいから…
▼12日目/イメージイラスト
これは最終課題で描くかもしれない短編のイメージイラスト。ここ数年はブレエコやバスケ以外の作品をほぼSNSに載せてないので、アップする時少しドキドキした。プロットじゃなくて絵から入るほうが発想が硬くならなくて好きだ。
原案は11年前に描いたイラストで、
描いた当初は明確なストーリーがあるわけではなかったのだけど、どうにも絵を描いてからストーリーが膨らんでいくタイプなので、その後ぼんやりと浮かび始めたこの物語がずっと頭の中にあった。
ただし、本当にこれを最終課題に選ぶかどうかはわからない。32Pに収まらないような気もする。他にも考えてみよっと。
▼13日目/漫画家あるある
いっつも漫画描くときはこんな感じ!
▼14日目/省エネ更新日
この日は2回目の講義の日だったので省エネ更新。講義、受けるだけでめちゃくちゃエネルギーを使うので。そして講義の日は脳が活性化しすぎて寝付けなくなる…!結構みんなそうらしくて安心した。
▼15日目/原点に帰る…
ネコ続きでそろそろ描き込みたくなってしまった日 笑
でもふと思ったのが、シンプルなネコの絵と、普段の絵柄を行き来してたらもしかして画力が上がるかもしれないということ。シンプルな絵は線数が少ない分意外にコツが必要で、表現力が問われる。もしかしたらこれを行き来してると線が洗練されていくかも…なんて思ったけど実際のところどうだろう。続けてみるしかない!
・習慣化するための「二重目標」
最初の講義で教えてもらった考え方で「二重目標」というのがある。
たとえば今僕がやっているみたいに、仕事と並行しながら1日1Pマンガを描くなんてけっこう続けるのが大変だ。1Pマンガのために生活リズムを崩すわけにもいかないし、仕事に影響を出してしまうのも本末転倒。
そんな時、
・高めの目標:1日1Pマンガを描く
・絶対にできる目標:イラスト1枚でもいいから描く、下書き状態でもアップする、模写をするetc
どちらかができればクリアとする。これでグッと続けやすくなる。少しゆるめに目標を二重にしておくと、「忙しすぎてマンガを描けなかった…」なんて日に自分に幻滅しなくて済む。実際に忙しすぎて他のことをやる余裕がない!なんて日はここ数ヶ月でも沢山あった。
本来頑張りたいこと・エネルギーを使いたいことはBREAK THE BORDERだったり日々の仕事なので、そこに影響が出ない範囲でこの習慣を続けるのが僕にとっての1日1Pマンガ。それが入れ替わっちゃいけないのだ。
同時に複数のタスクが存在している状況が今のところ大の苦手なのだけど、この半年間で沢山のタスクをこなすこと(量産)にも慣れていきたいなと思う。だって切実に連載ペース上げたいから…!!そのために学びにきたんだ。
2回目の講義でも佐渡島さんが改めて「1Pマンガは頑張りすぎなくていい、ネーム状態でも載せていいんだよ!」と言ってくださった。それでみんな一気に気が楽になったみたいで、次の日の投稿から下書き投稿勢が増えていた 笑
全く根性論やマッチョ思想でないのが、コルクラボマンガ専科のいいところだなーなんて思う。
描きたい感情ってなんだ?
話をプルチックの感情の輪に戻してみる。32感情を描き分けようというもの。
この表を見てふと思い出したのは、受講の数ヶ月前の出来事。
自分のモチベーションアップの為に、BREAK THE BORDERでこれからどんなシーンを特に描きたいのか、ざざっと付箋に書き連ねてみたことがあった。絵も入れながら。
「感情」の観点からその描きたいシーンたちを振り返ってみると、ある共通点があることに気づいた。
「描きたい感情」が、ことごとくこのエリアに集中していること。
まあ、ほとんどのエンタメ作品はそうなんじゃない?と言ってしまえばそれまでなのだが、、がっつりストレートに描きたいのはここなんだなと改めて押さえられた気がする。この気づきはでかい。
シンプルに一言で言い表すなら、BREAK THE BORDERとはラブストーリーなのだと思う。一番は青と飛鳥の、なのだけど新緑というチーム自体のラブストーリーでもある(ECHOESを読んでくれた方ならなんとなくイメージつくかも)。
他にも、たとえば「嫌悪が愛に移行する場合、どういう感情の流れなのか」とか、好きな映画の感情の分布はどうなっているのか、とかこの表は色んな活用法があるかもしれない。
連載作にも活用できる「物語の型」
物語の型は、大まかにこう。
①こういう主人公が
②こういう状況になっちゃって
③こういうことを乗り越えて
④こういうものを手に入れた
名探偵コナンなら(*仮に完結したとしたら…)
①天才高校生探偵が
②謎の薬で子供の姿になってしまって
③正体を隠しながら数々の事件を解決していき
④黒の組織の真相に迫り、元の高校生の姿に戻ることができた
みたいな感じ。(勝手に終わらせてごめんなさい)
これは短編にも使えるし、長編漫画の1話ごとにも使える型。最初にこれだけシンプルに各所の重要ポイントを抑えておけばあとで迷わないし、逆にネームの時点で行き詰まってしまった時はこの4つのポイントに立ち返ればいい。
脚本の知識はあったので似たような形式はもちろん知っていたのだけど、マンガ専科は「これからマンガを描きたい人」にも門を開いているぶん、とても簡潔にまとめられていてわかりやすい。
そして、この4つのポイントを超・解像度高く、作者は把握してないといけない。僕も自分のマンガに対して把握できているようで把握できてない部分も多々あって、よく連載のネームで詰まったり、原点に立ち返ったりしまくる(だからここに学びにきてるんだが!)。詰まる原因が再確認できてものすごく学びになった。これが基礎ってやつだよね。
さて、僕は最終課題(バディマンガ)になんの作品を描くんだろう?まだわからない。32Pでマンガを完結させたことなんてないなぁ…。
今週はここまで!
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