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ウイングなし4が一般的なタイプ4説

どうしてもネットの解説サイトはアクセス稼ぐ為に刺激的な書き方をする。
エニアみたいな性格分類だと尚の事、その方が安直に伝えやすい・差別化しやすいというのもある。ステレオタイプはリアルだとまず見かけない形。

こうしたネット・SNS的なユーザーを惹きつける書き方と最も相性悪いのがタイプ4。
タイプ8みたいに全タイプの中でも悪い意味でインパクト強いのは、例え当人達がステレオタイプを否定しようとも、「けど内面的には否定出来ないよね?」と言われたら黙ってしまう部分はある。
自分もタイプ8=「突き抜ける人」と名付けただけあって、他タイプと比べても突出した癖の強さがあるのは確か。一見、大人しい常識人なタイプ8でも言うべきところでは言う意思の強さはあるだろうから、最終的には周囲から「扱いにくく度し難い」=支配操作できないという印象を持たれる。

対してタイプ4の特徴は8の正反対。「突き抜けない人」あるいは突き抜ける人(外)とは逆の方向(内)へ進むタイプ。

8が外(外部世界との戦い)へ向かって突き進んでいくなら、4は中(自分)へ突き進んでいく。8が外部に対して闘争を選ぶのに対して、4は外部に対して殻(防御・隠匿)で対処しようとする。
卵や巣作りのように、内へ向かうとは大事な巣(自己)を外敵に見つからないように隠したり、外界に対して分厚い殻を張って防御する。
そして、内へ関心を向ける事で巣の手入れをしたり巣作りを進めて豊かにしていく営巣活動みたいなもの。

芸術家・スナフキン・ボヘミアンといった肩書きが付いてるのは内面へ向かう気質故に付いたあだ名だろうけど、「タイプ4の防衛行動傾向=防御・隠匿」という本質に注目すれば個性的とか芸術家という肩書きにしっくり来ない方が多数派で当然だ。

別に芸術家を指向する為にその性格になった訳ではなく、生い立ち的な環境・体質故になった外世界への態度・対応の仕方。
肩書きの話で言うと8(統率者)、5(研究者)とかはその通りだと思うけど、4は適当なのが無かったから芸術家とかよく分からない肩書きを与えておきましたみたいな。
・・まあ、性格分類学で4だけ「臆病者」「隅っこ暮らし」「亀さん」「未熟者」とか肯定的では無い肩書きにする訳にもいかないし。
けど個人的には臆病とか未熟さこそ4の本質だと思う。
記事画像をひよこにしたのも、ひよこ=未熟=飛べないたみたいな。

もう1つ、タイプ4の特徴として自分が全体的に観測した印象として「弱い」。
これは当然だろう。8(強い)とは対称的なタイプ=弱い。
弱いとは臆病・慎重さ・能力的な低さ・発達の遅さなど。
もっと言えば、機能自体が弱い・・これこそがタイプ4の特徴。
8が脳内物質アドレナリンに偏ったヒャッハー系なら、4はその逆 落ち着いた感じ・バランサー・・これも言い換えれば「弱い」という事。

↑脳内物質的な比較で見ても一番乏しそう=落ち着いてるバランス型。
扇風機の風で言えば、8は強(強風)スイッチで、4は弱(微風)スイッチ。弱さ=繊細さ・丁寧さ・内観の強さ。

機能が弱いという特徴の無さこそがこのタイプの特徴。
だから読者を惹きつけようとする刺激的・特色ある解説とタイプ4は相性が悪い。「社会不適合者」「生きづらい」みたいなのも、それは4に限らず不健全・レベル低い状態なら当然だけど、4傾向の人を惹きつける見出しとして効果的だから採用されてると。「弱さ」に反応するタイプである証拠。
機能弱いのが一般的な4の特徴という事は、ウイングみたいな偏りも無くて当然(ウイングも弱い状態だから)。

8w7が8も7もガチガチに偏って強く出てる状態だとするなら、4w5は4も5も弱い状態。実際、前者は癖強い人が多く、後者はひっそりとした印象。これも機能(特性・気質)の強さ弱さの差。
前者が戦闘機とか鷹に比喩されてるのも、まさにウイング(翼)の強さ。

4が個性的=特徴を出そうとするのは、むしろ無個性・機能が弱い=目立たないからでこそ。
基本的には隠れる指向=目立たない方が良いとは言え、素だと埋没してしまうという恐れも4本人にはある。だから4の個性とはアクセント的なもの(少なくとも本人の自己に対するイメージとしては)。
個性と言っても目立つ方向性ではなく、分かる人には分かるみたいな方向の個性。8のようなガチの個性(異質)とは違う。

個人的には4=弱さ・遅さ・内観指向=「整えてる人」とも言えると思う。
よく整理されてる=特徴が無いとも言えるし、洗練されてるとも言える。
8はこの意味でも4と正反対で、高速指向故、乱雑・粗削り😂 4は遅い=ゆっくり・丁寧(と8視点では見える)。

弱いから戦う事を選ぶのは分が悪い。代わりに偽装(擬態)したり、隠れたり、分厚い殻(バリア)を張って自身を守ろうとする。こうした行動・指向自体がタイプ4の特徴。
個性派・放浪家・創造・ニヒリスト・・しっくり来ない人が多くて当然。
むしろ防御の観点で見たら、これら肩書きは分が悪い。孤立したり、個性的=狙われるリスクが高まる。

隠れるという観点では集団に取り入ってその中で無個性に振る舞って紛れてた方が安全。
創造も要は社会に対して未知をもたらしてしまう=注目されてしまうから、やはり4の本質とは正反対。

↑の項目で言えば、1・3・6・7が「部分的に」当たってるみたいな。
これも前述した4の本質(防衛行動)に照らし合わせると・・

・1 自分の世界にひきこもる。
ひきこもって身を守るという意味では当たってる。
しかし4=ひきこもりかというと違うのは、集団の中に隠れる(紛れる)指向からも分かるはず。
・3 自分のために時間を使いたい。
これも「弱さ」由来。究極のエニアでも4は命令された訳でもないのに命令されたように感じるという記述あったけど、機能が弱い=取り込まれやすい・流されやすいから、内観や1人で居る時間が必要となる。
・6 悩むのが好き。
悩まないと「自己」が保てないから。悩む=自他の整理分別・内観。
・7 他人は気になる。
これは当然。他人(外敵)の動向を確認して取り入って集団に紛れるか?巣の所在位置がバレてないか?と気になる。自分がどう見られてるかを気にするのも同じ事。集団の中での自身の相対的な立ち位置を気にする=その為に他人が気になる=隠れられる場所に身を置いて安心したいから。
2が集団の輪の中心に居ないと不安だとするなら、4は自分がどこまで把握されてるかが気になって不安。

こうした4の本質(性質)を顧みると例え好意や評価であっても「晒し」や「直接的」に該当すると恐怖心を抱く。何か表彰されて目立ってしまったり、SNSで他人に自分の記事を好意的に紹介されたりとか。そういう場合はきっと消したくなるだろう。

直接的に自分の事を指摘されたり、物語の人物としてイニシャルであったとしても本人だと想起されるとダメ。それは4性質にとって脅威・恐れ、刺激が強過ぎる=ショックを受けるから。
だから4系の子にアプローチする場合は、藁人形・間接婉曲手法の方がいい。特に8はストレート・ダイレクト指向だから😂

臆病慎重・警戒心強い傾向とはいえ、中には素直に自己表現してる人も居る。そういう人ならこっちも素直に感想述べたりしても大丈夫だと思う。
この性格タイプは愛着型で言うと回避型と不安型が半々で混ざったような気難しい繊細ヤクザみたいな感じのが多いので、そこは厄介な面でもある。
自意識過剰傾向=警戒心・被害妄想過剰といったところか。

あ いや、結局 1年半の間、こっちからは一度も話しかけた事の無いタイプ4が居て(向こうは2回話しかけてきた。ただし他人のフリして)、
逆に見かけて1日足らずであっさり自然と話しかけられたタイプ4の子のケースもあったので、ほんと同じタイプでも性格は別物だなと思った。
けど、それでもどこか通底した魅力を感じるのも確か。
「性格類型論」と言うよりも「気質類型論」と言った方が正確なのかも。