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高校生インターンシップ研究会 Vol.1

2024年8月より、株式会社アッテミーさんと一緒に、開始しました
「高校生インターンシップ研究会」です。

今回のnoteでは、初回の様子をお届けしたいと思います。

株式会社アッテミーの吉田優子さんとご縁があり、元ETIC.のコーディネーターで、アッテミーのコーディネーターでもある伊藤麻衣子さんともご縁が重なり、一緒に高校生向けのインターンシップ研究会を行うことになりました。

アッテミーさんは、高校生キャリア白書2024(こちら)を出されています!

インターンシップに関する調査は、リクナビ・マイナビなどの大手就職支援サイトなどで、大学生の就職活動に関連したデータ・情報や、各大学の取り組みなどについての発信記事は多くありますが、高校生に関する資料は、私が知る限りでは、リクルートワークス研究所の記事など、限られていると認識しております。

したがって、高校・高校生がインターンシップでどんなことを経験しているのか、高校生の就職活動やキャリア選択にとってどのような効果・影響を与えているのかを知るために、貴重な資料になります。

伊藤さんとは、「長期実践型インターンシップ入門」の本を手に取っていただき、こちらの記念セミナーにも参加いただき、急速に距離が近づいております。(ETIC.さんによる記事

なお、3人とも愛知県出身者という偶然で、初めての3人の打ち合わせは名古屋で実施しています

吉田さんの紹介
伊藤さんの紹介
今永典秀の紹介

この3人で、一緒に、高校生を対象とした「インターンシップ研究会」を開催していきましょう。となりました。

私自身の関心事
・「企業側視点」を有し、Win-Winな教育プログラム作成への思い
・「大学での実践的な教育システム」(大学改革の担い手としての自覚)
→「学生」が成長する機会を提供し、将来、社会で活躍する人材を一人でも多く作ることに関与したい。 
「インターンシップ」の可能性を信じている。
 

なぜ、高校生インターンシップ研究会に関心を寄せたか?
 「高校生」の存在が重要であるという問題意識

 1.高校生の新卒採用→ミスマッチ解消、幸せな働き方
     2.高校生が大学に入って実践的な学びの需要喚起への対応

<高校生のインターンシップの課題・問題点>

吉田さん:「高校生向けのインターンシップの多くは、実業系高校での取り組みが中心となっています。就職希望者を中心としたインターンシップが大半です。職業観を育むことや、早期離職率予防が主な目的となっています。このようなインターンシップは、学校の先生が主導して企画運営を行います。授業単位の認定があるので、長期休み以外の時期に行うことが多いようです。2日から5日程度の期間が多く、学校企画で実施することになります。学校と地域の企業との密着型で、地域理解、学校で学ぶ専攻や技術と連携されたプログラムが作られています。

一方、課題としては、教員の負担が大きいと言われています。インターンシップを運営するのに、協議会が存在し、多くの場合6名以上の先生が関わっているが、負担が大きいという声をよく耳にします。また、受け入れ候補の企業が固定化されてしまい、それは悪いことではないものの、新規の企業との関係を構築することが困難であるという声も聞きます。

また、受け入れ企業の声としては、複数日にまたがることと、実務を経験させて欲しいと言う声もあり、しんどいと言う声もあります。

また、普通科などでの取り組みも有益で重要であると思われるが、教員の負担も大きい中で広がっていかないと言う課題も存在します。」

普段なかなか表に出てこないような、高校の現場で起きている課題や、高校生を受け入れる企業の悩み・課題に触れることができました。

<株式会社アッテミーの紹介>


高校生向けに、インターンシッププログラムの概要、募集内容などが載っているサイトを運営しています。アッテミーの担当者が一緒に、高校生に向けたプログラムを、高校生の学びにつながるプログラム作りをしています。

吉田さん「高校3年間で、自分のキャリアについて、働くイメージを広げる。インターンシップを体験することで、自分の価値観、向き不向きに気づく、将来を見据えた高校三年生の進路選択に繋げていきます。

就職後に、主体的・自律的に行動できるようになること。高校生が得られるように創意工夫を凝らすようにしている。HPから申し込むだけではなくて、キャリアトーク、製造・物流・接客・販売・営業・事務など、就職することが多い業界や職種の人に来てもらって、トークショー形式でインタビューをしながら、先生や保護者以外の働く人のロールモデルとなるような授業・講演会などを行なっています。

自分の興味のなかった職種にもイメージを広げてもらって、説明会を実施している。製造業に興味を持てば、食べ物や工業製品の製造でも違いがあるので、業界や職種を比較検討する中で、具体的なイメージを広げていくような説明会を行っています。

このあとは、自分の大人に合った中で、働く現場を見て、職種を理解し、インターンシップへと体験をステップアップしています。

インターンシップの日数は、半日程度から5日連続まで、企業の高校生に対する理解や想いなど、先生の希望などを擦り合わせながら実施しています。」

<アッテミーの高校のインターンシップの連携パターン>

アッテミーでは、単位認定の有無、授業型・個人応募型で、4分類しています。

授業型:
1.全員必須のタイプ ←アッテミーでは取り扱っていない
理由は、生徒、先生、受入企業の相性が合わず、うまくいかないと考えられています。
2.単位認定はあるが、希望者のみ参加 、もしくは個人応募型
 アッテミーで、サポートしています。
 具体的には、アッテミーが何をしているか?
 高校の先生の負担を減らして、より多くの人がインターンシップに行けるために、何を担うべきなのか。先生には何をやってもらうのか。
 先生には、学校で説明会を行うなど、参加する生徒を集めてもらう。生徒はサイトを見て申し込みを行う。学校の先生には情報を共有します。マッチング案も作成する。先生に確認してもらう。

当日に向けて生徒向けの研修を行ないます。また、集合場所や持ち物の個表を配ってもらうことはお願いをしています。出欠確認もアッテミーが行う。引率は可能な限りは行くが、先生方は、全部引率することは不要だが、任意で顔を出してもらうことは可能です。先生に、当日の緊急連絡先の設定はお願いしています。体調不良の連絡などを対応してもらいます


<事例紹介>

・早活人材 「進学校でのインターンシップ事例」

1.ロート製薬

 早活人材 過去2回実施しました。全国の高校生に対して、飛び出す杭になろう。というコンセプトです。新規事業を作るインターンシップを実施しました。オンラインで学生を募集して、82名が説明会に参加し、22名参加し、合格者が4名でました。

2.私立の附属のインターンシップ(立教新座中学校・高校)

 高校卒業時に卒論を書くが、思い入れが薄かったり、コピペのような内容の机上の空論ではなく、社会課題などで調べ上げるような卒論を書き上げてほしいというニーズがあります。インターンシップを通して、アントレプレナーシップを育みたい。学習意欲の向上に繋げていきたいというニーズに対する取り組みです。

3.LINE福岡の高校生インターンシップの取り組み


 なるべくたくさんの高校生に参加してもらえるようなプログラムの開発と実践例の一つです。

このように、アッテミーさんでは、高校と連携して、プログラム開発を行なっていたり、提携企業と連携し、企業の目的や狙いに沿ったプログラム開発を行い、高校と企業で連携し、高校の生徒がインターンシップにマッチングして、有益な成長機会を提供しています。

アッテミーのインターンシッププログラム導入の効果

吉田さん「進路選択や就職に効果があると考えています。希望している職種に全員が行けるわけではないが、希望以外の職種に行くこともあるが、興味が湧いたと言うことには、90%以上の高校生が、興味をわいていると回答をしています。具体的な生の感想としては、事前学習から様々な仕事を知る機会になった。家族や先生以外の社会人から知ることができたと言った声がありました」

<研究会の今後に向けて>

今永:「いろんな挑戦や、高校の先生のチャレンジもあると思っています。
そのようなチャレンジの事例を蓄積して、より良いインターンシップ、より良い高校におけるインターンシップを含めた実践的・職業教育・キャリア教育が展開されることに少しでもお力になれたら嬉しく思っています!」

最後に、次回の案内ですー。次回は10月11日(金)になります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。
また、高校の先生と一緒に、これからの未来の高校生向けのインターンシップのあり方を検討して、実践していきたいと思っております。

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