やりたくない③
先日、仕事で代行に入った体育教室の続き。
年長〜年少のEクラス。
本日は3人、プラス無料体験が1人。
まずはRくん。
お母さまからの連絡で肺炎で数日間入院していて、昨日退院したばかりと。
Mくん。
もっぱらの自由人。おはなし聞きたくないモードに入ったら、どこかにいってしまう…。
Kくん。
負けん気が強く、正義感があり、ズルする人につい手が出てしまう。
体験のSくん。
「来たけどやりたくない!」と目下、拒否中。
コーチ2人で、さぁどうする?と頭を抱えながら、レッスンが始まった。
メインコーチは一先ず体験のSくんに付きっきりとなり、私が1人で3人をみることになった。
個性豊かな3人、三人三様で、お願いする指示を素直にきいて貰えず…。
こうなったら、運動というより遊びにして、
「これ、出来るかな?
飛び越える時にここに挟まったら、体が溶けちゃうよーだから、しっかり跳び越えてね」
と提案し、いざ勝負!
Kくんが1番でやる気満々に成功。
続くMくんは説明したことそっちのけで、体が溶けちゃうゾーンに留まり、猫になってしまっていらっしゃる。
Kくんは、ルールを無視し留まり続けるMくんを許せず、怒りの鉄剣を、それを制しながらMくんをなんとかどかせ、Rくんの番に。
お願いというより懇願、頼むから順番にチャレンジしてくれーーー。
連発するトラブルを回避しつつ、順に跳び箱をさせる。
始終、この調子。
おばさんはお手上げ。
もう、子どもたちのしたいように、ただただ見守り、出来たことを褒めるしか出来なくなった。その途端、一言も発しなかったRくんが喋り、笑い、Mくんが『なんで今日はNコーチじゃないの』と寂しさを口にし、私にくっついてきてくれ、Kくんがおっきくジャンプできて満遍の笑顔。
なんとかしようと思って、声を掛けていた私。
そー簡単に人が変わるものか。
人を変えようなんて、おこがましい。
子どもたちは、いつもと違うに戸惑っていたんだ。慣れてきたら、気持ちも心も緩んで、なんと楽しそうなことよ。
緊張していたのは、私だけじゃなかった。
そうか、私が変わらなきゃ。
学ぶことだらけ、教えられることばかり。
50年以上も生きてきているけれど、学びしかありません。
子どもたちは、すごいです。
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